FDA査察指摘2,000事例に学ぶ
ラボ製造データインテグリティ実務
どうする監査証跡レビューどうする監査証跡ないとき
~PIC/S査察官むけDIガイダンス対訳解説つき~
【WEB受講(Zoomセミナー)

データインテグリティの基礎, データインテグリティの査察指摘,スプレッドシートのDI留意点,ラボにおけるDI対応実務, ERES(電子記録・電子署名)とCSVの基礎について,事例を基に分かりやすく解説する特別セミナー!!
講師
合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表 望月 清 先生
米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー
日時
2023/6/5(月)10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円    ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
講師
合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表 望月 清 先生
米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー
日時
2023/6/5(月)10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円    ※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。
テキスト
受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。


テキスト
製本資料(受講料に含む)
※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

受講対象
CSVとデータインテグリティの基礎と実務対応を必要とする以下の様な部門の方々にご参加いただきたいと考えている。
• QA、QC、薬事監査(社内監査、委託先監査)
• 製造 製造技術 エンジニアリング IT 装置/システムの供給者
• CMC 製剤研究 分析研究


予備知識
特に必要ありません。


事前質問
事前質問をお受けいたします。
CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシートなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。事前にプロフィールアンケートを送付しますので、質問と合わせて事務局(th@thplan.com)へ送付してください。


習得知識
1)DIの基礎 
2)DI査察指摘 
3)スプレッドシートのDI留意点 
4)ラボにおけるDI対応実務 
5)ERES(電子記録・電子署名)とCSVの基礎 など

講師の言葉  
 2021年に改正されたGMP省令においてデータインテグリティ(DI)が求められている。改正GMP省令の課長通知には、PIC/S査察官むけDIガイダンスが参考になると記載されている。このガイダンスにおいてDIの基本要件はALCOAプラスであると説明されている。  
 一方、査察官が期待するDI実務は、システムや機器におけるDI機能の普及とともに高くなる。従って、各極のDIガイダンスを読み込んでALCOAプラスを頭のなかで深掘りしても、査察官がその時点で期待するDI実務レベルにたどりつけない。査察官が期待するDI実務レベルは、当局査察における指摘事例から学び取るのが確実である。査察指摘の開示が最も進んでいるのはFDAであり、生の査察指摘をすべて入手できる。 

DI対応の対象は以下の両者である。 
・電子記録 
・紙の記録(手書き記録、プリントアウト) 
 また、電子記録を生成しない製造装置も対象である。 

FDAの生の査察指摘によれば以下の様なDI指摘が多い。 
・監査証跡をレビューしていない 
・電子記録が保護されていない 
・製造やラボの実務担当者がバックアップを行っている 
・システム管理者権限で試験や製造を行っている 
・製造やラボの記録用紙が現場でコピー出来てしまう 
・製造装置のアラーム履歴が維持されていない 
・製造装置のレシピが改変から保護されていない  
 
 FDA査察におけるDI指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めてきた。特に製造におけるDI実務対応の要件は査察指摘事例から学び取る必要があり、製造管理のインテグリティと考えて実務対応するのがよい。  
 本セミナーでは、米国情報公開法(FOIA)にもとづきFDAへ開示請求して入手した2,000件を越す生の査察指摘事例を踏まえて、DIの基礎と実務を具体的に説明する。なお、FDAの年間査察指摘件数は約1,000件である。ERES(電子記録/電子署名)とCSVの基礎を説明したうえでFDAの査察指摘事例を紹介するので、コンピュータに馴染みのなかった方でも「行うべきこと」を具体的に習得していただける。また、増加しつつあるクラウドサービス利用における留意点やスプレッドシートのCSV/DI対応の概要も説明する。 

プログラム

1. 改正GMP省令とPIC/S

2. データインテグリティとは

3. CSVとERESの基礎

4. データインテグリティ用語

5. FDAのDI査察指摘
 • 指摘トップ10
 • 国内における指摘
 • ラボにおける指摘
 • 製造における指摘

6. スプレッドシートのFDA指摘とその対応

7. DI実務対応
 • 紙記録(ラボ、製造共通)
 • コンピュータ化システム(ラボ主体)
 • 製造装置と検査装置

8. DIポリシーと手順書の策定方針

9. クラウドサービス利用における留意点

10. 主要ガイダンスの概況

11. PIC/S査察官むけガイダンスの解説

12. MHRAガイダンスの要旨(英国医薬品庁)

13. FDAガイダンスの要旨

14. よくある質問

15. 質疑・応答

■よくある質問
以下をはじめとする質問、および事前に提出いただいた質問にお答えする。
1) 監査証跡の定期的レビュ-をどのようなタイミングで行えばよいのか
2) 監査証跡の定期的レビュ-をどのような方法で行えばよいのか
3) 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
4) 監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか
5) 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか 
6) 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
7) HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
8) データインテグリティはどのように査察されるのか
9) 工程内検査のインテグリティは査察されるのか
10) 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
11) 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
12) スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
13) ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
14) FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
15) 治験薬における対応はどの程度必要か
16) リスク対応はどのように行えばよいのか
17) OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか
18) LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか
19) Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか
20) バックアップの定期的リストアテストは必要か
21) ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい
22) 試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか
23) 同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか
24) 電子記録バックアップの隔離保管は必要か
25) システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か
26) OSへの共通IDログインは許容されないのか
27) スプレッドシートのデータインテグリティ留意点
28) LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか
29) デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか
30) 機器使用台帳(機器使用ログ)に何を記載しなければならないのか
31) AIの使用は認められるか
32) コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か
33) バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか
34) CDやDVDの劣化確認方法
35) バックアップHDDの点検頻度
36) アジャイル型開発は認められるか
37) サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか
38) 崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は
39) 装置や機器のエラーをQAに報告すべきか
40) ミラーリング(RAID1)はデータバックアップになるか 
41) 業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か
42) 検量線と面積計算のバリ資料を査察で求められた時の対応は
43) イベントログの定期レビューを査察で求められた時の対応は
44) CMCなど研究開発におけるDI対応は
45) バックアップ/リストアの要件とその対応方法は
46) 旧システムのデータが新システムで異なる結果となる場合の対応方法は
47) 見読性の長期維持方法は
48) 電子署名した電子記録をシステムから取り出してよいか
49) 電子署名した電子記録のプリントアウトに手書き署名は必要か
50) PDFを編集できると査察指摘を受けるか
51) 装置バリデーションにおけるURS必要性の指導方法は
52) デジタル署名と電子署名の使い分けは(リモートワーク対応)
53) 電子文書を電子的に照査・承認する方法は(リモートワーク対応)
54) パスワード定期変更の頻度は
55) バリデーション指針とはどのようなものか
56) エクセルの保護機能破り対策は
57) CSVをはじめて要求された装置メーカの対応は
58) 製造検査装置における個々検査データ(計量値)のバックアップは必要か
59) 理不尽な監査指摘へどのように対応すればよいか
60) 監査証跡の回顧的レビューにおける留意点は


講師紹介
略歴
1973年4月 山武ハネウエル株式会社(現アズビル株式会社)入社
2014年4月 アズビル株式会社 退職
2015年4月 合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表
関連学協会での活動
米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー
米国PDA認定コンピュータシステムオーディター
日本QA研究会 GLP-QAプロフェッショナル(GLP-QAP)
日本PDA製薬学会 無菌製品GMP委員会 微生物迅速測定WGメンバー
日本ISPE無菌COP リスクベース環境モニタリングWGリーダー