受講形式 会場受講のみ テキスト 製本資料(受講料に含む) 受講対象 無線通信システムの導入・管理に従事するマネージャ,技術者,システムエンジニア 無線通信システムのアンテナまわりを任された技術者,システムエンジニア 5GやIoTシステムなどの高周波機器を設計・開発する技術者,システムエンジニア 工業高校,高専,大学で学ぶ電気工学の習得レベル 予備知識 工業高校,高専,大学で学ぶ電気工学 習得知識 1)高周波回路の特長と設計の留意点がわかる 2)無線通信システムで用いるアンテナの役割がつかめる 3)電磁界シミュレータの仕組みと活用法がわかる 4)電磁界シミュレータを活用した設計と問題解決の手順がわかる 講師の言葉 高周波回路・無線システムの導入にあたっては,ユーザーの適用範囲に応じた設計や問題発生時の解決体制なども求められます.システムの構築にあたっては,高周波ならではの留意点や電波(電磁波)に関する基本的な特徴を十分理解することで,本テーマに特有な設計の勘所をつかむことができます。 本セミナーでは,講師が長年携わってきたコンピュータシステムの設計,電磁界シミュレータを用いた高周波回路・無線システム設計の実績をもとに,高周波回路・無線システムの設計の導入から運用までの要点を学びます。
プログラム
1 無線システムの事例と特長 1.1 無線LANシステム 1.2 LPWAシステム 1.3 RFIDタグシステム 2 高周波回路と電磁界(シミュレーション・デモ) 2.1 配線路を伝わる電磁界 2.2 電磁界シミュレータの種類と特質 2.3 空間に漏れ出る電磁波のシミュレーション 2.4 共振する電磁界 定在波の発生 3 無線システムの設計 3.1 必要な通信距離とインフラの選択 3.2 多種のアンテナを分類する 3.3 インフラに応じたアンテナの選択基準 4 アンテナからの放射(シミュレーション・デモ) 4.1 電波(電磁波)の本質を理解する 4.2 放射のメカニズム 4.3 アンテナ vs. EMC 5 無線システムの測定 5.1 フィールドでの電界強度測定 5.2 フィールドでのアンテナ特性測定 5.3 放射効率の測定 6 稼働・運用における問題と解決 6.1 設置状況と不安定動作の原因 6.2 電磁波ノイズ問題とは? 6.3 ノイズ問題解決の実例 まとめとQ&A 講師紹介 略歴 1952年生まれ.1977年,エンジニアリング会社で電力プラント・コンピュータ制御システムの設計・開発に従事 その後,UNIX,PC等のアプリケーション開発,オブジェクト指向言語objCの設計・開発(1985年)等を手がける 1985-1986年 東京理科大学バイオシステム研究所 客員研究員 1988年,技術士国家試験「技術士第二次試験」合格・登録(#20692 旧 情報処理部門,現 情報工学部門) 1992年,技術士として独立開業(小暮技術士事務所) SE教育,電磁界シミュレータ技術指導 開始 1992年,東京理科大学講師(非常勤)1992-1995年 プログラミング応用 担当 1998年,東京理科大学大学院博士課程(社会人特別選抜)修了,工学博士 2004年,東京理科大学講師(非常勤)現在 プログラミング言語,コンピュータネットワーク,技術者倫理 担当 2006年,東京都市大学(旧 武蔵工業大学)講師(非常勤)2006-2007年 システム制御 担当 2014年,拓殖大学工学部講師(非常勤)を兼務.電気磁気測定 担当 現在,技術士(情報工学部門)として技術コンサルティング業務,セミナ講師等に従事 専門分野・研究分野 電磁界シミュレータ技術指導,小型アンテナ設計支援,SE教育,講演 所属学会 電気電子情報通信学会,エレクトロニクス実装学会,IEEE 書籍 『電磁界シミュレータで学ぶワイヤレスの世界』(CQ出版社) 『電磁界シミュレータで学ぶ高周波の世界』(CQ出版社) 『電気が面白いほどわかる本』(新星出版社) 『すぐに役立つ 電磁気学の基本』(誠文堂新光社) 『電磁界シミュレータで学ぶアンテナ入門』(オーム社) 他多数