
破面にはすべての真実が刻まれている… 製品や工具の破損には必ず「原因」があります。その原因を正しく見抜けるかどうかが、再発防止と品質向上の分かれ道。本セミナーでは、破断面の取り扱い・観察から解析、さらにディープラーニングによる最新の推定手法まで、未経験者でもわかるよう体系的に解説します。破面から語る「モノの壊れ方」の基礎を1日で学べる特別セミナー!!
- 講師
金属破断面観察のスペシャリスト(金属破断面研究の第一人者)
10年以上続く人気のセミナー講師!!
- 日時
- 2025/9/11(木) 10:00〜17:20
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合には、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
WEB・会場
- 受講対象
フラクトグラフィ・破断面解析に関連する技術者・設計者・管理者
品質・信頼性保証担当者 など
- 予備知識
特に必要なくても理解できるような内容にしてありますが、
基本的な材料強度に関連する知識があれば理解は早いと思います。
- 習得知識
1)フラクトグラフィの基礎
2)破断面の採取から肉眼による破損原因の推定法
3)破断面の採取から電子顕微鏡観察による破損原因の推定法 など
- 講師の言葉
製品、工具などが破損もしくは損傷したとき、「なぜ壊れたのか?」という原因を調べて改善をすることは、とても大切なことです。しかし、壊れた物から原因の推定するためには、ある程度の知識と経験が必要となってきます。このセミナーでは、このような知識と経験が無い方向けに、金属の壊れた部分 (破断面) の解析の仕方について説明をいたします。
セミナーの内容は、はじめに解析で守るべき破断面の取り扱い方、解析に使用する機器について説明します。次に肉眼で見たときの破面の解析の仕方、電子顕微鏡で見たときの破面の様子について説明します。また、破断面から応力等を推定する方法、破断面とディープラーニングの関係について説明します。特にディープラーニングについては、近年、画像認識の分野で大きな成果が出ているので、具体的なソフトウェアと事例を交えながら説明いたします。最後に、破断面から破損原因を特定する事例の紹介をいたします。セミナーの中では実際に破面を手にしながら授業を進めていく予定です。
特に、これから損傷調査を始めようとする方に、わかりやすく解説することを心がけております。多くの方の参加をお待ちしております。
- 受講者の声
破断面の観察の方法や、独特の形状から破壊モードの推察がある程度できることは知っていたが、マクロとミクロの両方の判断が必要になることは勉強になりました。
破断面の観察事例をたくさん紹介していただき、今回の時間だけでなく、これからの自分の業務にも使えそうなテキストで助かります。質問にも回答頂き分かりやすかった。
マクロ、ミクロの事例写真を多く見れてよかった。起点、終点の見方の説明が手書きで補足され、具体的でよかった。
本日はどうもありがとうございました。テーマ内容より想定した通りの、破断面観察の基礎について知りたいことを一通り含んだ内容で、大変参考になりました。
大変参考になる内容でした。破壊のモードを知ることができ有意義なセミナーでした。
プログラム
1. フラクトグラフィ概論
・はじめに
・解析機器
・破断面の取り扱い
(1) 破損部の特徴の把握
(2) 破断面の保護
(3) 破断面の洗浄
2. マクロ破断面の典型的な例
・マクロ破断面の解釈の仕方
・破壊メカニズムごとの典型的なマクロ破断面例の紹介
(1) 脆性
(2) 延性
(3) 疲労
(4) 環境
・マクロ破断面の解析事例紹介
3. ミクロ破断面の典型的な例
・ミクロ破断面の解釈の仕方
・破壊メカニズムごとの典型的なミクロ破断面例の紹介
4. フラクトグラフィと破壊力学を用いた破面数値解析法
・破面からの応力推定
・破面からの荷重繰り返し数の推定
・破面解析とディープラーニング(破損モードの自動推定)
5. 破損事故解析例
・チェーンの疲労破断面
・アウトリガーボルトの疲労破壊
・減速機の疲労破壊
(1) 他事例
質疑応答
まとめ
質疑・応答
講師紹介
略歴
2003年6月:東京大学 大学院 工学系研究科 機械工学専攻 博士課程 単位取得 終了
2003年7月:独立行政法人 産業安全研究所(現:労働安全衛生総合研究所)任官
2004年3月:学位取得 (博士(工学)) 論文題目:「局所パラメータの導入による破面の特性化に関する研究」
2007年9月〜2008年2月:Visiting Scholar:Department of Mechanical Engineering, University of Utah
2008年3月:独立行政法人 産業安全研究所(現:労働安全衛生総合研究所) 復職
2013年4月: (兼)東京電機大学 連携大学院 客員教授 (夏学期・設備安全工学)
学会等
日本機械学会 日本材料学会 日本材料学会フラクトグラフィ部門委員会委員長