1.合成技術と晶析操作との接点
-結晶化をめぐるトラブル事例と晶析操作-
1-1.結晶化で遭遇するトラブル事例
1) 思うような粒径分布にならない
2) 純度が上がらない
3) 形が変化してしまう
4) スケーリングしてしまう
1-2.沈殿・再結晶と晶析テクノロジーとの接点
1-3.精製+結晶粒子群=晶析の本質
2.結晶粒子群が生成されるメカニズムとその速度論
-実践で役立つ結晶化現象を理解する-
2-1.晶析操作の本質をしっかり理解する
ー冷却、濃縮、pH制御、反応晶析の共通項ー
2-2.結晶化の推進力と固液平衡
2-3.核発生速度と成長速度論
2-4.演習で理解する晶析現象
3.晶析操作で遭遇するトラブルの実践的解決法
-結晶品質に関わる具体的問題解決アプローチを理解する-
3-1.結晶品質を安定させたい(結晶多形制御)
3-1-1.結晶多形に及ぼす操作因子とは
3-1-2.結晶多形制御の戦略
3-2.結晶の形を変えたい(結晶形態制御)
3-2-1.結晶形態に及ぼす操作因子とは
3-2-2.結晶形態制御の戦略
3-3.粒径分布を良くしたい(CSD)
3-4.結晶純度を改善したい(純度制御)
3-5.オイルアウトを回避したい
3-6.連続フロー製造を成功させたい
3-6-1.連続晶析装置の考え方
3-6-2.連続フロー製造への展開
3-7.演習で理解する結晶品質の制御
4.今すぐ役立つ結晶品質の測定法
-マニュアルにない実践的使い方とコツ-
4-1.マニュアルには載っていない熱分析データを読み取るコツ
4-1-1.DSC(示差走査熱量計)でわかること
4-1-2.DSC測定データの解釈とその応用
4-2.マニュアルには載っていないX線分析データを読み取るコツ
4-2-1.XRD(粉末X線回折)測定データの意味
4-2-2.XRD測定データと結晶形態・結晶子径との関連性
5.トラブルレスの結晶品質改善のための戦略と実践
-具体的品質作り込みポイント-
5-1.晶析操作設計の留意点
-冷却晶析や非(貧)溶媒添加法-
5-2.反応を伴う晶析操作の留意点
5-3.撹拌の留意点
5-4.スケールアップの留意点
5-5.連続フロー晶析に関わる最近トレンド
6.最新トピックス紹介
-最先端研究の一部から品質制御のヒントを読み取る-
6-1.回分から連続フロー製造への展開
6-2.オンラインセンサー利用技術
7.まとめ
講師紹介
平成 4年3月 東京工業大学 総合理工学研究科 修了 博士(工学)
平成14年8月 東京農工大学 工学部 化学システム工学科 助教授
平成23年4月 東京農工大学 大学院 工学研究院 教授
平成21年度-現在 日本海水学会 理事
平成20年度-平成30年度 化学工学会材料界面部会幹事
平成26-27年度 分離技術会編集委員長
平成27年度-現在 分離技術会企画委員長
平成27年度-平成30年度 化学工学会晶析技術分科会代表