1.粉体の取り扱いのコツ
1-1 粉体とは(粉体の分類/ 粉体と粒体の境界/ 粉体の効用/ナノ粒子の性質)
1-2 粉体と液体の取り扱いの違い
1-3 粉体を扱う上での落とし穴
1-4 面倒な扱いをなくすための工夫
2.粉体の物性と測定方法
2-1 粒子径(幾何学的代表径/ ふるい径/ 沈降径/ 空気力学径/ 比表面積径)
2-2 粒子径分布(頻度分布/ 積算分布/ 質量分布と個数分布/ 粒子径測定法)
2-3 粒子密度(真密度/ 見掛け密度/ かさ密度/ 空間率)
2-4 粒子の形状(球形度/ 円形度)
2-5 粉体層のせん断特性(内部摩擦、壁摩擦)
3.粉砕
3-1 粉砕の効果
3-2 粉砕の機構(圧縮/衝撃/剪断/摩擦)
3-3 粉砕のエネルギー
3-4 閉回路粉砕
3-5 さまざまな粉砕機の機構
4.分級
4-1 部分分級効率(部分回収率曲線/ 歩留まり率/ 回収率/ 残留率/ 除去率)
4-2 総合分級効率(ニュートン効率/ 有効率/ 分離粒子径)
4-3 ふるい分け(注意点など)
4-4 流体による分級
4-5さまざまな分級機の機構
5.混合
5-1 混合とは
5-2 完全混合状態の意味
5-3 混合をどこまでやればよいか
5-4 混合度の判定(直接判定、間接判定)
5-5 混合比、混合能力、混合速度
5-6 バッチ混合と連続混合
5-7 混合装置の機構と選定
5-8 混合操作・混合装置のトラブル(所要動力、起動時動力、混合不良、ダマ)
6.偏析
6-1 偏析を生じる物性
6-2 偏析を起こさせる運動と力
6-3 実際の粉粒体の取り扱いにおける偏析現象
6-4 偏析の防止対策とその手順
6-5 偏析対策検討の実施例
7.貯槽
7-1 貯槽とは何か
7-2 粉体貯槽の選定
7-3 粉体貯槽のロス容量計算と実際の容量
7-4 貯槽のトラブル実例と対策(貯槽の閉塞、摩耗、フラッシングなど)
8.供給と計量
8-1 供給装置の基本構成と機能
8-2 供給機の課題定量性、可変制御性、シール性、無害性など
8-3 供給装置の種類と選定
8-4 粉体の計量と精度
8-5 供給装置のトラブル
9.輸送
9-1 粉体の輸送(各種輸送の比較)
9-2 空気輸送方式の概要と選定
9-3 機械式輸送の概要と選定
10.粉体プロセスのトラブル
10-1 トラブルに対する心構え
10-2トラブルが発生する工程とトラブルの内容
10-3トラブルの分類と具体的な事象例
10-4設備のスケールアップ率
10-5スケールアップにおけるトラブル事例
講師紹介
略歴:横浜国立大学大学院修了後,日曹エンジニアリング㈱で各種粉体プラントの設計、物性解析、
プロセス開発、プロジェクト推進の業務に携わる。 混合、粉砕、輸送、物性測定装置、貯槽、
供給など各種粉体設備を担当。
分野は炭カル、ファインセラミックス、医薬品、食塩、調味料、半導体など多岐にわたる。
定年退職後は、粉体技術に関するコンサルタントとして、現在に至る。元鹿児島大学客員教授。
大学以外の講演と執筆、計約320件。