現場の実務に役立てるための
加速試験成り立ち各種事例基づく実践的加速係数求め方
~市場条件適合する試験条件加速理論裏付けられた試験法へのステップアップ~
【会場/WEB選択可】

故障モード別の故障モデル式,加速係数の求め方,寿命予測,目的にあわせた正しい試験の方法,設計への展開の仕方について,豊富な経験に基づき事例を踏まえ詳しく解説する特別セミナー!!テキストは技術ライブラリーとして利用可能です。
講師
技術コンサルタント 伊藤 千秋  先生
オムロン株式会社品質保証部長,部品技術部長等歴任後現職 制御機構部品の品質保証を15年,
自動車電装部品の品質保証23年経験,品質・信頼性一筋のプロフェッショナル 
この間,日本科学技術連盟 信頼性開発技術研究会 委員長などを歴任
日時
2022/6/29(水)10:00〜16:50
会場
TH企画セミナールーム
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
技術コンサルタント 伊藤 千秋  先生
オムロン株式会社品質保証部長,部品技術部長等歴任後現職 制御機構部品の品質保証を15年,
自動車電装部品の品質保証23年経験,品質・信頼性一筋のプロフェッショナル 
この間,日本科学技術連盟 信頼性開発技術研究会 委員長などを歴任
日時
2022/6/29(水)10:00〜16:50
会場
TH企画セミナールーム
会場案内
受講料 (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
会場・WEB


受講対象
特に制限はありません


予備知識
ワイブル解析、累積ハザード解析の概念、基本知識は知っているのが望ましく、理解がより深まる。


習得知識
1)故障モード別の故障モデル式
2)加速係数のもとめかた
3)寿命予測のしかた
4)試験の目的にあわせた正しい試験のやり方
5)設計への展開のしかた(規格、設計法、試験法)など


講師の言葉
 本講座は、効率的な加速試験の進め方と、寿命予測についてそのポイント、解析手法ついて自動車電装部品からの事例に基づいて実践的にわかり易く解説するものである。
 自動車部品は世の中で過酷な使われ方をする部品のうちのひとつである。材料的に見ると車室内では-40~+85℃、エンジンルームは-40~120℃でこれは材料などから見たら一般材の限度いっぱいで使うということで、電気的には車両の電源電圧は5~13Vまでの変動に対応しうるものでなければならず、結露、雨水、日光、砂塵、振動といった環境条件の厳しさもある。自動車部品ではこれを10年以上の期間、信頼性を確保することが絶対条件になってくる。そのための加速係数の求め方について多角面からの加速係数の求め方をデータ、写真、図を多用して事例をもとにして解説をする。
 また、この加速係数は相対値であるから基準点が定まれば各種の定数がわからなくても求めることができる。それに対して寿命値は絶対値であるので各種の定数がわかってこないと寿命予測はできない。それらを求めるのには市場のデータを収集、解析して実験室で複数条件での限界試験をしなければならず、それには膨大な労力と時間が必要になる。大体、大多数の方々の現場では市場データがわかっていないことがほとんどである。
 こうした現場で苦しんでいる方々により実践的なやりかたを事例、データ、図、写真をできるだけ折り込んで解説する。

プログラム

1.信頼性目標と耐用ライフ期間

2.最弱リンクモデル

3.加速試験とは
(1)ワイブル解析・累積ハザード解析
(2)故障分布を決める指標尺度
(3)市場発生数予測への形状パラメータmの使い方
(4)バーンイン条件への形状パラメータmの使い方
(5)寿命予測への形状パラメータmの使い方
(6)最大値・最小値の分布から試験値への展開のしかた

4.加速試験の制約条件

5.加速試験の加速係数のもとめかた
(1)経験則に基づいた加速係数
(2)基本型に基づいた加速係数
(3)熱応力疲労による故障の加速係数(コフィンマンソン則、アイリング則)
(4)熱劣化による故障の加速係数(アレニウス則)
(5)湿度劣化による故障の加速係数(絶対水蒸気圧則)
(6)温湿度の複合劣化による故障の加速係数(ホールバーグペック則)
(7)クリープ疲労による故障の加速係数(ラーソンミラー則)
(8)腐食劣化による故障の加速係数(拡散則、フィック則)
(9)アーク反応による故障の加速係数(累積アークエネルギー則)
(10)ノイズ・サージ・電圧変動・衝撃・振動の加速係数(極値分布)

6.試験法への展開
(1) 寿命に関する定義と仕様・規格
(2) 高温ストレスの試験法への展開
(3) 低温ストレスの試験法への展開
(4) 温度変化ストレスの試験法への展開
(5) 湿度ストレスの試験法への展開
(6) 湿度変化ストレスの試験法への展開
(7) 振動ストレスの試験法への展開
(8) ノイズ・サージ・電圧変動のストレスの試験法への展開
(9) 電磁波のストレスの試験法への展開
(10)静電気のストレスの試験法への展開
(11)硫化ガスのストレスの試験法への展開
(12)オゾンガスのストレスの試験法への展開
(13)動作繰り返しのストレスの試験法への展開

質疑・応答

講師紹介
略歴
社歴: 
昭和無線工業(現SMK)5年2ヶ月
トリオ(現ケンウッド)3ヶ月 
立石電機(現オムロン)38年7ヶ月
職歴:
スイッチ製造技術 3年2ヶ月
コネクタ製造技術 1年
圧着・ハーネス製造技術 2年 
アンプ・チューナ製造技術 3ヶ月
部品メーカ監査(加工部品) 20年
       (電子部品・機構部品)25年
制御機構部品(リレー・スイッチ・タイマ・センサ)品質保証  15年
自動車電装部品(ECU・リレー・センサ・スイッチ)品質保証 25年
最終職位:  
品質保証部並びに部品技術部 部長
韓国オムロン電装  理事(役員)
上海欧姆龍控制電器 顧問
福達合金材料    顧問
学会活動:  
日本信頼性学会会員              23年
日本信頼性学会企画委員(地域委員)       2年
日本科学技術連盟講師              24年
日本科学技術連盟信頼性開発技術研究会 委員長    2年(1期)
日本科学技術連盟信頼性開発技術研究会 副委員長 4年(2期)
著書 :  
ゴム・樹脂製品における故障解析と寿命予測 (日本テクノセンター)
電子・電気製品の発火・不良現象の原因究明技術と安全対策(技術情報協会)