研究・開発に役立てるための
大気圧プラズマによる樹脂ガラス金属表面処理技術
【WEB受講(Zoomセミナー)

大気圧プラズマ発生法の基礎,大気圧プラズマ表面処理の産業応用技術,大気圧環境プラズマの産業応用技術について,事例を交え詳しく解説する特別セミナー!!
講師
大阪公立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授 工学博士 大久保 雅章 先生
日時
2023/1/25(水)10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
大阪公立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授 工学博士 大久保 雅章 先生
日時
2023/1/25(水)10:00〜16:00
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
WEB受講のみ
 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。


受講対象
樹脂、金属、ガラスの表面処理に興味をもつ企業の研究・開発・技術・製造部門の研究者
技術者および大学院学生 など


予備知識
特別な予備知識は必要ありませんが、企業の研究・開発・技術・製造部門の研究者、
技術者および大学院学生を聴講者として想定しています。


習得知識
1)大気圧プラズマの発生法の基礎知識
2)大気圧プラズマ表面処理の産業応用技術
3)大気圧環境プラズマの産業応用技術 など


講師の言葉
 フッ素樹脂(テフロン、PFA、PTFEなど)は、耐薬品性、電気絶縁性、耐熱性、難燃性、高ガスバリア性など優れた基本特性を持ち、広範囲で使用されています。
 しかし、高い撥水特性から、基本特性を損なわず接着、接合を行うことが困難でした。我々は革新的な大気圧プラズマ複合処理技術により、これを可能とし、高い接着性を初めて実現しました。今後の広範囲な応用が期待できます。
 本講習では、はじめに大気圧プラズマの基礎をわかりやすく解説し、プラスチック、ガラス、ポリマー、金属の大気圧プラズマ表面処理技術に関して適用事例を詳細に解説します。受講後、類似の開発を直ちに開始できるような具体的情報提供を行います。

プログラム

1.大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの接着性向上技術
 1.1 大気圧低温プラズマと発生法
 1.2 プラズマとは?
 1.3 プラズマの種類
 1.4 パックドベットプラズマリアクタ
 1.5 電流電圧電力波形
 1.6 プラズマジェット電極
 1.7 プラズマ装置と電子回路
 1.8 表面処理装置の例
 1.9 フッ素樹脂の特性
 1.10 大気圧プラズマグラフト重合処理装置
 1.11 低温プラズマの照射
 1.12 プラズマグラフト重合とは
 1.13 フッ素樹脂フィルム処理の実験装置と実験条件
 1.14 接触角による親水性評価
 1.15 はく離試験による接着性評価
 1.16 金属板接着時の試料断面図
 1.17 接着性評価結果
<質疑応答>
 1.18 ESCA(XPS)による表面分析評価
 1.19 FT-IRによる表面分析評価
 1.20 電子顕微鏡による表面写真撮影
 1.21 従来技術(ナトリウム-アンモニア処理等)との比較
 1.22 誘電率と誘電正接
 1.23 テフロン表面へのめっきについて(プラズマ複合めっき処理)
 1.24 テフロン上無電解銅めっき法
 1.25 テフロン表面への電極形成について
 1.26 テフロン上無電解ニッケルめっき法
 1.27 大面積処理装置の実現
 1.28 テフロン上めっきのフォトリソグラフィによる微細加工
 1.29 A4コロナ表面処理のデモンストレーション
 1.30 PTFEフィルムのFTIRスペクトル
 1.31 プラズマ照射装置のその他の応用(低温殺菌技術など)
 1.32 低温プラズマ殺菌の試験結果

2.大気圧プラズマ複合プロセスによるガラス表面およびポリマー表面の恒久的処理技術
 2.1 自動車のフロントガラスやサイドミラーの水滴除去
 2.2 ガラス表面の改質装置
 2.3 プラズマのみを照射した場合(親水性向上)
 2.4 プラズマ・ケミカル複合プロセスによる恒久的はっ水処理
 2.5 ソーダシリカガラスの表面構造
 2.6 恒久的表面処理のメカニズムについて
 2.7 樹脂フィルムとガラスの接着
 2.8 フッ素樹脂フィルム上有機EL膜の発光特性
<質疑応答>試作サンプル回覧
 2.9 ポリマー・布表面の改質装置(ロール ツー ロール処理)
 2.10 繊維の非熱プラズマ表面処理電極
 2.11 PETとアクリル酸のプラズマ重合反応について
 2.12 親水性の評価結果
 2.13 繊維表面のSEM写真
 2.14 プラズマグラフト重合による脱臭性能付加
 2.15 脱臭性能の評価結果
 2.16 空気清浄機フィルターへの適用
 2.17 煙の浄化のデモンストレーション
 2.18 衣類への応用
 2.19 プラズマ重合片面処理スポーツウェアとその性能

3.大気圧プラズマ複合プロセスによるアルミ板表面の処理技術
 3.1 耐食皮膜の形成について
 3.2 クロメート処理法(従来技術)とプラズマ法の比較
 3.3 処理プロセスの詳細
 3.4 各種非熱プラズマ表面処理装置電極
 3.5 プラズマ処理前後でのアルミ表面水滴の様子
 3.6 従来処理との比較
 3.7 耐食性能(キャス)試験装置と試験結果
 3.8 耐水性向上による流体熱伝達制御
<質疑応答>


講師紹介
略歴
1990年3月 東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程機械工学専攻修了
1990年4月 東北大学流体科学研究所 助手
1993年4月 東京工業大学原子炉工学研究所 助手
1998年10月 大阪府立大学工学部 助教授
2007年4月 大阪府立大学 大学院工学研究科 教授
2015年度 東北大学客員教授(兼任)
2022年4月 大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
活動等
国際電気集塵機連合,Dr. Senichi Masuda Award
日本機械学会フェロー
日本機械学会環境工学部門技術業績賞,功績賞
静電気学会進歩賞,著作賞
IEEE James Melcher Prize Paper Award
日本機械学会賞(奨励賞)