嗅覚センサの要素技術とその課題を学ぶための
嗅覚センシング技術 
~正しく測定するための基礎からニオイを定量化・可視化する解析技術まで~
【WEB受講(Zoomセミナー)】

嗅覚センサの基礎,嗅覚センサシステムの構成要素・技術課題, MSSの動作原理・データ解析を含む周辺要素技術の最新情報,アプリケーション例・社会実装に向けた課題について分かりやすく解説する特別セミナー!!
講師
国立研究開発法人物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 
嗅覚センサグループ グループリーダー 博士(理学) 吉川 元起 先生
日時
2021/10/5(火)10:00〜16:00
会場

*本セミナーは、WEB受講のみとなります。

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
国立研究開発法人物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 
嗅覚センサグループ グループリーダー 博士(理学) 吉川 元起 先生
日時
2021/10/5(火)10:00〜16:00
会場

*本セミナーは、WEB受講のみとなります。

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講対象
嗅覚センサシステムを研究開発者している方
嗅覚センサを用いたビジネスを検討している方
嗅覚センサに興味がある方
鼻って不思議だなと感じる方
企業、大学や各種研究所などの研究機関、その他
初心者の方から専門の研究者・エンジニアの方まで

予備知識
物理・化学・生物・工学・情報科学などの基礎知識があればより分かりやすいと思いますが、
可能な限り予備知識無しでも理解できるよう説明します。

習得知識
1) 嗅覚センサの歴史と現状
2) 嗅覚センサシステムの構成要素と技術課題
3) MSSの動作原理と、データ解析を含む周辺要素技術の最新情報
4) 嗅覚センサのアプリケーション例と、社会実装に向けた課題

講師の言葉
 五感のうち、最もデバイス化が遅れているのが「嗅覚」です。
 人工嗅覚の実現を難しくしている要因は多岐にわたりますが、感度・選択性・応答速度・再現性・簡便性などそれぞれに相反しがちな特性のバランスを取り、アプリケーションに応じて最適化することが重要になります。
 一方で、人間や犬を含む生物の嗅覚は、進化の過程で洗練され、これを上手く実現しています。
 そこで本講演では、まず生物の鼻と人工の鼻(嗅覚センサ)との違いについて紹介し、嗅覚センサを開発するために必要な技術要素を概観します。
 また、嗅覚センサの実現に向けて、過去40年近く世界中で行われてきた様々な取り組みについて紹介し、これらを踏まえて、これまで我々が行ってきた総合的な研究開発を紹介します。特に、嗅覚センサに要求される要素を網羅した膜型表面応力センサ(MSS)を軸に、最先端のハードウェア(センサ素子+感応膜など)とソフトウェア(機械学習など)について、それぞれの基本的な原理から、それらの要素を統合する研究開発までを解説します。
 さらに、嗅覚センサに関する世界最大の産学官連携の取り組みと、その最新情報についても併せて紹介します。

プログラム

1.はじめに
 1-1 嗅覚センサの歴史
 1-2 生物の嗅覚と嗅覚センサの違い
 1-3 嗅覚センサシステムの要素と相互関係および技術課題

2.MSSと周辺技術の研究開発
 2-1 ナノメカニカルセンサについて
 2-2 カンチレバーからMSSに至る経緯の技術的解説
 2-3 MSSの動作原理と各部の役割について
 2-4 感応膜の設計と各種被覆方法の可能性と課題
 2-5 MSSの応用例
 
3.産学官連携による最先端技術の垂直統合
 3-1 MSSアライアンスについて
 3-2 新・MSSフォーラムについて
 
4.機械学習との融合
 4-1 ニオイの特定指標の定量推定
 4-2 擬原臭によるニオイの定量化と可視化
 4-3 伝達関数比法によるフリーハンド測定

5.別のアプローチ
 5-1 逆転の発想による「固体材料のパターン認識」
 5-2 名刺でもできる質量分析「流体熱力学質量分析」
 5-3 世界最高感度のガス分析の紹介

6.まとめと今後の展望
 6-1 アプリケーションの分類
 6-2 生体ガスによる非侵襲性医療診断の動向と課題
 6-3 MSSによる医療現場での呼気測定方法の研究開発
 6-4 嗅覚センサ開発における重要な基本認識
 6-5 最先端の実証実験状況と将来展望
 
質疑応答


講師紹介
2004年 東京大学大学院理学系研究科博士過程修了・博士(理学)
2005年 東北大学・金属材料研究所助教
2007年 バーゼル大学・客員研究員
2009年 NIMS・ICYS研究員
2011年 NIMS・MANA独立研究者
2016年 NIMS・グループリーダー
所属学会
応用物理学会など