課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

業務で使える内容に特化した

脱レアアースモータ(SRM&SynRM)の基礎と実用技術
(他機種モータとの特性比較および騒音低減へのポイント)
【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

 

オープンセミナー 会場受講WEB受講

エレクトロニクスコンサルティング機械

レアアースレスモータの概要,各種モータの回転仕組み,SRM・SynRMモータの振動騒音,対策低減事例,SynRMモータにおける仕様・体格・課題,レアアースレスモータ実用事例につて,豊富な経験に基づき事例を交えながら、現場で使える技術を習得できる特別セミナー!!

講師

Nodaモータテック事務所 代表 野田 伸一 先生

(株)東芝・電力社会システム,日本電産(株) モータ中央基礎研究所を経て現在に至る

 

 

講師紹介

日時
2025/7/29(火) 10:00〜16:30
会場
受講料

(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

会場・WEB

受講対象

モータ&インバータに関心のある方ならどなたでも受講できます。
モータシステム設計、開発、研究、生産、製造技術、品質、検査管理、営業を業務で扱っている。
一般的な機械工学、電気工学の知識を持っている。

予備知識

一般的な機械工学、電気工学の知識を持っている方

習得知識

「学ぶ立場」「実際に業務で使える内容」に重きをおく。モータシステムに関わっている初心者からベテラン経験者。モータ全般および脱レアアースモータについて再知識を得ようとする人が、本講座を受講すれば一通りの「モータ特性」がすんなり理解でき、習得できる。本研修では「48年間の実務に携わった経験とノウハウ」について解説と事例を紹介する。

1)レアアースレスモータの概要
2)各種モータの回転仕組み
3)SRMとSynRMモータの振動騒音とその対策低減事例
4)SynRMモータにおける仕様、体格、課題
5)レアアースレスモータ実用事例

講師の言葉

 モータは、洗濯機、エアコンなど家電製品、最近では電気自動車(EV)が注目され、幅広い分野で使用されている。その中でSRM(スイッチドリラクタンスモータ)やSynRM(同期リラクタンスモータ)は、永久磁石のレアアース材を使用しないため、価格高騰や供給不安の問題から近年、脱レアアースモータとして再注目を集めている。
 脱レアアースモータのメリットは、ロータには磁石や巻線がなく、電力損失がほとんどない。永久磁石モータの性能と誘導モータのシンプルさと保守メンテナンスの利便性を兼ね備えている。高速回転の遠心力によるロータの破壊のリスクが小さく、逆起電力の上昇による可変回転速度が広く使えることから様々な製品への脱レアアースモータの適用を検討されている。その反面、力率や効率の低下する問題もある。トルクリップルが大きく、騒音を発する場合もあり問題がある。
 

 本セミナーでは、脱レアアースモータの回転原理、課題は何か。他機種とのモータ特性比較、位置付けと今後の動向を解説する。脱レアアースモータの振動騒音発生メカニズムとその対策低減の事例を多く紹介する。
本研修は「48年間の各種モータ設計・品質の実務に携わった経験とノウハウ」を持つ講師が、事例を多く交えて「実務で使える内容」に重きをおき解説する。

プログラム

1.脱レアアースモータの概要

1-1 高性能モータへの課題:脱/省レアアース
1-2 脱レアアースモータの歴史と開発の動向
1-3 SRM&SynRMに対する誘導モータ、
ブラシレスDCモータとの比較

2.各種モータの回転仕組み

2-1 DCモータ、ブラスレスDCモータ、トルク発生の仕組み、一般的な駆動回路と制御法
2-2 ステッピングモータのパルス回転動作
2-3 SRMおよびSynRMモータの構造、回転の仕組み

3.SRモータの振動騒音と      その対策低減の事例

3-1 振動と騒音発生メカニズム
(起振源、伝達関数、騒音)
3-2 固有振動数と騒音特性
3-3 振動騒音の低減事例
(制御方式、巻線方式、スロットコンビ、振動ダンピングなど)

4.SynRMモータにおける      仕様、体格、課題

4-1 SynRMモータとは、低コスト、
高効率に向けた課題と解決策
4-2 SynRMモータの特性の課題と改善手段
4-3 モータ特性の比較チャート、
SRモータの位置付けと課題

5.脱レアアースモータ実用の事例

5-1 各種産業(家電、EV、建設機械・・)へのレアアースモータの事例、特性、特徴
5-2 利用分野ごとの製品開発
5-3 脱レアアースモータ適用への課題、今後の動向

6.質疑応答

略歴

1977年4月~2013年9月:(株)東芝・電力社会システム技術センターに属し、回転機を研究・開発
             電機応用システム開発部 回転機研究・部長
2013年10月~2023年7月 :ニデック(株)モータ中央基礎研究所 研究部 部門長
2023年8月~ Nodaモータテック事務所 代表

著作
(1) 1999年,電気設備に対する騒音対策,(株)フジ・テクノシステム出版,音の環境と制御技術   第Ⅱ巻 応用技術,166-177.
(2) 2006年,誘導電動機の電磁振動と騒音の会席技術,電気学会技術報告,誘導機電磁騒音解析技術調査専門委員会,第1048号.
(3) 2010年、電磁振動&騒音設計,第7章 モータ固定子鉄心に作用する電磁力による振動現象、(株)三松株式会社出版所,91-121.
(4) 2011年、「モータの騒音・振動とその低減対策」、発行所 (株)エヌ・ティー・エス
(5) 2011年、静穏化&快適化、設計技術ハンドブック,産業機械、(株)三松株式会社,丸善出版、122-152.
(6) 2014年、「モータの騒音・振動と対策設計法」 科学情報出版(株)

受賞歴
・1993年5月 ( 社 ) 電 気 学 会 論 文 賞  回 転 機 部 門
・2000年8月 ( 社 ) 日 本 機 械 学 会  オーディエンス賞
・2006年4月 ( 社 ) 日 本 電 気 協 会 関 東 電 気 協 会  最 優 秀 賞
・2006年11月 (財) 電 気 科 学 技 術 奨 励 会 電 気 科  学 技 術 奨 励 賞
・2008年4月 (社)日 本 電 機 工 業 会 電 機 工 業 技 術 功 績 者 表 彰  優 秀 賞
・2012年 5月( 財 ) 国 際 会 議 E L V C O N2 0 1 2  論 文 優 秀 賞

学会委員歴
・2006年 4 月:・機 械 学 会 運 営 委 員 ( 2 年 間 )
・2006年:電 気 学 会 ・ 電 磁 騒 音 委 員 会 会 員 ( 3 年 間 )
・2011年 9 月:国際音響学会 Internoise2011 の幹事委員・座長
・2013年 ~ 現 在 :モータ技術シンポジウム委員