発想力を鍛え実務で活用できるようにするための
開発者・技術者のための技術発想実現(実習付)
~発想手順とヒントを数多く提供する実務向きの講座(生成AIも考慮)~
【WEB受講(Zoomセミナー)

セミナー
リーフレット
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発想力を高めるための具体的方法,発想するための手順,アイデアにつなげるヒントの使い方,実務に利用するための推進法,生成AIの効果的利用について,豊富な経験に基づき,事例を交え,実務で活用できるように解説する特別セミナー
講師
フルード工業株式会社 執行役員 研究開発室長 小波 盛佳 先生
鹿児島大学等非常勤講師,【粉体技術】誌の編集委員(37年間),工学博士 技術士(機械部門)
日時
2024/5/31(金)10:00〜16:00
会場

※本セミナーはWEB受講のみとなります。

会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円     ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
製本資料(受講料に含む)
講師
フルード工業株式会社 執行役員 研究開発室長 小波 盛佳 先生
鹿児島大学等非常勤講師,【粉体技術】誌の編集委員(37年間),工学博士 技術士(機械部門)
日時
2024/5/31(金)10:00〜16:00
会場

※本セミナーはWEB受講のみとなります。

会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円     ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
製本資料(受講料に含む)
受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。


受講対象
技術開発、設計技術に携わる技術者全般(初任者も可)


予備知識
特に必要ありません


習得知識
1)発想力を高めるための方法
2)発想するための手順
3)アイデアにつなげるヒントの使い方
4)実務に利用するための推進法
5)生成AIの効果的利用


講師の言葉
 新しい発想で切り開く時代です。AIやIoTなどに伴う激しい変化にあって、課題を解決するだけでなく、問題を発見する力が必要です。アイデアを創出する力は、訓練によって向上します。そこで、技術者が自ら発想し設計・開発・推進の仕事に活かしてきた経験を基に、発想とそれを実務に利用する流れと方法を示します。
 まず、創造のための流れを学びます。次に発想のツールであるマンダラートやマインドマップといった先人の発想法と、ロジカルシンキングを概説します。連想を促すTRIZやオズボーンのリストには、それを利用した多くの例を挙げます。さらに動詞、形容詞連想法など、学会発表した演者独自の新しい発想・連想法を提示します。開発・設計の技術にとって多くのヒントを元にする実用的な発想法として、実例を豊富に挙げて説明します。
 実習では、アイデアを絞り出す感覚をつかみます。その発想から実現可能なものに絞り込んでとりまとめ、実現へと進む流れを示します。日本創造学会の成果にも言及します。
 テキストは分かりやすい文章の読み物で、受講後にも引き続き復習と自主的な実習、そして実際の発想に役立つ考え方を勉強できます。また発想に役立つ考え方と発想のヒントを資料として提供します。ChatGPTなど生成AIの利用についても言及します。

プログラム

第1章 発想から実現へ
1. 発想が必要な技術活動
 1.1 さまざまな分野における発想
 1.2 発想の場
2. 新しいアイデアを生む守破離の流れ
 2.1 守破離とは
 2.2 守
 2.3 破
 2.4 離
 2.5 段階を踏むことの重要性
3. 課題発見・解決と発想
 3.1 課題解決力
 3.2 課題発見力の重要性
 3.3 課題発見・解決力の評価
4. 発想から実現への流れ
 4.1 発想すること
 4.2 考えを具体的にまとめてみる
 4.3 実施に導く
5. 創造性と訓練
 5.1 創造性は習慣づけによって培われる
 5.2 創造性のレベル

第2章 発想の方法
1. 発想の基本
 1.1 アイデア出現のメカニズム
 1.2 科学することは分解能を高めること
 1.3 分化する方法
 1.4 共通点と差異の見極め
 1.5 境界の探索
2. アナロジーは発想の宝庫
 2.1 アナロジーとは
 2.2 科学の発展とアナロジー
 2.3 移動現象のアナロジー
 2.4 アナロジーの引き出し方
 2.5 アナロジーを思いつくキー
3. 発想法の分類
 3.1 発散的方法と収束的方法
 3.2 自由連想法と強制連想法
 3.3 深掘発想法と網羅発想法
 3.4 論理展開による方法
4. NM法
5. ヤング法「アイデアの作り方」
 5.1 第1段階 資料を収集する
 5.2 第2段階 資料を咀嚼(そしゃく)する
 5.3 第3段階 問題を忘れてアイデアを待つ
 5.4 第4段階 自然にアイデアが浮かぶ
 5.5 第5段階 具体的な実用化のために展開する
6. マンダラート
 6.1 マンダラートの作成手順
 6.2 長所と短所
7. マインドマップ
 7.1 使用方法
 7.2 マインドマップの6つの条件
 7.3 長所と短所
8. シーズとニーズからの発想
 8.1 シーズ型の発想
 8.2 ニーズ型の発想
 8.3 シーズとニーズの合体
9. 逐一反問法
 9.1 逐一反問法の対象の例
 9.2 自作した文章への反問

第3章 発想のヒント
1. TRIZの発明原理
2. オズボーンのチェックリスト
3. 小波の追加リスト
4. 単位洗い出し法
 4.1 発酵を例にとった条件の拾い出し
 4.2 単位の汎用的な表現
 4.3 次元の指数は無限にある
 4.4 基本単位リストに基づく発想
 4.5 組立単位リストによる発想
5. ヒント連想の考え方
 5.1 ヒント連想法
 5.2 発想の4つの方向
6. 動詞連想法
 6.1 動詞のバリエーション
 6.2 動詞と発想の具体例
 6.3 通常発想以外の発想
 6.4 発想に利用できる動詞
 6.5 具体的なテーマ「動作」への利用
7. 形容詞連想法
8. 接続語連想法
9. ことわざ連想法
10. オノマトペ感覚法
 10.1 オノマトペの有用性とだいこんおろし
 10.2 イメージ作りへの利用
 10.3 商品開発への適用
 10.4 食感を表すオノマトペ
 10.5 雨の降リ方のオノマトペ表現

第4章 発想のための基礎固め
1. 発想の基になる力
 1.1 技術の基本は専門力である
 1.2 書物には知恵がある(兼好法師)
 1.3 語彙力こそが教養である(齋藤孝)
 1.4 総合的な判断が加わって価値が生じる
2. 発想するための姿勢
 2.1 発想への意欲を持つ
 2.2 専門を離れてみる
 2.3 ヒントや人に頼りすぎない
3. アイデアを出す環境づくり
 3.1 時間をひねり出す
 3.2 雰囲気を変える
 3.3 他のことに熱中する
 3.4 リラックスする
 3.5 睡眠を利用する
 3.6 静かな場所で一定の時間集中して考える
 3.7 邪魔が入らない環境を利用する
4. 情報の収集と知識の獲得
 4.1 新聞
 4.2 新聞・ニュースのオンライン版
 4.3 学会・業界紙誌
 4.4 学会・業界などの講演会・見学会
 4.5 展示会
 4.6 カタログ調査
 4.7 特許調査
 4.8 学術文献データベース
 4.9 ニセ科学の情報

第5章 アイデア創出の実行
1. 発想の下準備
 1.1 アイデアの目標を明確にする
 1.2 発想のハードルの高さを知る
 1.3 キーワードの抜き出し
2. コストの考慮
 2.1 コストは変化する
 2.2 コストを無視して考える
 2.3 コストを考慮して検討する
3. アイデアの出しあい方
 3.1 ブレインストーミング
 3.2 ブレインライティング
 3.3 ディベート型検討
 3.4 人に聞いてもらう
4. 思いつきへの対応
 4.1 すぐにメモをとる
 4.2 早めにまとめてみる
 4.3 ときどき整理して思い起こす
5. 発想の範囲を広げる工夫
 5.1 見方を変える
 5.2 ユーザーの対象を大きく広げる
 5.3 多くの異なるものに目を向ける

第6章 アイデアのまとめ方
1. 推論の型
 1.1 帰納法
 1.2 演繹法
 1.3 アブダクション
2. 推論の進め方
 2.1 三段論法
 2.2 仮定と実証の繰り返し
 2.3 弁証法的な推論
3. ロジカルシンキング
 3.1 MECE(ミーシー、ミース)
 3.2 So What / Why So
 3.3 ロジカルツリー
 3.4 マトリックス
 3.5 フロー図
 3.6 関係図
 3.7 仮説検証
 3.8 まとめる手法
4. KJ法で整理する
5. 概念を図示する
 5.1 概念の図
 5.2 考えの階層化
6. 文章にまとめる
 6.1 考え方を文章化する
 6.2 文書作成の手順
 6.3 抜けている項目の探し方
 6.4 参照元の明示
 6.5 定義・解説文の作成
7. アイデアを評価する
 7.1 評価の必要性と困難さ
 7.2 関数による評価
 7.3 簡便な評価
 7.4 決疑論による判定

第7章 実務における対応<資料>
1. アイデアを実施に移す
 1.1 自分の知識やアイデアを活かす能力
 1.2 プロジェクトエンジニアのコンピテンシー例
 1.3 実施手順の例 Whitbekの設計手法
 1.4 ものごとを進めるPDCAサイクル
 1.5 検討を進めるPPDAC
2. アイデアから知的財産へ
 2.1 特許情報の価値
 2.2 発明の主要な要件
 2.3 アイデアの権利主張
 2.4 特許のアイデア提出書
 2.5 特許共同申請契約書
 2.6 新規事業提案書
 2.7 公的補助金申請書
3. トラブル防止のための対応
 3.1 故障の認識
 3.2 保全の考え方
 3.3 トラブル防止対策の心構え

第8章 まとめと勉強の方法
1. アイデア創出から評価までの手順
2. 発想のための勉強法

質疑・応答
付録資料
1 マンダラート例 100歳まで充実して生きるために
2 TRIZの40の発明原理と発想例
3 オズボーンのチェックリストと応用例
4 小波の追加リストと具体例
5 「単位洗い出し法」に用いるSI単位の次元と記号
6 「動詞連想法」に利用する動詞リスト
7 「形容詞連想法」に利用する形容詞リスト
8 「接続語連想法」に利用する接続語と連想例
9 「ことわざ連想法」に利用することわざと連想例
10 ブレインライティング・シート
11 採用された開発テーマの公的資金申請書(要約)例
12 発想に役立つ考え方
13 汎用的に利用される概念
14 ChatGPTを利用した発想

講師紹介
略歴
横浜国立大学大学院修了後,日曹エンジニアリング㈱で各種粉体プラントの設計、物性解析、プロセス開発、プロジェクト推進、コンピュータシステム設計、半導体装置・設備、新規事業開発を行い、定年退職時は技術開発研究所長で起業に加わる。
現在、鹿児島大非常勤講師、日本技術士会千葉県支部技術者教育支援委員長。元横浜国大・千葉大・芝浦工大非常勤講師、鹿児島大客員教授。大学以外の講演360件超、執筆190点超、工学博士、技術士(機械部門)、月刊粉体技術誌の編集委員36年。