品質の劣化・製造工程トラブルを防ぐための
医薬・食品を対象とした凍結乾燥技術
~品質制御プロセス最適化に必要な基礎知識からシミュレーション手法まで~
【WEB受講(Zoomセミナー)】

凍結乾燥の基礎から品質劣化のメカニズム,製造工程におけるトラブル対策まで 
基本から総合的に解説するスペシャルセミナー!!
QbD対応の基礎となるデザインスペースの見方や計算法についての解説付き
講師
京都大学大学院工学研究科化学工学専攻 准教授 中川究也(工学博士)先生
日時
2021/7/28(水)10:00〜16:00
会場
*本セミナーはWEB受講のみとなります
会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
京都大学大学院工学研究科化学工学専攻 准教授 中川究也(工学博士)先生
日時
2021/7/28(水)10:00〜16:00
会場
*本セミナーはWEB受講のみとなります
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受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
 WEB受講のみ
 *本セミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります

受講対象
特に限定なし

予備知識
特に必要なし


習得知識
1)凍結乾燥の基礎原理,基礎知識
2)凍結乾燥プロセスや装置の理解
3)凍結乾燥プロセスの化学工学的な理解と数学的アプローチ
4)凍結乾燥製品の様々なトラブル対処の考え方

講師の言葉
 凍結乾燥は決して新しい技術ではありませんが,その背景となる現象は非常に複雑で,正しい理解のためには
広範な知識が求められます。本講座では,医薬や食品の凍結乾燥プロセスの理解に必須な基礎知識を,凍結と乾燥
の両観点から現象を深く掘り下げて解説します。
 凍結乾燥と関わる様々な物理化学的な知識は,乾燥速度の決定メカニズムの理解のみならず,品質劣化が起こる
メカニズムを理解するためにも必須です。これに加え,具体的な品質の劣化対策,製造工程トラブルに対処する
ために必要な考え方,乾燥過程の温度・乾燥速度の推算法を解説します。
 QbD対応の基礎となるデザインスペースの見方や計算法についても概説します。

プログラム

1 凍結乾燥プロセスの概説
 1.1 プロセスの流れ
 1.2 装置構成
 1.3 装置内の水分移動
 1.4 凍結乾燥の基礎原理

2 凍結の基礎
 2.1 凝固点降下と凍結濃縮
 2.2 過冷却
 2.3 ガラス転移,結晶多形
 2.4 共晶固化とガラス転移
 2.5 緩和現象と氷結晶のミクロ構造形成

3 凍結乾燥過程における製品品質の劣化
 3.1  製品品質の劣化につながる現象
 3.2  乾燥過程における製品品質の劣化
 3.3  凍結乾燥プロセスの最適化指針(何を制御すべきか)
 3.4  保護物質の役割と選定
 3.5  乾燥製品の物性(濡れ性,溶解性)

4 乾燥の基礎
 4.1  乾燥操作の基礎理論
 4.2  凍結乾燥における乾燥メカニズム
 4.3  乾燥速度に影響を及ぼす因子

5 棚板式バイアル凍結乾燥のモデル化とその解法
 5.1 凍結乾燥モデルの構築
 5.2 Excelを用いた凍結乾燥シミュレーション
 5.3 各種パラメーターの取得
 5.4 デザインスペースの考え方
 5.5 シミュレーションに基づくデザインスペースの計算法

講師紹介
略歴
平成15年 京都大学 工学研究科化学工学専攻博士後期課程修了・工学博士
平成15年 チュラロンコン大学(タイ) 博士研究員
平成16年 リヨン第一大学(仏) 博士研究員
平成18年 兵庫県立大学工学研究科 機械システム工学専攻・助教
平成22年 兵庫県立大学工学研究科ナノマイクロ構造科学研究センター・准教授
平成25年 京都大学農学研究科 食品生物科学専攻 農産製造学分野・准教授
平成31年 京都大学工学研究科 化学工学専攻 分離工学分野・准教授
所属学会
・日本食品工学会
・日本化学工学会
・日本食品科学工学会
研究活動
・医薬食品乾燥プロセスの最適化と品質制御に関する研究
・医薬や食品を対象とした新しい乾燥技術の開発
・食品マイクロカプセル製造技術開発と機能創出に関する研究