1.バイオ医薬品と凝集体
1−1.バイオ医薬品の構成と不純物
1−1−1.目的物質関連物質
1−1−2.目的物質由来不純物
1−2−3.製造工程由来不純物
1−2.バイオ医薬品に含まれる凝集体に関する現状
1−3.免疫原性との関係と評価方法の概要
2.バイオ医薬品に含まれる凝集体の種類と発生メカニズム
2−1.凝集体の分類
2−2.各種物理ストレスとの関係
3.凝集体サイズに応じた評価法
3−1.ナノメートル粒子
3−1−1.サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)
3−1−2.超遠心沈降速度法(SV-AUC)
3−1−3.フィールドフローフラクショネーション(FFF)
3−1−4.動的光散乱法(DLS)
3−2.サブミクロン粒子
3−2−1.濁度(光透過度)測定
3−2−2.共振質量測定法(RMM)
3−2−3.粒子トラッキング法(NTA)
3−2−4.定量的レーザー回折法(qLD)
3−3.ミクロン粒子以上
3−3−1.フローイメージング(FI)
3−3−2.光遮蔽法(LO)
3−3−3.その他の方法
3−4.バイオ医薬品における凝集体のレギュラトリーサイエンス
3−4−1. FDA 2014年8月発表”Guidance for Industry”
3−4−2. USP787について
3−4−3. 日本薬局方での取扱について
4.バイオ医薬品における凝集体抑制のために理解すべき方法
4−1.タンパク質の安定性
4−1−1.コロイド安定性と構造安定性
4−1−2.コロイド安定性とDLVO理論
4−1−3.構造安定性と自由エネルギー変化
4−2.第2ビリアル係数、拡散係数の濃度依存性
4−3.界面変性
5.バイオ医薬品の構成と安定性の関係、添加剤による安定化・凝集低減
5−1.タンパク質の安定性と塩
5−1−1.ホフマイスター系列
5−1−2.塩とタンパク質の相互作用
5−1−3.塩によるタンパク質の安定化・不安定化
5−2.タンパク質の安定性と糖類
5−2−1.選択的溶媒和
5−2−2.糖によるタンパク質の安定化
5−2−3.糖を添加する場合の注意点
5−3.タンパク質の安定性と界面活性剤
5−3−1.界面活性剤とタンパク質の相互作用
5−3−2.界面活性剤によるタンパク質の安定化
5−3−3.界面活性剤を添加する場合の注意点
5−4.タンパク質の安定性とその他の添加剤
5−4−1.アミノ酸
5−4−2.アルコール
6.バイオ医薬品の凝集体発生と容器の関係
6−1.バイオ医薬品を保管する容器における注意点
6−2.具体的な容器
6−2−1.バイアル
6−2−2.プレフィルドシリンジ(PFS)
6−2−3.容器と凝集の関係
6−3.PFSにおける凝集体発生に関与する項目
6−3−1. ヘッドスペース
6−3−2.シリコンオイル塗布
6−3−3.落下衝撃と振とう
6−3−4.押出による投与
6−3−5.製造や保管時の酸化
6−3−6.凍結
講師紹介
略歴
1994年名古屋大理学部卒
1996年大阪大学理学研究科修士(蛋白質研究所)修了
1999年同薬学研究科博士修了
1999年〜2001年(株)RRF研究所博士研究員
2001年〜大阪大学工学研究科助手
2012年〜2017年 同 准教授
2017年〜 同 教授
《兼任》
2005年英国ケンブリッジ大学化学教室客員研究員
2008年(株)ユー・メディコ設立 最高科学責任者
2014年〜2017年 岡崎統合バイオサイエンスセンター客員准教授
2015年〜2017年 華南理工大学 兼任教授
2016年〜 広東工業大学 特聘教授
2018年〜 自然科学研究機構生命創成探究センター 客員教授
2020年〜 京都大学複合原子力科学研究所 客員教授
2020年〜 医薬基盤研究所 客員研究員