造粒・打錠のトラブルを防止するための
造粒打錠プロセス基礎スケールアップおよびトラブル対策
【WEB受講可能】

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造粒の基礎,適正な粒度,撹拌造粒,流動層造粒,効率的スケールアップ,
打錠の基礎,滑沢剤の適正な混合方法,適正な打錠条件の設定,直接打錠の薬物均一分散性,
スティッキング等のトラブル対策について解説する特別セミナー!!
講師
秋山錠剤株式会社 品質保証部 製剤開発課 顧問
理学博士 阪本 光男 先生
日時
2020/5/15(金)10:00〜16:30
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
秋山錠剤株式会社 品質保証部 製剤開発課 顧問
理学博士 阪本 光男 先生
日時
2020/5/15(金)10:00〜16:30
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

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受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
会場・WEB


予備知識
物理、化学に関する基礎知識


習得知識
1)高品質の錠剤をつくるためのポイント
2)打錠用顆粒としての適切な粒度
3)撹拌造粒と流動層造粒の打錠障害に関係する留意点と対応策
4)打錠障害を防止するためのポイント
5)直接打錠法における微量薬物の偏析を防止する方法
6)滑沢剤混合における適正な混合機とその混合条件
7)適正な打錠条件の設定
8)撹拌造粒、流動層造粒の効率的なスケールアップの進め方


講師の言葉
 錠剤の品質は、造粒工程における造粒状態、そして滑沢剤の混合状態、さらには打錠用
顆粒をどのような条件で打錠するかで決まる。
 また、打錠障害を防止するには、湿式打錠法、直接打錠法の両者共に造粒物、または、 
粉末の適正な粒度が重要であり、そして激しい打錠障害を起こす成分では、その成分を隠ぺい
する表面改質が必要となる。
 そこで、本講演では「造粒プロセス」で、造粒の基礎から打錠用顆粒としての適正な粒度、
攪拌造粒、流動層造粒等に関して事例をもって説明する。そして、「打錠プロセス」で、打錠の
基礎、ここでは、新しい粉体の圧縮性評価装置を用いた結果と実生産ロータリー打錠機の打錠結果
との相関性について具体的に解説する。
 次に、滑沢剤の適正な混合方法、適正な打錠条件の設定、直接打錠における薬物の均一分散性を
高める方法にも触れたい。また、撹拌造粒および流動層造粒のスケールアップの効率的な方法につい
て説明する。
 最後に打錠工程におけるスティッキング等のトラブルの改善事例について紹介する。

受講者の声
「とても分かりやすく、全体を通して有意義なセミナーでした。」(国内食品メーカー 男性)
「賦形剤に関する情報について、大変興味深く有意義なセミナーでした。」(国内医薬品メーカー 男性)
「造粒方法・機械の構造等大変勉強になりました。明日からの仕事に活かします。」(国内製薬メーカー 男性)

プログラム

1「造粒プロセスの基礎とスケールアップおよびトラブル対策」
1-1 造粒の定義と代表的な造粒法
1-2 各種造粒法とその顆粒特性(流動層、多機能型、加熱転動、高速撹拌、乾式造粒など)
1-3 原薬物性の改質(難溶性薬物、油状性薬物、凝集性薬物、潮解性薬物、難吸収性薬物など)
1-4 PL値(可塑限界)とPL値の簡易測定法
1-5 撹拌造粒および流動層造粒における適切な結合液の添加量
1-6 攪拌造粒のメカニズムと攪拌造粒の事例
  (攪拌羽根および解砕羽根の回転数等の影響)
1-7 撹拌造粒で製した顆粒の粒度毎含量分布
1-8 流動層造粒のメカニズムと流動層造粒の事例
  (噴霧液速度、噴霧空気圧、噴霧液量、熱風温度等の影響)
1-9 流動層造粒で製した打錠用顆粒の粒度別の主薬含量と錠剤の含量均一性
1-10 複合型造粒装置(攪拌転動流動造粒)とパルス流動層造粒乾燥装置
1-11 造粒法と結合剤添加方法による錠剤硬度
1-12 押出し造粒の事例と添加水の影響
1-13 乾式造粒法の概要(微粉の発生を抑える)と乾式造粒の事例(打錠用顆粒の操作条件)
1-14 攪拌造粒および流動層造粒のスケールアップでの問題点と効率的な進め方

2「打錠プロセスの基礎とスケールアップおよびトラブル対策」
2-1 原薬(粉体)の圧縮メカニズムと圧縮性の評価
2-2 剤開発のための新規打錠性評価装置(実生産ロータリー打錠機の打錠結果との相関性)
2-3 打錠で要求される要素と要因(微粒子含有量と安息角、打錠用顆粒としての適切な粒度)
2-4 打錠条件の設定(予圧/本圧比など)
2-5 キャッピング発生のメカニズムとキャッピングの評価法およびその改善方法
2-6 スティッキングの現象とスティッキングの評価法およびその改善方法
2-7 打錠シミュレータ(各種打錠機の圧縮プロファイルでの成形)と実生産での打錠性評価
2-8 打錠用杵臼の管理
2-9 錠剤の重量変動(湿式造粒打錠法および直打法)
2-10 打錠における薬物の均一性の要因(粒度別含量のバラツキ、ホッパー・回転盤上の偏析)
2-11 直接打錠法における微量薬物の偏析を防止する方法
2-12 撹拌造粒および流動層造粒の打錠障害に関係する留意点と対応策
2-13 滑沢剤の混合時間と展延状態
2-14 滑沢剤混合の評価法と各種混合機(ボーレ、タンブラー、V型など)の混合条件と錠剤硬度
2-15 滑沢剤混合時間の決め方
2-16 外部滑沢打錠法と外部滑沢打錠法との比較
2-17 滑沢剤の混合時間(ラボスケールとスケールアップした時の混合時間の相違)
2-18 スケールアップ時の打錠速度の設定
2-19 打錠工程におけるトラブルの改善事例紹介
  (激しい打錠障害が発生する原薬の錠剤化、杵の表面処理によるスティッキングの抑制など)


講師紹介
日本大学理工学部 卒業後、エーザイ株式会社製剤研究室に入社。
ジェネリックメーカ、一般薬メーカの製剤研究室室長を経て、
現在、秋山錠剤株式会社製剤開発課 顧問

著作:学術雑誌への掲載
・日本薬剤学会会誌「薬剤学」:70(2)141-150(2010)
 「苦味薬物をマスキングした口腔内速崩壊錠の開発」
・日本薬剤学会会誌「薬剤学」69(4)297-306(2009)
 「口腔内速崩壊錠の開発(Ⅱ)」
・日本薬剤学会会誌
 「薬剤学」67(2)133-141(2007)
「口腔内速崩壊錠の開発」 
・「口腔内速崩壊錠の製剤設計」PHARM STAGE 7(6)64-70(2007)
・「徐放性製剤の品質の判断に必要な情報」医薬ジャーナル43(6)89-91(2007)
・「口腔内速崩壊錠の製剤設計」PHARM TECH JAPAN 23(8)121-127(2007)
・「錠剤製造における外観不良低減のための取り組み」PHARM STAGE 9(6)9-15(2009)
・綿野哲監修「事例・トラブル解決から理解する製剤・原薬合成別スケールアップ」
 口腔内速崩壊錠の製剤技術とスケールアップ269-277P(2009) など多数

所属学会
日本薬学会