
騒音に関する基礎,騒音対策設計のノウハウ,音源探査・騒音発生源と伝搬径路に対する対策,騒音対策に対する注意点,具体的な騒音対策事例について,事例を交えながら実践的に分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
ほうきたコンサルタント 代表 伯耆田 淳 先生
元 日立製作所
- 日時
- 2025/7/8(火) 10:00〜16:00
- 会場
- 受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
- テキスト
- 製本資料(受講料に含む)
受講概要
- 受講形式
会場・WEB
- 受講対象
製品設計や開発の実務を行っている初心者から中堅の技術者。
- 予備知識
機械工学の基礎があれば理解が進みます。
- 習得知識
1)騒音に関する基礎知識
2)騒音対策設計のノウハウ
3)騒音対策方法(音源探査、騒音発生源と伝搬径路に対する対策)
4)騒音対策に対する注意点
5)具体的な騒音対策事例 など
- 講師の言葉
騒音の問題は、産業機械、自動車や鉄道車両、工場の現場など、様々な分野に存在し、その騒音低減が要求され、その要求レベルは厳しくなっています。
騒音を低減するには、騒音の現象や発生のメカニズムをよく理解し、さらに、騒音の発生源や伝搬径路を明確にしてそれぞれの対策が必要です。この講義では、音とは何か?から始まり、音の性質、騒音の基礎について説明した後、騒音の発生源と騒音の伝搬径路に対する低減方法を具体的に丁寧に説明しています。
これらの騒音の基礎の理解を深めるために、4つの事例を説明します。
一つ目はターボチャージャの事例です。回転体、軸受、配管などの騒音とその対策を説明しています。
二つ目は高圧燃料供給システムの事例です。ここでは音源探査の具体的な方法を説明しています。
三つ目は車両の騒音の事例です。ガソリン車の騒音の種類、騒音発生源とその伝搬径路及びそれらの
対策を具体例を示しながら説明しています。
四つ目はモータの振動・騒音の事例です。モータの騒音には電磁気的騒音、機械的騒音、通風騒音が
ありますが、それらの原因とその対策を詳しく説明しています。
これらの事例を学ぶことで、騒音の基礎知識の理解が深まり、実践力を養えます。
プログラム
1. 音とは
1.1 音の正体
1.2 体積弾性率
1.3 音波のエネルギと速さ
1.4 平面波の音圧、振動速度と振動変位
1.5 音波と粒子の運動
1.6 音の強さ、音圧レベルと
音源のパワーレベル
1.7 振動レベル
2. 騒音
2.1 騒音とは
2.2 騒音レベル
2.3 騒音伝搬経路
2.4 騒音低減
2.5 騒音分析
2.6 騒音振動伝搬対策の注意点
3. ターボチャージャの騒音
3.1 ターボチャージャとは
3.2 ターボチャージャの騒音
4.高圧燃料供給システムの騒音低減
4.1 高圧燃料供給システムとは
4.2 騒音測定装置
4.3 音源探査
5. 車両の騒音
5.1 アイドル騒音
5.2 高速こもり音
5.3 加速時の騒音
5.4 エンジン放射音
5.5 エンジン騒音対策
5.6 排気系騒音対策
6. モータの振動・騒音
6.1 モータの振動・騒音低減
6.2 電磁気的騒音
6.3 機械的騒音
6.4 通風騒音
7. おわりに
まとめ
質疑・応答
略歴
1984年3月茨城大学工学研究科(修士課程)卒業
1984年4月(株)日立製作所入社
1984年4月~1987年1月
(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場開発部でターボチャージャの開発を推進しました。世界耐久レースに参加したマツダとマーチのレーシングカーに搭載のターボチャージャを開発しました。
1987年2月~1988年6月
(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場エンジン機器設計部でGM向け熱線流量計付きスロットルボディの開発を推進し、原価を37%低減しました。
1988年9月~1993年8月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部として、生産立ち上げ、部品の現地調達、品質問題解決、収支改善、プロジェクトマネージメント、現地における開発、試作、市場クレーム対応、顧客との製品開発、現地サプライヤとの技術および値段の交渉を推進しました。
1993年9月~1995年8月
(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場エンジン機器設計部の技師としてGMとフィアットのスロットルボディの開発を推進しました。1994年の4月から9月は日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.の開発問題解決のため現地で活動を推進しました。
1995年9月~1996年6月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部のシニアエンジニアとして、設計と購買の強化を実施しました。また、現地サプライヤとの関係を良好なものにして、原価低減と値段低減を推進しました。
1996年7月~2001年9月
日本側で発生したターボチャージャの開発問題解決のためアメリカから日本に戻り(株)日立製作所自動車機器事業部佐和工場エンジン機器設計部主任技師(1997年から)としてスズキ、いすゞのターボチャージャの開発を推進しました。また、フィアットのターボチャージャ受注活動で、競合他社と性能競争を行い、パラメータ設計で性能が1位となりました。
2001年10月~2006年1月
(株)日立製作所とボルグワーナーターボシステムズ(株)のジョイントベンチャーである日立ワーナーターボシステムズ(株)に出向して戦略購買課長としてグローバル原価低減を推進、さらに設計部主任技師としてターボチャージャの開発設計を推進しました。2003年~2005年にはボルグワーナー社との関係修復のため、ドイツでボルグワーナー社と活動を行いました。
2006年2月~2013年6月
日立オートモーティブシステムズ(株)EMS設計部の主任技師として、燃料系システム部品の開発を推進しました。また、日本に開発拠点を置くインジェクタとポンプの開発を推進しました。
2006年6月~2013年3月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部のダイレクターとしてアメリカでの高圧燃料供給システムのGMとの開発とその生産立ち上げを推進しました。エンジン騒音を低減するため、世界発となるインジェクタ吊り下げ式ラバーアイソレータシステムを開発し、300億円/年の売り上げを実現しました。また、高圧ポンプは現地生産を行いグローバル収支の改善を実施しました。
2013年4月~2017年6月
日立オートモーティブシステムズ(株)EMS設計部の担当部長として、燃料系システム部品の開発と日本、北米、欧州、中国の生産拠点の収支改善プロジェクト活動を推進しました。
2017年7月~2023年3月
日立オートモーティブプロダクツ(アメリカ)Inc.に駐在、設計部のシニアダイレクターとしてアメリカでの設計力強化、顧客とのモータ、インバータの製品開発、サプライヤとの部品現地調達、生産立ち上げを推進しました
2023年4月~2024年4月
日立Astemo株式会社の人材統括部総務部教育課に異動し、技術研修の開発や業務委託契約のシステムを完備したり、新規研修をホンダどのと協力して立ち上げ、さらに約30の研修を実施しました。
2024年5月から現在
ほうきたコンサルタントを立ち上げ、技術と英語の支援を推進中。
所属学会:日本機械学会に所属していましたが海外駐在のため退会
関連セミナー
05/13(火)
オープンセミナー
実験・測定に必要な統計の基礎とデータ解析のポイント【WEB受講(Zoomセミナー)】ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
05/27(火)
オープンセミナー
衝撃工学の基礎とJIS規格に対応した衝撃変形試験および衝撃設計への応用【会場/WEB選択可】WEB:ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
05/16(金)
オープンセミナー
実験の実務:効率的、確実に目的を達成できる実験内容の考え方【WEB受講(Zoomセミナー)】※Live配信のみ(録画視聴はありません)
05/23(金)
オープンセミナー
~ 世界規格と実務から学ぶ ~「伝わる技術英語」【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
06/06(金)
オープンセミナー