実務に役立てるための
シランカップリング剤を
実務で効果的活用するための基礎応用講座
~反応と作用機構,選択法と効果的使用法,処理効果,ナノ粒子の調製と径制制御,
表面修飾方法と界面構造の制御,処理表面の分析・解析法~
【WEB受講可能】

シランカップリング剤の効果的活用の基礎,有機-無機・ナノハイブリッド
や機能材料への応用のためのナノ粒子の調整と粒径制御,表面処理法や反応,  
処理表面の分析・解析などについて,実験例を中心にやさしく解説する特別セミナー!!
講師
FAMテクノリサーチ 代表  博士(工学) 山田  保治 先生
日時
2020/11/20(金)10:30〜17:00
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
FAMテクノリサーチ 代表  博士(工学) 山田  保治 先生
日時
2020/11/20(金)10:30〜17:00
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
 会場・WEB

受講対象
カップリング剤処理,表面処理,コンパウンド,新規な複合材料(ナノコンポジット/ナノハイブリッド),
塗料・コーティング材料など新規な材料開発を行う企業の研究・開発・プロセス・生産・実装部門の
研究者や技術スタッフ。

予備知識
特に特別の知識は必要ありません。
大学基礎課程の化学(有機化学、高分子化学、物理化学、分析化学)
の基礎知識があればより理解しやすいと思います。 

習得知識
1)シランカップリング剤の種類、選択基準、効果的使用法
2)シランカップリング剤の作用機構
3)ナノ粒子の調製と粒径制御法
4)シランカップリング剤による固体表面修飾反応
5)シランカップリング剤の表面処理効果、表面分析/解析法

講師の言葉
 シランカップリング剤は主として界面制御による接着・密着性や異種材料の
親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、近年飛躍的に応用分野が広がり
多種多様な工業分野で使用されるようになってきた。従来の接着・密着性の向上
に加え、新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として
実用化されている有機‐無機複合(ハイブリッド)材料の開発において、複合化
に不可欠な薬品として使用され重要な役割を果たしている。
このように、新規材料開発におけるシランカップリング剤の用途はますます拡大し
重要となっている。
 本セミナーではシランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎を
わかりやすく説明し、有機‐無機ナノハイブリッドや機能材料へ応用するための
ナノ粒子の調製と粒径制御、種々な材料への表面処理法や反応、処理表面の分析・
解析などを具体的な実験例(マニュアル)を中心にやさしく説明する。

プログラム

1. シランカップリング剤の概要
 1.1 シランカップリング剤とは
 1.2 シランカップリング剤の種類と化学構造
 1.3 シランカップリング剤の機能
 1.4 その他のカップリング剤(ジルコニウム、チタネート系カップリング剤)
 1.5 シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
2. シランカップリング剤の反応、反応制御、作用機構および界面構造の制御
 2.1 シランカップリング剤の反応 
 2.2 加水分解・縮合反応と反応機構
 2.3 加水分解・縮合反応の制御
 (1) シランカップリング剤の反応性(反応速度)  
 (2) 加水分解性基の影響
 (3) 有機残基の影響
 (4) pHの影響
 2.4 無機材料表面への修飾反応と反応機構
 2.5 シランカップリング剤、反応条件の影響、界面構造の制御
 (1)pHの影響
 (2) 溶液濃度及び反応温度の影響 
 (3) 無機材料の影響
  (4) 界面構造の影響
 2.6 ジルコニウム系及びチタネート系カップリング剤の活用
3.シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
 3.1 シランカップリング剤の選択基準-どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
 3.2 シランカップリング剤の効果的な使い方
 3.3 シランカップリング剤の処理効果-シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
4.ナノ粒子の調製法と粒径制御およびシランカップリング剤による表面処理法-界面・分散性の制御
 4.1 ナノ粒子の調製法
 4.2 ゾル-ゲル法の基礎と応用
 (1)ゾル-ゲル法の特徴、(2)ゾル-ゲル反応の支配因子、(3)ゾル-ゲル法の応用
 4.3 シリカの合成法、種類、構造と粒径制御
  (1)気相法、(2)液相法、(3)Stöber法 
 4.4シリカの表面構造と反応性
 4.5 なぜ界面の制御が必要か?
 4.6有機-無機ハイブリッド材料の合成法(ゾルーゲル法、微粒子分散法(コア-シェル型ハイブリッド材料))
 4.7 シランカップリング剤による表面修飾・改質技術
 (1)表面処理法(a)固相法、(b)溶液法、(c)気相法
 (2)種々の材料表面の前処理法
  (a)プラスチック、(b)金属、(c)シリコンウェハー、
  (d)カーボン、(e)ガラス板
 (3)シルセスキオキサン粒子の調製
 (4)ラダー型ポリシルセオキサンの調製
 (5)シランカップリング剤による表面修飾処理の実験例
  (a)ナノ粒子、(b)ガラス板、(c)シリコンウェハー、(d)ステンレススチール
5.表面キャラクタリゼーション―シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
 5.1 シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
 5.2 表面状態の解析・評価方法 
 (1)構造分析(FT-IR、NMR など)
 (2)熱分析(DSC,TG-DTA など)
 (3)表面分析(XPS、原子間力顕微鏡(AFM))
6.参考図書

7.質疑応答


講師紹介
1971年 名古屋工業大学 工学部 工業化学科卒業
1973年 京都大学大学院 工学研究科 石油化学専攻修了
1973年 住友化学工業株式会社 中央研究所
1982年 新日鐵化学株式会社 技術研究所
2000年 名古屋工業大学教授
2007年 京都工芸繊維大学教授
2012年 京都工芸繊維大学特任教授、神奈川大学客員教授、岩手大学客員教授
     名古屋産業科学研究所中部TLO技術アドバイザー
2015年 高分子学会フェロー
2017年 神奈川大学客員研究員
2018年 エフエイエムテクノリサーチ(FAM TechnoResearch)代表
     この間、Ziegler-Natta系重合触媒、ポリオレフィン(PE、PP)、生体適合性材料、
     高機能高分子材料(ポリイミドなど)、複合材料(ナノハイブリッド)、
     バイオベースポリマー(ポリ乳酸)、気体分離膜などの研究開発に従事

著作
シランカップリング剤、有機-無機複合(ハイブリッド)材料、ハイブリッドハードコート剤、
ポリイミド、 気体分離膜関係書籍(技術情報協会、情報機構、シーエムシー出版、サイエンス&
テクノロジーなど)多数

研究分野
高分子合成、機能性高分子材料、複合材料(ナノハイブリッド材料)、ポリイミド、気体分離膜

所属学会
高分子学会、日本ゾル-ゲル学会、日本膜学会 

活動状況
機能性高分子材料(ポリイミドなど)、複合材料(ナノハイブリッド)、気体分離膜などの執筆・講演、
企業への技術指導やコンサルティング活動