AI化粧品開発役立データサイエンス基礎から処方設計ポイント  
~トレンド創出のための原料と製品の物性評価と,官能評価と口コミ情報の活用方法~
【WEB受講(Zoomセミナー)

化粧品のデータサイエンス・AI活用法,化粧品の使用感・化粧効果の機器測定,肌の保湿効果評価法・保湿機能の改良法,新規化粧品・複合粉体の開発方法,紫外線・近赤外線の防御方法,マイクロプラスチック代替化粧料開発について,事例を交え,分かりやすく解説する特別セミナー!!
講師
近畿大学生物理工学部・教授・農学博士 鈴木 高広 先生
トピー工業㈱,日本ロレアル㈱ファンデーション開発室長を経て現在に至る
 
日時
2024/7/5(金)10:00〜16:00
会場

※本セミナーはWEB受講のみとなります。

会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)
講師
近畿大学生物理工学部・教授・農学博士 鈴木 高広 先生
トピー工業㈱,日本ロレアル㈱ファンデーション開発室長を経て現在に至る
 
日時
2024/7/5(金)10:00〜16:00
会場

※本セミナーはWEB受講のみとなります。

会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
PDF資料(受講料に含む)
受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

受講対象
化粧品メーカー,OEM,原料メーカー
印刷,医薬品,粉体加工,健康食品の方々


予備知識
化粧品,粉体加工技術,保湿技術

習得知識
1)化粧品のデータサイエンスとAI活用法
2)化粧品の使用感と化粧効果の機器測定
3)肌の保湿効果の評価法と保湿機能の改良法
4)新規化粧品・複合粉体の開発方法
5)紫外線,近赤外線の防御方法
6)マイクロプラスチック代替化粧料開発

講師の言葉
 人工知能(AI)は,新商品の処方設計や製造プロセスのコスト削減,海外の規制対応,消費者の口コミ情報の解析など,さまざまな用途に役立つツールです。
 一方,化粧品の開発現場では,熟練技術者が経験に基づき原料の選択や処方設計,製品加工を行っているため,技術の継承も,知識の蓄積もできない場合があります。ある大手化粧品会社では,20種類の市販品を1000人の消費者に使ってもらい,アンケート調査データを統計学者に解析させた結果,動摩擦係数と滑らかさが高い相関性を示したという既知情報しか得られず,数千万円の調査費用を無駄にしたケースもあります。AIを活用し口コミ情報と物性データ解析を行えば,このような試験も不要になります。熟練者の知識もデータ化し,誰でも活用できるようになるだけでなく,研究開発の経費も時間も大幅に削減できます。
 AI化粧品開発には,プログラミングも統計処理や難解な数学も不要です。商品の物性を差別化する評価技術と物性データ,消費者情報をデータ化し,商品開発に利用する方法を探求することから取り組みましょう。本セミナーは,独自のデータサイエンス手法でヒット商品とトレンド創出の実績を積んだ技術者のノウハウを習得することで,AI化粧品開発の扉を開ける方法を提供します。

プログラム

1. 化粧品の市場動向とAI化粧品開発
(1) 化粧品市場における消費動向の変化
(2) 日本人の肌の美白化とメイクアップ化粧品のトレンドの変化
(3) データサイエンスに不可欠な化粧品の技術情報
(4) 未知の商品の不安感を解消するAIの役割

2. 使用感要素と機器分析の基礎からデータサイエンスへの展開方法
(1) 素肌のような透明感を演出する粉体技術
(2) アスペクト比と粉体形状係数
(3) 雲母,タルク,セリサイト,合成マイカの物性と用途の違い
(4) フワッと軽くのびる粉体の心地よさと嵩密度と動摩擦係数
(5) 均一にのびてピタッとつく付着力と分散性と結合油剤の影響
(6) 隠す効果とぼかす効果の光学的機能の差異と粉体形状と屈折率の関係
(7) 化粧くずれを防ぐ持続性の官能指標と粉体の物性機能
(8) ファンデーションの皮脂濡れによる外観の変化と撥水撥油効果をもたらす表面処理
(9) 原料と商品のデータサイエンスに基づくトレンド商品開発方法

3. 化粧品加工技術と肌のデータサイエンスと商品開発方法
(1) 紫外線・ブルーライト・近赤外線による肌の光老化と防御剤の特徴
(2) SPFとPA
(3) 紫外線・近赤外線遮蔽複合粉体の設計と使用感の改良
(4) 湿式充填プレス法と乾式粉砕プレス法の特徴
(5) 湿式スラリー複合化と撹拌乾燥・溶媒回収工程の1ステップ連続処理プロセス
(6) 処方を変えずに紫外線・近赤外線防御効果を高め,使用感を改善する粉体加工プロセス技術の要点

4. AI化粧品開発に役立つ新たな分析技術と知識ベース構築
(1) 肌の保湿機能と老化メカニズム
(2) 保湿剤による水分蒸散加速メカニズムの検証
(3) 肌の保湿効果測定の問題点;肌水分率計,経皮水分蒸散量計,ラマン分光計
(4) 切餅を用いた化粧品の保湿効果試験法による保湿機能の改良法
(5) 赤外線サーモグラフィ解析と切り餅試験法による保湿メカニズムの解析と評価
(6) マイクロプラスチックビーズ代替多孔質セルロースビーズの新機能開発
(7) ボタニカル化粧品の処方設計と植物栽培試験法

質疑・応答


講師紹介
略歴
1988年名古屋大学農学博士,マサチューセッツ工科大学(AI活用法を研究),通産省工業技術院,英国王立医学大学院留学,東京理科大学,トピー工業㈱マイカ部,日本ロレアル㈱・ファンデーション開発室長を経て,2010年より現職
所属学会
日本化粧品技術者会,日本香粧品学会,日本粉体工学会,他