破損原因を特定し破損不具合を未然に防止するための
プラスチック材料・製品破面解析寿命予測および破損不具合再発防止策【WEB受講(Zoomセミナー)

プラスチック製品破損原因メカニズム,プラスチックの破面解析,劣化寿命予測手法,劣化加速試験の進め方・条件設定,プラスチック製品不具合の具体的再発防止策について,豊富な実績に基づき事例を交え分かりやすく解説する特別セミナー!!
講師

川瀬テクニカル・コンサルタンシー 川瀬 豊生 先生
日産自動車(株),堀硝子(株),神奈川県産業技術センター開発室を経て現職

日時
2023/2/16(木)10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師

川瀬テクニカル・コンサルタンシー 川瀬 豊生 先生
日産自動車(株),堀硝子(株),神奈川県産業技術センター開発室を経て現職

日時
2023/2/16(木)10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
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受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。


受講対象
・プラスチック製品・材料の研究開発者 
・プラスチック製品の設計・成形技術担当者 
・プラスチック製品の試験評価・品質保証業務に従事している方


予備知識
プラスチック全般の基礎知識


習得知識
1)プラスチック製品の破損原因のメカニズム
2)プラスチックの破面解析
3)プラスチック製品の劣化寿命予測手法
4)プラスチック製品における劣化加速試験の進め方・条件設定
5)プラスチック製品不具合再発防止対応


講師の言葉
 プラスチック製品は、製品の保証期間内において変形・変色・破損などのトラブルを生じる場合がある。この様なトラブルが発生した場合、顧客満足度は極端に低下する。例えばソルベントクラックなどは、製品が顧客の手に渡り数日から数ヶ月後に、クリープ破壊の場合においては数ヶ月から2~3年後に発生することが多いため、製造メーカの信用・信頼は失墜する。
 不良や不具合はネガティブなことではあるが、その原因を究明し再発防止のためのシステムを構築すれば競合他社を凌駕する技術と仕組みを確立することが可能である。
 本講座では破損不具合品の破面解析並びに破壊メカニズムによる破損原因の特定、破損不具合を未然に防止するためのチェック方法、製品を市場に投入する際の寿命予測方法、品質保証のための加速条件の設定方法、市場で不具合が発生した際の対応方法並びに再発防止策などの一連の破損不具合対応措置について解説している。様々な状況において活用していただければ幸甚である。

プログラム

1. 破面解析並びに寿命予測の概要
 1.1 破面解析の概要
 1.2 破損不具合の原因究明~再発防止に至る取り組みの流れ
 1.3 樹脂製品の劣化現象に対する寿命予測と劣化加速の対応可能項目
 1.4 寿命予測(アレーニウス型&ラーソンミラー型)の概要
 1.5 重回帰分析結果の展開

2. プラスチック製品の破損トラブルの事例
 2.1 ソルベントクラック
 2.2 環境応力割れ
 2.3 クリープ破壊
 2.4 疲労破壊
 2.5 成形加工が原因の破壊
 2.6 ストレスクラック

3. 破面解析
 3.1 破壊モード
   1)ボイドとフィブリル
   2)静的破壊
   3)衝撃破壊
   4)脆性破面
   5)延性破面
   6)ストレスクラック
   7)ソルベントクラック
   8)環境応力割れ
   9)クリープ破壊
   10)疲労破壊
   11)脆性ストライエーション
   12)スティックスリップ
 3.2 破面のパターン
   1)シェブロンパターン
   2)ビーチマーク
   3)ティアライン
   4)ミラー
   5)パラボラ
   6)リバー
   7)ディンプル
   8)フィブリル
   9)フレーク

4. プラスチック製品の破壊メカニズム
 4.1 ソルベントクラック
 4.2 環境応力割れ
 4.3 クリープ破壊
 4.4 疲労破壊
 4.5 ストレスクラック
 4.6 延性破壊と脆性破壊の決定因子

5. 成形品の応力測定方法(溶剤浸漬法)
 5.1 アタック溶剤の選定
 5.2 非アタック溶剤の選定
 5.3 応力の確認方法

6. 環境因子によるプラスチックの劣化
 6.1 紫外線
 6.2 熱
 6.3 加水分解
 6.4 銅害

7. 劣化寿命予測の手法
 7.1 アレーニウス型
  1)寿命予測式の導出
  2)取得データによる予測式の設定
  3)重回帰分析
 7.2 ラーソンミラー型
  1)寿命予測式の導出
  2)定数・Cの特定と検証
  3)マスターカーブの作成
  4)ラーソンミラーパラメータ式の深掘り
  5)K={T(logt+C)}=Ea/2.303Rの検証
 7.3 寿命予測における検討内容並びに計算手法
  1)活性化エネルギーの算出
  2)取得データの相関性の検討
 7.4 エクセルによる重回帰分析
  1)分析ツールによる方法
  2)INDEX(LINEST)関数による方法
  3)統計量の計算と判定
 7.5 製品保証期間を担保する加速時間の設定
  1)加速時間の設定と検証
  2)製品保証期間と加速時間の関係
  3)活性化エネルギーと加速倍率
 7.6 加速倍率の把握方法
  1)加速倍率の算出
  2)加速倍率の確認並びに検証方法
  3)任意の加速温度における加速時間の把握
  4)温度2水準の試験実施による加速倍率と使用寿命の把握方法

8. プラスチックの寿命予測
 8.1 寿命予測の流れ
 8.2 環境応力割れを誘発する吸水率の予測
 8.3 プラスチック材料のクリープ破壊寿命の予測
 8.4 プラスチック材料の疲労破壊寿命の予測

9. 劣化不具合の原因と対策
 9.1 不具合が発生した際のチェック表
  1)全般
  2)材料組成
  3)材料の特性
  4)設計 
  5)成形
  6)輸送
  7)組立
  8)環境
  9)製品の使われ方
 9.2 プラスチック製品の衝撃破壊解析フロー
 9.3 プラスチック製品の経時劣化による破損解析フロー
 9.4 劣化モード別対策内容
  1)ソルベントクラック
  2)環境応力割れ
  3)クリープ破壊
  4)疲労破壊
  5)加水分解
  6)耐光性
  7)耐熱性

10. 解析ツール
 10.1 破損原因調査のための使用機器
 10.2 FT-IRの活用
 10.3 TEM画像の活用
 10.4 主なプラスチックの結晶化度の算出方法

11. 破損不具合の再現試験
 11.1 ソルベントクラック
 11.2 環境応力割れ
 11.3 疲労破壊
 11.4 クリープ破壊

12. 劣化加速条件の設定方法
 12.1 温度頻度表がある場合
 12.2 温度頻度表がない場合

13. プラスチック製品における不具合の再発防止
 13.1 不具合現品調査
 13.2 IS / IS NOT 分析
 13.3 要因の洗い出しと抽出
 13.4 不具合解析
 13.5 メカニズムの仮設設定
 13.6 仮説の検証
 13.7 流出原因の特定
 13.8 対策仕様の設定
 13.9 他部品への水平展開
 13.10 振り返り分析


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