1.乳化、可溶化の基礎
1-1 乳化と可溶化の違いは?
1-2 状態観察と測定法の実際
1-3 エマルションの調製法:分散法と凝集法、機械的手法
1-4 エマルションの崩壊と乳化安定化の理論
1-5 実用系でのエマルション状態と各種トラブルおよび解決法
2.乳化、可溶化のための界面活性剤基礎知識
2-1 界面活性剤の特異な溶解挙動
2-2 両親媒性分子がつくる会合体:結晶/αゲル/液晶と相転移
2-3 可溶化と界面活性剤
2-4 親水性/親油性のバランス(HLB):適切な乳化剤選択の第一歩
3.乳化、可溶化と相図
3-1 相図の基礎:基本ルールと読み方/作り方
3-2 相図で解る界面活性剤の性質と能力:2成分系相図
3-3 乳化、可溶化への相図の利用:3成分系相図読み方
4.エマルションの生成法とその原理
4-1 最適条件を知る:乳化法が異なると状態が異なる理由
4-2 微細なエマルションを調製するための根本原理
4-3 マイクロエマルションの理解と可溶化能を知る
4-4 液晶、D相を用いた微細エマルションの調製のポイント
4-5 マイクロエマルションからナノエマルション調製と安定化法
4-6 ピッカリングエマルションとソフトマターの3相乳化
5.実用系で生きる乳化・可溶の設計と特性賦与
5-1 自己乳化製剤のための界面活性剤用い方
・自己乳化液晶ジェル、両連続マイクロエマルション製剤
5-2 αゲルの生成、安定化とマルチラメラエマルション
5-3 高内相比W/Oエマルションの調製と安定化の実際
5-4 高分子多糖を用いたエマルションと撥水性O/W製剤
講師紹介
1976 日本大学大学院 理工学研究科 修士課程修了
1976~2009 花王(株)研究所
・化粧品の開発研究担当
・2002より同社、パーソナルヘルスケア研究所所長
2009~2011 エスエス製薬(株)取締役 新製品開発本部長
2011~現在 ニッコールグループ(株)コスモステクニカルセンター執行役員
所属学会
日本化学会、コロイドおよび界面化学部会、日本油化学会、日本化粧品技術者会
専門分野
コロイド界面化学(乳化、界面活性剤の溶液物性)
主な受賞歴
・1982 国際化粧品技術者会(IFSCCパリ大会)最優秀論文賞 『液晶乳化系の生成と皮膚保湿効果』
・1992 日本化学工業協会(日化協)技術賞『合成セラミドの開発と高機能皮膚化粧料の企業化』
・1992 国際化粧品技術者会(IFSCC)横浜大会 優秀論文賞『合成セラミドを用いたマルチラメラエマルション』
・1993 米国化粧品技術者会(SCC) 最優秀論文賞『Liquid Crystal Make-up Remover』
・1993 日本化学会化学技術賞『合成セラミドを主成分とする生体脂質類似皮膚化粧料の開発』 など