1.基本的な考え方
1-1 品質は事業リスクに直結する
1-2 クレームは天からの下され給う贈り物
1-3 クレームの種は商品の生まれ、育ち、旅立ちの中で仕込まれる
1-4 最も弱い系の部品・部位から壊れる
1-5 どんなロット不良も初めの一個から始まる
1-6 クレームは変化点があることで起こる
1-7 市場クレームのppmが多いのはその商品の安定度が悪い証
1-8 部品のクレームが多いのは自社の解析能力がない証
1-9 再発クレームが多いのは現場把握力と真因追求力がない証
1-10 再現なしクレームのppmが多いのは自社の技術水準が低い証
2.品質保証の体制
2-1 特性保証・機能保証・故障モード保証
2-2 一般部品・重要保安部品
2-3 物の質・体制の質・対応の質
2-4 基本管理体制と特別管理体制
3.クレーム
3-1 品質保証責任者
3-2 トラブル重大度・故障モード致命度・社会的重大度
3-3 事象を測る 表面分析・断面分析・組織分析・材料分析・シミュレーション解析
3-4 ICチップから回路を読み取る
3-5 原因の究明
3-6 故障メカニズム解析
3-7 ロットの範囲の限定
3-8 市場故障発生数予測
4.開発・設計分野の対応の技術と体制
4-1 コンカレント開発
4-2 長寿命設計 最も弱い系をつかんで対策
4-3 死にざま設計 車両というシステムでの故障モード評価と致命故障の対策
4-3 マイコン周辺回路設計 クロック回路・リセット回路・マイコン内部回路の暴走対策
4-5 耐ノイズ設計 電源ノイズ・負荷からのノイズ・制御入力からのノイズ対策
4-6 耐熱設計 ガラス転移点・熱変形温度・耐熱温度・引火点 火を噴かせない
4-7 耐結露設計 基板レジスト・コーティング・ポッティング
4-8 応力設計 比例限界・弾性限界
4-9 振動衝撃設計 衝撃は複数周波数成分の振動 共振点を外す対策
4-10 設計FMEAで設計検証 発生度を切り下げる対策・検出度を上げる対策
4-11 致命故障FTAで設計検証 シングルフェイラーポイントの対策
4-12 設計回路の余裕度検証 回路ブロックごとの極値に対する余裕度検証
4-13 実車試験による設計検証 車両というシステムでの実車検証
4-14 デザインレビュー 設計思想と技術的根拠追求型の設計レビューへ
5.部品分野の対応の技術と体制
5-1 電子部品・電気機構部品・加工部品のそれぞれの分野での基本的対応指針
5-2 選定・評価・認定・育成
5-3 当該部品のメーカの姿勢・体制・体質をみる
5-4 当該部品の実力評価試験・構造解析・工程審査でみる
5-5 当該部品を競合他社との比較でみる
5-6 工法と材料物性をおさえることが信頼性確保の道
5-7 寿命のある部品は寿命曲線をつかむ
5-8 不安定な工法・技術の部品は採用しない
5-9 コスト見積をしたラインでみる
5-10 企業力評価とライン力評価のチェックリスト
6.工法・製造技術への取り組み
6-1 はんだ実装工法・技術の変遷
現在に引き継がれてない廃れた技術、現在も生き残っている技術からの学び
6-2 実装設計
はんだ合金の種類・組成
はんだ特性に与える添加元素の影響
フラックス種類・成分
6-3 フローはんだ工法
温度プロファイルの基本的な考え方
はんだ融解・流動・凝固のメカニズム
フローはんだの基本条件
6-4 リフローはんだ工法
温度プロファイルの基本的な考え方
はんだ融解・流動・凝固のメカニズム
リフローはんだの基本条件
7.スクリーニング・バーンイン
7-1 バーンイン(ユニット)
良品・欠陥をもった良品・故障品
デバイスごとのm、ηから見た故障率曲線
バーンインで除けるデバイスの欠陥の割合のシミュレーション
基本条件
7-2 高電圧負荷ランニング(電磁リレー)
点吸引 異物が接点の接触点に集まる理論
ワイピング
異物の発生メカニズム
異物除去法
8.製造現場の管理
8-1 静電気
帯電形態・帯電列
静電気発生のメカニズム
静電気対策材料
8-2 アーク(バーストノイズ)
プローブピンの接触信頼性
インサーキットテストの条件
ファンクションテストの条件
8-3 アルミ電解コンデンサの再起電圧
8-4 短絡・逆極性・耐圧の不良時の不良品処理規制
短絡・逆極性・耐圧の不良に搭載されたデバイスの半破壊劣化
8-5 ポカヨケ
センシング
警告表示・自動停止・自動供給
8-6 異常管理
8-7 変化に気づくことのできる職場
9.市場監視での対応の技術と体制
9-1 品質コスト
9-2 ワランティデータ
質疑応答
講師紹介
社歴
昭和無線工業(現SMK):5年2ヶ月
トリオ(現JVCケンウッド):3ヶ月
立石電機(現オムロン):38年7ヶ月
職歴
スイッチ製造技術:3年2ヶ月
コネクタ製造技術:1年
圧着・ハーネス製造技術:2年
アンプ・チューナ製造技術:3ヶ月
部品メーカ監査(加工部品):20年
(電子部品・機構部品):25年
制御機構部品(リレー・スイッチ・タイマ・センサ)品質保証 :15年
自動車電装部品(ECU・リレー・センサ・スイッチ)品質保証 :25年
最終職位
品質保証部並びに部品技術部 部長
韓国オムロン電装 理事(役員)
上海欧姆龍控制電器 顧問
福達合金材料 顧問
学会活動
日本信頼性学会会員:23年
日本信頼性学会企画委員(地域委員):2年
日本科学技術連盟講師:24年
日本科学技術連盟信頼性開発技術研究会 委員長:2年(1期)
日本科学技術連盟信頼性開発技術研究会 副委員長:4年(2期)