強度設計に必要な材料力学の基礎,強度計算の方法,材料強度・強度設計のポイント,強度設計の手法と実務について,事例を踏まえ分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
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田口技術士事務所 代表 技術士(機械部門)田口 宏之 先生 元 TOTO㈱ ユニットバス、洗面化粧台、電気温水器等の水回り製品の設計・開発業務に従事
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
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(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 設計に必要なプラスチックの材料特性を効率的に学びたい設計者 プラスチック製品の設計法を学びたい材料メーカー、材料商社等の担当者 予備知識 特に必要ありません 習得知識 1.強度設計に必要な材料力学の基本 2.強度計算の方法 3.材料強度と強度設計のポイント 4.強度設計の手法と実務 講師の言葉 製品の低コスト化、軽量化に対する要求は高まるばかりです。それらの要求に応えるための有効手段の一つがプラスチックの活用でしょう。多くの部品が金属材料からプラスチックに代替されつつあります。しかし、設計者がプラスチックの材料特性をしっかり理解した上で設計を行っているかというと、そうといはいえないケースが多いように感じます。プラスチックには吸水性や劣化、粘弾性特性などの注意すべき特性があります。品質の高いプラスチック製品を設計するためには、そのような材料特性についてしっかり学んでおく必要があります。それにも関わらず、設計者がプラスチックの材料特性について学ぶ機会は非常に少ないのが実情です。工学系の学校でも材料に関する授業は金属材料が中心です。企業内においてもプラスチックの材料特性について学ぶ機会は非常に少ないといわざるを得ません。プラスチックに関する書籍も多数出版されていますが、多くが材料自体の専門家や成形・金型の技術者に向けて書かれたものです。設計者が読むには難解すぎたり、知る必要のない内容だったりすることが多いといえます。 そこで本セミナーでは、設計者がプラスチックの材料特性を学ぶことを前提に解説を行います。プラスチックを使った設計を行う際に注意すべき材料特性を網羅し、品質トラブルの低減につなげます。また、化学式などの難解な部分は極力省き、図や動画、多くの設計事例を用いてわかりやすく解説を行います。
プログラム
1. プラスチックを使ったものづくりの概要 1-1 プラスチックのメリット/デメリット 1-2 金属材料との違い 1-3 プラスチック関連知識 1-3-1 材料 1-3-2 成形・金型 1-3-3 二次加工 1-3-4 製品設計 2.プラスチック材料の基礎知識 2-1 プラスチックの構造と分類 2-2 熱硬化性プラスチック 2-3 熱可塑性プラスチック 2-3-1 結晶性プラスチック/非晶性プラスチック 2-3-2 汎用プラスチック 2-3-3 エンジニアリングプラスチック 2-4 リサイクル材料 2-5 その他の知っておきたいプラスチック 2-6 配合剤(添加剤) 3.物性表から読み取るプラスチックの基本特性と設計のポイント 3-1 物性表 3-2 物理特性と設計のポイント 3-2-1 MFR/MVRと分子量 3-2-2 成形収縮率 3-2-3 密度/比重 3-2-4 吸水率 3-3 機械特性と設計のポイント 3-3-1 引張特性 3-3-2 曲げ特性 3-3-3 圧縮特性 3-3-4 衝撃特性 3-4 熱特性と設計のポイント 3-4-1 ガラス転移温度/融点 3-4-2 荷重たわみ温度 3-4-3 線膨張係数 3-4-4 熱伝導率 3-4-5 難燃性(燃焼性) 3-5 電気特性 3-6 光学特性 4.トラブルを防ぐ!プラスチックの応用特性と設計のポイント 4-1 温度特性 4-2 粘弾性特性と設計のポイント 4-2-1 クリープ 4-2-2 応力緩和 4-3 劣化と設計のポイント 4-3-1 熱劣化 4-3-2 加水分解 4-3-3 紫外線劣化 4-3-4 劣化の寿命予測 4-4 耐薬品性と設計のポイント 質疑・応答 講師紹介 【略歴】 九州大学大学院総合理工学府 修士課程修了 大学院修了後、東陶機器(現TOTO)に入社。 12年間の在職中、ユニットバス、洗面化粧台、水栓金具等の水回り製品の設計・開発業務に従事。 多くのプラスチック製品の立ち上げを経験。 現在はコンサルタントとして、プラスチック製品に関わる企業を中心に技術支援を行っている。