
潤滑グリースの概要,潤滑グリースの正しい取り扱い,潤滑グリースの開発時性能向上,正しい選定・劣化・寿命予測,機械・設備の性能向上につなげるポイントについて,豊富な経験に基づき,事例を交え分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
一般社団法人日本トライボロジー学会事務局長 中 道治 先生
博士(工学), 元 日本精工株式会社
- 日時
- 2025/8/19(火) 10:00〜16:00
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
- PDF資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
- 受講対象
専門以外または業務初心者でも受講可能
- 予備知識
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
- 習得知識
1)潤滑グリースについての概要を習得できる
2)潤滑グリースの正しい取り扱いを習得できる
3)劣化・寿命予測
4)グリースの開発・性能向上に貢献できる
- 講師の言葉
潤滑グリースは、高速回転性能、耐摩耗性などその性能は潤滑油と比べて劣ることが多い。
しかし油タンク、循環装置、冷却装置、フィルターなどが無くても使用可能となるため、機械や設備の小型軽量化に適して、その使い勝手の容易さから転がり軸受や歯車では主流の潤滑剤・潤滑方法となっている。潤滑グリースの流動性能が、摩擦トルク、音響性能、寿命等を支配することが多いため、その選定や使用においては実績を重視しなければならない。本セミナーでは、潤滑グリースについての基礎から応用まで詳細な解説を行う。受講者の方々が潤滑グリースについての知見や経験を増すことによって、潤滑グリースの開発や性能向上、その選定や使用が正しく行われ、機械や設備の性能向上に貢献できることを期待する。
プログラム
1.潤滑剤の分類
液体潤滑剤
半固体潤滑剤
固体潤滑剤
2.グリースの定義
油潤滑とグリース潤滑の
特徴と比較
3.グリースの構成物
増稠剤の種類と特徴
基油の種類と特徴
添加剤の種類と特徴
4.グリースの製造方法
グリースの製造方法
5.グリースの流動性能
レオロジー
チキソトロピー
6.グリースの実用性能
摩擦トルク
高速回転性能
低速回転性能
酸化安定性
熱安定性
離油特性
低温性
音響特性
耐摩耗性
発塵性能
導電特性
7.グリースの性状・性能評価方法
JIS-K2220
摩擦摩耗試験
8.グリースの劣化と寿命
化学的劣化
物理的劣化
異物の侵入
焼付き寿命予測
9.グリースの使用・保管上の注意点
使用・保管上の注意点
10.グリースを構成する 基油、添加剤
基油、添加剤
まとめ
質疑・応答
略歴
学歴
1969年 大阪府立北野高等学校 卒業
1974年 京都工芸繊維大学 工芸学部 工業化学科 卒業
1976年 京都工芸繊維大学大学院 工芸学研究科 工業化学専攻 修士課程修了
2001年 九州大学大学院 工学研究科 機械エネルギー工学専攻 博士課程修了
博士(工学)
職歴
1976年4月 日本精工株式会社 入社
1976年4月~2005年7月 製品技術研究所,総合研究所,基盤技術研究所
化学研究室長,エグゼクティブ・チーフエンジニア
研究所において28年間 潤滑グリース,防錆油の研究開発に従事
特に,NSK専用の軸受用グリースを多数製品化
1990年~1995年 フッ素系,塩素系溶剤に代わる洗浄方法の開発
1993年~2004年 地球環境保全委員会 製品化学物質部会 事務局長
2004年~2005年 化学物質対策プロジェクトチーム マネジャー
2005年7月~2010年10月 総合環境部長
環境管理部を総合環境部に改組し,環境管理室と化学物質管理室を設置
2010年10月31日 日本精工株式会社 定年退職
2010年11月~2015年10月 日本精工株式会社 再雇用
総合環境部 Mシニア
兼 品質保証本部 DRエキスパート
兼 NSK インスティチュート オブ テクノロジー 専任講師
2016年4月 一般社団法人日本トライボロジー学会 事務局勤務
2020年11月 NSK インスティチュート オブ テクノロジー 専任講師退職
学会活動:
日本トライボロジー学会 理事4年,常務理事9年
実行委員長(東京大会),出版委員長,表彰委員長,トライボロジー懇談会委員長
WTCⅣ(国際トライボロジー会議2009)財務小委員会委員長
編集委員,増強委員,教育講習委員,選挙管理委員,技術賞選考委員など
第2種研究会グリース研究会に16年間所属し,「潤滑グリースの基礎と応用」共同執筆
機械状態監視診断技術者資格認定 トライボロジー技術委員会委員(機械学会)
工業会活動:
日本ベアリング工業会 地球環境対策委員会委員長(2005年度)
自動車部品工業会 環境委員会委員(2005年~2010年)