Excelによる蒸留の物性計算,気液平衡計算,蒸留計算,蒸留塔の設計および人工知能技術(AI)の蒸留技術への応用について,PC演習を交えて詳しく解説する特別セミナー!!
- 講師
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東京理科大学 元教授 工学博士 大江 修造 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
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(消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります 受講対象 化学系企業,研究開発,業務変更による初心者 予備知識 高等学校の数学・物理・化学 大学で化学工学の単位を習得していると望ましい 習得知識 1)物性・気液平衡・理論段数の計算 2)蒸留塔設計に直ちにExcelを活用できる知識 3)蒸留技術 特に物性推算のDX(ディジタル変換)化 など 30年におよぶ講師の人工知能研究成果を生かし、即戦力として例示した深層学習の知識は蒸留技術特に物性推算のDX(ディジタル変換)化に応用可能である 講師の言葉 私は大学を卒業して企業に入社以来、一貫して、物性推算、物性測定、トレイの開発など蒸留技術の実務・研究開発に従事しました。ドイツのDECHEMAより2年前に世界で初めて出版したウィルソン定数による気液平衡データ集は、マサチューセッツ工科大学のリード教授から絶賛していただきました。社長賞のアングルトレイの米国の蒸留機関FRIでの試験結果は、当時としては最高の効率102%を示しました。 人工知能(AI)には30年前から注目し、電子情報通信学会論文誌に「選択的に学習を行うニューラルネット」(1995)を含む2論文を発表しました。このような経験から、蒸留技術の要点わかりやすく解説した上で、Excelの徹底的な活用により、プログラムを組まない沸点計算法を示します。同様に、連立方程式を解くことで、高次の実験式の係数を決定します。マクロの記録機能を使うことにより、蒸留技術計算の効率を飛躍的に増大させる事ができ、計算時間を10分の1にすることができます。30年に及ぶAIの研究実績を有するので、最近の深層学習(ディープ・ラーニング)の即戦的な習得法と蒸留技術への応用をわかりやすく解説します。
プログラム
1 蒸留技術計算に効果的なExcelの機能 1-1 Excelツールの活用:方程式の解,非線形最適化ツール 1-2 Excel関数の活用:連立方程式の解,最小自乗法 1-3 Excelマクロの効率的な活用方法 A.VBAの効率的な活用方法 B.マクロをVBAにより融合し、効率を10倍以上あげる 2 Excelを用いた物性計算 2-1 蒸発潜熱計算式の決定 2-2 比熱(熱容量)計算式の決定 2-3 蒸気圧計算式の決定 2-4 アントワン式の計算 2-5 沸点データのみから蒸気圧を推算する方法 3 Excelを用いた気液平衡計算 3-1 理想溶液 ラウールの法則 相対揮発度による簡易計算法 沸点計算法 露点計算法 3-2 非理想溶液 活量係数式 ウィルソン式による計算 完全不溶解系の気液平衡計算 気液平衡における塩効果の計算 4 Excelを用いた蒸留計算 4-1 蒸留の理論 4-2 階段作図による2成分系の埋論段数 4-3 多成分系の最小還流比 4-4 多成分系の最小埋論段数 4-5 多成分系の理論段数(ギリランドの相関) 5 Excelを用いた蒸留塔の設計 5-1 棚段塔の設計法 1)棚段塔の設計法 ―フラッディング限界 2)棚段塔の挙動 ―フラッディング限界の決定法 3)棚段塔の挙動 ―ダウンカマー・フラッディング 5-2 充填塔の設計 1)充填塔の設計 ―フラッディング限界 2)充填塔のフラッディングポイントの決定法 3)充填塔の圧力損失の決定法 5-3 蒸留塔の塔効率 オコンネルの相関、HETPの推算 5-4 理論と経験に基づく設計上の最重要ポイント10項目と指針 5-5 蒸留塔の選定基準 6 人工知能(AI)の蒸留技術への応用 6-1 人工知能(AI)の理論 6-2 深層学習(ディープ・ラーニング)とは 6-3 深層学習の基礎:ニューラルネットワーク 6-4 深層学習:即戦力として使えるツール 6-5 深層学習の物性推算への具体的な応用例 質疑・応答
講師紹介 略歴 東京理科大学 理学部応用化学科 卒業 東京都立大学院 工学博士 学会等 化学工学会、米国化学工学会(AIChE) 会員 AIChEより蒸留の顕著な業績により表彰 東京理科大学理学部応用化学科 元教授 米国蒸留研究機関FRI 客員研究員 著書 蒸留技術大全 (日刊工業新聞社)、物性推算法(データブック出版社)他20冊、論文100編