受講形式 会場・WEB 受講対象 ・企業の開発・設計・検査・品質保証部門の技術スタッフ ・インバータを設計，開発，検査されている方 ・インバータを設計，開発，検査されようと考えておられる方 ・パワーエレクトロニクスを利用する装置・システムを設計，開発されている方 ・パワーエレクトロニクスを利用する装置・システムを設計，開発しようと考えておられる方 ・インバータのノイズ問題でお困りの方 ・インバータの設置工事を施工，監督される方 ・パワーエレクトロニクス装置，システムのノイズ問題でお困りの方 ・ノイズ問題の原因と対策とを基礎から学びたい方 予備知識 電気回路，電子回路の一般的な知識 習得知識 (1)ノイズ対策の基礎知識 (2)パワエレ装置とノイズの密接な関係 (3)電子回路のノイズ対策技術，コツ (4)コモンモードノイズとは (5)商用電源の構成，接地方式 (6)商用電源から侵入するノイズと対策 (7)インバータで発生しがちなノイズとその原因 (8)インバータのノイズ対策技術，コツ (9)パワーコンディショナで発生しがちなノイズとその原因 (10)パワーコンディショナでのノイズ対策技術，コツ 講師の言葉 オートメーションの高度化・IoT化や地球環境問題などを背景として，パワーエレクトロニクスを 利用した製品の分野が拡がっています。 インバータ，パワーコンディショナを始めとするパワーエレクトロニクス製品市場は今後益々， 拡大してゆくものと想定されます。 パワーエレクトロニクスは高度な制御と省エネ化を実現しますが，電力そのものをスイッチング していますので，ノイズを発生しやすい特質があります。一方，その制御回路は低電圧で動作して いますから，ノイズによる誤動作が起こりやすい側面もあります。 本セミナーでは，インバータなどのパワーエレクトロニクス製品を設計，開発する技術者，及び それらを検査，または利用する技術者を対象に，ノイズの発生原因，ノイズ発生を抑える技術及び ノイズ対策技術を実践的な立場に立って基礎から分かり易く解説いたします。 受講者の声 「基本的な点から、基礎的なノイズ対策まで、ある程度理解することができて良かった。 開発業務に活かしていきたい。」 「基礎から実例を挙げて説明戴き分かり易かった。」 「いくつか不明点が明確になった。」
プログラム
１．ノイズトラブルを起こさないために １－１．ノイズとは １－２．現代のノイズ問題の背景 １－３．アナログ回路とディジタル回路との相違 １－４．矩形波，三角波，台形波の周波数スペクトル １－５．伝達回路の帯域と伝達波形 １－６．伝達回路の共振特性と伝達波形 ２．パワーエレクトロニクス ２－１．パワーエレクトロニクスとは ２－２．パワエレ回路におけるノイズの基本事項 ２－３．ゲート駆動基板 ２－４．制御基板 ３．商用電源回路 ３－１．世界の商用電源電圧と周波数 ３－２．単相３線式配電回路 ３－３．三相３線式配電回路 ３－４．三相４線式配電回路 ３－５．三相３線式と単相３線式との併用Ｖ結線配電回路 ３－６．商用電源の電圧変動，周波数変動について ３－７．雷サージ ３－８．瞬時電圧低下（電圧ディップ，瞬低） ４．ノイズ問題に関する基礎知識 ４－１．扱う周波数と配線長 ４－２．差動モード（ディファレンシャルモード）電圧，電流の定義 ４－３．コモンモード電圧，電流の定義 ４－４．モード変換 ４－５．コモンモードノイズを抑制する差動増幅回路 ４－６．コモンモード電流と放射電磁波 ４－７．デシベル（dB）について ４－８．グラウンドに起因するノイズ ４－９．スイッチング式直流電源のノイズ ４－１０．ディジタルＩＣが発生する電源ノイズ ５．モータ駆動用インバータのノイズ問題と対策技術 ５－１．モータ駆動用インバータの主回路構成 ５－２．起こり得るノイズ障害 ５－３．ノイズ問題の根源 ５－４．マイクロサージとその原因 ５－５．ノイズ発生有無の判別法 ５－６．モータ駆動用インバータのノイズ対策 ６．質疑応答 講師紹介 関連学会名，関連協会名等： ・IEC TC77 (EMC) ・電気学会 ・電気学会電磁両立性標準化委員会 ・パワーエレクトロニクス学会 ・電子情報通信学会 著書 ・「電気電子機器におけるノイズ耐性試験・設計ハンドブック」（共著），科学技術出版社 ・「電磁ノイズ発生メカニズム＆電磁ノイズを克服する方法」（共著），三松出版 ・「スマートシティの電磁環境対策」（共著），S&T出版
