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研究・開発に役立てるための

におい見える化 
~においの不思議、官能評価、機器分析、複合臭の対応方法、センサデバイスに限界はあるのか~【会場/WEB選択可】※Live配信のみ(録画視聴はありません)

オープンセミナー 会場受講WEB受講

化学医薬食品・化粧品

においの基礎知識,見える化について,官能評価、機器分析(分離分析、センサ法),複合臭の特異性・その評価方法,基礎知識から最先端の情報について,長年の経験と研究を基に,分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師
におい科学研究所 代表取締役(博士、臭気判定士)喜多 純一 先生
日時
2024/8/23(金) 10:00〜16:30
会場

TH企画セミナールームA

会場案内
受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

会場・WEB

 ※WEB受講の場合、Live配信のみ(録画視聴はありません)

 

 

受講対象

においに対して初めてこの分野に入られた方から分析のプロまで満足いただける内容にしている。

その理由としては、においの基礎は十分に抑えつつ、従来とは少し違った視点にて、

特ににおいの見える化について初めての方でもわかりやすく解説する。

においセンサデバイスと複合臭については少し踏み込んだ解説も行う。

ただ、既知の部分とそれ以外は明確に区別して説明する。

 

 

予備知識

予備知識は必要ないように丁寧に説明する。

 

 

習得知識

1)においの基礎知識の習得。

2)見える化について、官能評価、機器分析(分離分析、センサ法)について、その内容と限界と考えられているところを理解できる。

3)複合臭の特異性とその評価方法が習得できる。

4)基礎知識から最先端のところまでを理解できる。

 

 

講師の言葉

 においの基礎をしっかりと抑えていただいた上で、ゴールドスタンダードである官能評価についての知識を深めていただき、GCMSを中心としたにおい分析の基礎および応用、におい分析には必須なサンプル濃縮技術を含む前処理技術について説明し、さらにはにおい嗅ぎを含むGCMSではうまく分析できない点を明示する。その後、多数のにおいセンサデバイスが最近開発され今までも市場に多数出てきたものの、なかなか皆さんが安心して使えるデバイスにならない、もしかしたらメーカーも気づいていない理由について、分かりやすく説明する。また、今年5月に行われたにおいセンサデバイスでの発表内容も盛り込む。

 さらに、におい分析で重要になってくる複合臭をどのようにアプローチしていくべきかについても紹介する。

プログラム

1.においを見える化する上で重要なこと  

1-1 においの定義は?  

1-2 においは3の側面で考えるとわかりやすい  

1-3 五感の一つとしてのにおいの本質  

1-4 においに原臭は存在するのか?

 

2.嗅覚の検知メカニズム  

2-1 鼻の構造と嗅覚レセプター  

2-2 嗅覚レセプターの応答機構  

2-3 複数の嗅覚レセプターとにおいの応答の関係

 

3.複合臭が引き起こす不思議な現象  

3-1 飲料の場合  

3-2 お菓子の場合  

3-3 ワインの香りの場合  

3-4 お香の場合  

3-5 オミッション法とは  

3-6 複合臭の特長とその由来は?  

3-7 複合臭の特長としてのマスキング  

3-8 においの分類方法

 

4.においの単位は?  

4-1 におい物質濃度とにおいの強さの関係  

4-2 においの強さの単位は?   

 1) 臭気強度   

 2) 臭気濃度   

 3) 臭気指数    

4-3 検知閾値、認知閾値、弁別閾値とは?  

4-4 決めにくいにおい質の単位   

 1) におい物質とにおいの種類の推定   

 2) フレーバーホイール   

 3) 官能によるにおい質の表現とQDA法   

 4) 自動車ISOのにおい質   

 5) SD法  

4-5 オルソゴナルなにおいとレトロネーザルアロマとは

 

5.においの見える化方法  

5-1 官能評価と機器分析の使い分け  

5-2 日本のにおい測定方法の変遷  

5-3 海外のおけるにおい強度の測定方法  

5-4 臭気指数表現の場合に注意したいこと

 

6.官能評価法  

6-1 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い  

6-2 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫   

 1) 2点比較法

 2) 3点比較法   

 3) SD法

 4) QDA法   

 5) 順位法  

6-3 自動車車室内のにおいの強さの測定法(ISO)  

6-4 パネルの選定方法  

6-5 装置を利用した官能評価   

 1) 検知閾値の測定方法   

 2) 弁別閾値の測定方法  

6-6 官能評価で注意すべき点

 

7.機器分析の種類と特徴  

7-1 成分に分離する方法と成分に分離しない方法  

7-2 成分に分離する分析(GC,GCMS)装置   

 1) その原理   

 2) におい嗅ぎGCが必要な理由   

 3) 解析例   

 4) 複合臭に対する成分分析の注意点  

7-3 におい嗅ぎGC,GCMSシステム   

 1) どのような装置か?   

 2) GCMSの出力からアロマクロマトグラムへの変換   

 3) アプリケーションとしての、癌臭分析  

7-4 複合臭を成分分析できっちり分析する   

 1) ビールを香気が再現するまで分析できるか     

 2) 2次元GCMSを利用してみたら。  

7-5 成分分析用のサンプル濃縮技術   

 1) HS法とTD法   

 2) 直接加熱 固相抽出   

 3) SPME法  

7-6 においの単離方法   

 1) 蒸留法     

 2) 抽出法   

 3) 吸着法

 

8.センサ方式  

8-1 複合臭分析に期待されるセンサ方式(においセンサデバイスと電子鼻)  

8-2 開発されているセンサ方式とその性能を制限するものは?  

8-3 単素子のセンサ方式  

8-4 におい識別装置(電子鼻はどこまで追求できるか?)     

装置原理、解析原理、スタンダードモード ユーザーモード     

マスキング評価

 

9.快・不快度測定   

 1) 官能評価による方法   

 2) におい識別装置による測定

 

10.成分分析による異臭分析

 

11.複合臭に対する最近のアプローチ

 

 

講師紹介

略歴

1981年3月 京都大学 工学部 化学工学科卒業

2014年3月 九州大学大学院システム情報科学府電気電子工学専攻博士課程卒業

受賞歴、表彰歴

令和5年 車室内環境技術部門委員会に多大なる貢献    

(社)自動車技術会 2023年度 技術部門貢献賞

委員等  

においかおり環境学会 学会委員 2009年~2018年  

においかおり環境協会 副編集委員長 2019年~現在  

においかおり環境協会 理事   2021年~現在

研究論文及び著書(レビュー)

J.Kita, etal :Quantification of the MOS sensor based Electronic nose utilizing trap tube, Technical Digest of the 17th Sensor Symposium,m301 (2000)

島津評論第59巻第1・2号 p.77~85 (2002)

島津評論第64巻第1・2号 p.63~79 (2007)

アロマサイエンスシリーズ21〔6〕におい物質の特性と分析・評価 5章3 半導体センサ(2)

におい香り情報通信 第3章 12.におい測定装置 p.177~p.187

超五感センサの開発最前線 2.3.7 におい識別装置の開発 p.197~p.205

Sensor and Materials vol.26 no.3 2014 149-161

味嗅覚の化学 においセンサおよびにおい識別装置を用いた臭気対策 p.207。

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