1. 化粧品の微生物制御の重要性
何故、化粧品には微生物制御が必要なのか?
一次汚染(製造時の汚染)制御と二次汚染(使用時の汚染)制御の違いは?
2. 保存効力試験
・保存効力試験の原理
保存効力試験などのカテゴリーの製品に適用されるか?
その試験結果が意味するものは?
・各試験法の比較…ISO11930、日米欧の局方を比較
・正確なデータを出すためのポイント
菌液調製、攪拌、保管温度等、注意すべき点は多い→詳細に説明
3.防腐処方設計
・防腐基準の比較…ISO11930、日局、USP(米国)、EP(EU諸国)を比較
・防腐処方設計の必要性及び基本的考え方
・防腐力を有する成分…防腐剤、防腐剤代替成分、防腐助剤に分ける
・防腐成分の特徴…防腐力の強さ、効果的な使用方法等を個別に説明
・防腐力に影響を及ぼす要素…水分活性、原料、容器等について考察
・防腐設計各論
スキンケア製品…防腐剤、防腐助剤の水相濃度を計算し、防腐力を予測
マスカラ・アイライナー…容器への防腐剤吸着を考慮した試験法を推奨
シャンプー・リンス…水周りで使用される製品の防腐設計における注意点は?
粉末固形製品、油性製品、防腐設計が不要なカテゴリーについても考察
質疑応答
講師紹介
略歴
1979 日清製粉株式会社入社
食品保存・食品微生物学の研究、品質管理を担当
1995 株式会社資生堂入社
化粧品の防腐処方設計(約4,000品)
微生物保証の責任者として、防腐処方設計研究員、微生物管理技術者を指導育成
2007 日本化粧品工業連合会微生物専門部会長に就任
業界の微生物技術を向上させるため、微生物基準・試験法の改定、教育セミナー等を推進
ISO/TC217(化粧品)WG1(微生物)国際会議に21回出席、試験法・基準の設立に貢献
2018 大河微生物研究所設立
化粧品・食品の微生物制御の専門家として、各企業の技術指導、セミナー・執筆活動に従事。防菌防黴学会所属