ノイズトラブルを未然に防ぐための
基礎からわかるノイズ対策設計EMC試験
【WEB受講(Zoomセミナー)

電気現象としてのノイズ,回路基板からノイズが発生メカニズム,ノイズを抑えた回路基板の開発手法,アートワーク設計者に対する有効なノイズ対策について,具体事例を含め詳しく解説する特別セミナー!!
講師
倉西技術士事務所 所長 工学修士・技術士(電気電子) 倉西 英明 先生 
元 富士フイルム株式会社
日時
2022/9/20(火)10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
倉西技術士事務所 所長 工学修士・技術士(電気電子) 倉西 英明 先生 
元 富士フイルム株式会社
日時
2022/9/20(火)10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。


受講対象
・電子機器設計担当者
・電子回路や基板の設計担当者
・設計部門、品質保証部門


予備知識
・電子回路の基礎知識
・電気物理の基本的な知識(高校の物理レベル)


習得知識
1) ノイズの性質・見方や何故発生するのか、が理解できる
2) 電子機器開発・規格適合に必要なEMC試験とは何かが分かる
3) 設計段階から盛込むべきノイズ対策が、その理由と共に理解できる


講師の言葉
 電子機器を商品化する際、ノイズを極力出さない、一定のノイズを受けても誤動作等が起こらないことを試験するEMC試験は、設計段階で何の対策もしなければ、確実に不合格になる、厄介なものです。
 この、ノイズの分野では、対応にある程度の経験値が必要とされるため、近年のベテラン技術者の退職に伴って、若い方々への技術の伝承に支障が生じています。一方で、回路は複雑化・高速化し、機器のサイズや基板は小さくなるので、経験と勘だけでは解決が難しくなってきています。
 ノイズ問題の解決法を学ぶのに、最も重要でありながら最も障害になるのが、「電磁理論」です。抽象度が高く、応用範囲は広いのですが、個別の問題に適用するには、事例を体系立ててマスターする必要があります。しかしながら、ベテランもいない、開発期間も短い、という状況下では、効率的にマスターしなければなりません。
 そこで、本講座では、数式を極力使わず、ノイズ対策に必要な理論に絞って学び始め、個々の対策では「なぜそういう対策を取るのか」を学んでいただくように構成しています。本講座を受講された後、経験の浅い方でも独力でノイズ設計・対策ができるレベルを目指します。

受講者の声
・ノイズについての理解が低かったが、本講義を受けて概念的にノイズを理解することができた。
・内容が細かく大変ためになりました。テキストに詳しく書かれていたので、わかりやすかった。ありがとうございました。
・現状の仕事で使用している設計知識の裏付けが取れた部分もあり、有効な教育だった。

プログラム

1. ノイズの基礎とEMC
 1.1 ノイズとは何か
  1.1.1 電磁エネルギーの出入り
  1.1.2 ノイズの定義
  1.1.3 電子機器の干渉とEMC
  1.1.4 エミッションとイミュニティ
  1.1.5 ノイズの時間的特性
  1.1.6 ノイズの伝達経路
 1.2 ノイズの物理
  1.2.1 物理以前の話
  1.2.2 ノイズと物理法則
  1.2.3 交流の基礎知識
  1.2.4 交流とスペクトル
  1.2.5 見えないLとC
  1.2.6 共振現象
  1.2.7 電磁波の発生とアンテナ
  1.2.8 伝送線路
 1.3 ノイズの計測・評価
  1.3.1 ノイズ計測とデシベル
  1.3.2 高速波形の測定
  1.3.3 スペクトル測定
  1.3.4 電波暗室とレシーバ

2. 共通EMC規格とその概要
 2.1 エミッション試験
  2.1.1 雑音端子電圧
  2.1.2 雑音電界強度
  2.1.3 電源高調波
  2.1.4 フリッカ
 2.2 イミュニティ試験
  2.2.1 静電気放電
  2.2.2 放射イミュニティ
  2.2.3 ファーストトランジェント/バースト
  2.2.4 雷サージ
  2.2.5 伝導イミュニティ
  2.2.6 電源周波数磁界
  2.2.7 電源電圧ディップ・瞬停

3. ノイズ問題の方法論と技術論
 3.1 ノイズ問題の方法論
  3.1.1 素早く原因を掴むコツ
  3.1.2 再現性を確保する手法
  3.1.3 技術が身につく試行錯誤
 3.2 ノイズ問題の技術論
  3.2.1 発生源を抑える
  3.2.2 伝達経路を断つ
  3.2.3 アンテナを作らない
 3.3 設計時の対策技術
  3.3.1 回路・基板
  3.3.2 機内・機外ケーブル
  3.3.3 フレーム・筐体
  3.3.4 既製品・外部設計品
 3.4 設計後の対策技術
  3.4.1 磁性コア類
  3.4.2 フィルタ
  3.4.3 シールド・GND強化部材
  3.4.4 電磁波吸収体

質疑・応答

講師紹介
略歴
(1) 1990年4月-2016年5月 富士フイルムにて
  ・印刷機器のアナログ回路設計
  ・医療画像診断機器のEMC設計・試験実施・市場不具合対策
(2) 2016年6月-現在
  倉西技術士事務所 開業
(3) 2017年4月-2019年3月
  横浜国立大学産学官連携コーディネーター(兼業)
(4) 2018年10月-現在
   (株)キョウデン ノイズ設計・対策(協業)
学会等
・電子情報通信学会 通信ソサイエティ EMCJ
・エレクトロニクス実装学会 低ノイズ実装研究会