金属の腐食トラブル解決のための
金属腐食機械金属材料基礎損傷解析
および余寿命予測【WEB受講(Zoomセミナー)

セミナー
リーフレット
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金属の腐食防食技術,機械・金属材料の基礎,機器・装置の
損傷解析技術などについて,具体事例や演習を踏まえ,
分かりやすく解説する特別セミナー!!
講師

株式会社 三井E&Sテクニカルリサーチ 技師長 工学博士(京都大学) 三浦 健蔵 先生

日時
2021/3/15(月)10:00〜16:50
会場
*本セミナーはWEB受講のみとなります
会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師

株式会社 三井E&Sテクニカルリサーチ 技師長 工学博士(京都大学) 三浦 健蔵 先生

日時
2021/3/15(月)10:00〜16:50
会場
*本セミナーはWEB受講のみとなります
会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
WEB受講のみ
 *こちらの セミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。

受講対象
(業種、所属部署)企業の研究、開発、設計、製造、品質保証部門の技術スタッフ
(レベル) 初級ないし中級レベル

予備知識
 金属材料に関する基礎的な知識
 機器、機械構造物などの損傷を経験したことのある方が望ましい

習得知識
 1)金属の腐食防食技術
 2)機械・金属材料の基礎知識
 3)機器・装置の損傷解析技術に関する基礎的な知識
 
*なお、金属部材の腐食、腐食環境強度、腐食割れの寿命・余寿命評価に関する問題点について
 事前に質問があれば、セミナー終了後、対応策などのコメントを用意させていただきます。
 事前質問は、TH企画宛にメールにてご連絡願います。

講師の言葉
 長期間使用した機器・装置や機械構造物の損傷事故原因は部材劣化によるものが多いと言われている。
特に腐食性環境下では部材劣化を生じやすく、腐食が関与した疲労、摩耗などがしばしばその損傷原因
となる。
 第1章「腐食の基礎と金属材料の腐食損傷」では、金属の電気化学、代表的な腐食などの損傷現象と
基礎的な理論について説明する。
また、石油の掘削、貯蔵、運搬、精製などでは微生物腐食MICが問題となっているが、その腐食メカニズム
について説明する。
 第2章「金属材料の腐食と防食対策」では、炭素鋼、低合金鋼およびステンレス鋼部材における硫酸露点
腐食、水素脆性HE、孔食やすき間腐食などの局部腐食および応力腐食割れSCCについて、事例を交えながら
解説する。また、各種の腐食損傷原因と防止対策の実際などを説明する。
 第3章「損傷事例の解析と余寿命予測」では、機器部材のHE、SCCや船舶におけるMICの解析、および大径
ボルトの損傷解析、圧縮機動翼の余寿命診断事例について紹介する。腐食割れの寿命・余寿命評価では
最大局部腐食深さが必要であり、最大局部腐食深さ推定法の有効な手法である極値統計法の要点を解説する。
 さらに、極値統計法の理解を深めるため、実機構造物の孔食測定結果の極値に対して極値統計法を適用し、
その最大局部腐食深さの算出法について実習する。

プログラム

Ⅰ.金属腐食の基礎と金属材料の腐食損傷
1.腐食の電気化学
 1-1 電気化学の基礎
 1-2 腐食の熱力学
 1-3 腐食の速度論
 1-4 不働態と不働態化現象
 1-5 不働態皮膜と局部電池
2.代表的な腐食
 2-1 ガルバニック腐食
 2-2 流速が関与する腐食
 2-3 海水中における鉄鋼材料の腐食挙動
 2-4 微生物腐食MIC

Ⅱ.金属材料の腐食と防食対策
1.炭素鋼と低合金鋼の腐食と対策
 1-1 伝熱面における腐食
 1-2 硫酸露点腐食
 1-3 応力腐食割れSCC
 1-4 水素による脆性HE
2.ステンレス鋼の腐食と対策
 2-1 ステンレス鋼の耐食性
 2-2 粒界腐食
 2-3 孔食・すき間腐食
 2-4 応力腐食割れSCC
 2-5 高温高圧純水中の応力腐食割れSCC

Ⅲ.損傷事例の解析と余寿命予測
1.損傷事例の解析と寿命・余寿命診断
 1-1 大型鋳鋼部品、装置部品の腐食損傷(HE)
 1-2 機器・装置部品の腐食損傷(SCC)
 1-3 船体鋼板の腐食損傷(微生物腐食MIC)
 1-4 ディーゼル機関の大径ボルト折損
 1-5 圧縮機動翼の寿命・余寿命診断
2.最大局部腐食深さ推定の基礎と余寿命予測
 2-1 極値統計法について
 2-2 -演習- 極値統計法による金属部材の最大孔食深さ推定
 2-3 タービン動翼の最大局部腐食深さ推定と余寿命診断


講師紹介
略歴
昭和47年 三井造船株式会社 技術本部玉野研究所 勤務
平成 8年 三井造船株式会社 技術本部玉野研究所 主幹研究員(部長)
平成11年 株式会社 三造試験センター 勤務
平成30年(社名変更)株式会社 三井E&Sテクニカルリサーチ 勤務 現在に至る

所属学会・協会および役職
日本マリンエンジニアリング学会
(日本機械学会、日本材料学会、日本金属学会、日本鉄鋼協会、腐食防食学会は退会)

活動状況
法政大学、東京大学、JR総研、三井造船との共同研究(平成5年度~平成7年度)
佐賀大学客員教授(平成7年度)
岡山大学工学部との共同研究(平成8年度~平成10年度)
岡山大学客員教授(平成8年度)
日本材料学会中四国支部評議員(平成9年度~平成11年度)
日本マリンエンジニアリング学会論文校閲委員(平成12年度~)
日本機械学会論文校閲委員(平成16年度~平成18年度)
日本造船学会論文校閲委員(平成18年度~平成20年度)
日本材料学会・マイクロマテリアル部門委員会委員
日本機械学会・中四国機素潤滑設計技術研究会委員
日本造船工業会-小委員会/ 有識者委員(平成25、26年度)