パウダー化粧品開発を成功させるための
パウダー化粧品処方設計粉体物性評価技術 
~具体的事例を交えて~【WEB受講(Zoomセミナー)

原料粉体の物性評価方法,化粧効果と粉体物性の関係,紫外線防御と使用感の
改良方法,1-stepスラリー混合乾燥プロセス技術,保湿効果の評価法と改良法
について,具体的に分かりやすく解説する特別セミナー!!
講師
近畿大学 生物理工学部 教授 農学博士 鈴木 高広 先生
日本ロレアル㈱・ファンデーション開発室長を経て,2010年より現職
日時
2021/4/23(金)10:00〜16:00
会場

*本セミナーはWEB受講のみとなります

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
近畿大学 生物理工学部 教授 農学博士 鈴木 高広 先生
日本ロレアル㈱・ファンデーション開発室長を経て,2010年より現職
日時
2021/4/23(金)10:00〜16:00
会場

*本セミナーはWEB受講のみとなります

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
 WEB受講のみ
 *こちらの セミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。

受講対象
 化粧品メーカー(OEM, 原料メーカーを含む)および関連工業分野の技術者
 粉体医薬品,印刷技術など,粉体技術開発担当者

予備知識
 ファンデーションやメイクアップ化粧品,紫外線防御,保湿効果,持続性に関する知識

習得知識
 1)原料粉体の物性評価方法
 2)化粧効果と粉体物性の関係
 3)紫外線防御と使用感の改良方法
 4)1-stepスラリー混合乾燥プロセス技術
 5)保湿効果の評価法と改良法

講師の言葉
 ファンデーションのトレンドが明るい透明ツヤ感から,素肌のような肌理感のあるナチュラル透明感へと
進化していますが,化粧品各社は透明感の設計方法に悩んでいます。 透明感の演出には肌の保湿効果を
高めることや,持続性を高める技術,紫外線防御効果も不可欠です。
 顧客の肌に合わせて最適の商品やサービスを提供するためにAIの利用も活発化していますが,AIには使用感
や物性データが不可欠です。化粧肌の外観はタルク,セリサイト,雲母,合成マイカなどの体質顔料の粒子径,
アスペクト比,粉体形状係数,屈折率などの物性が大きく影響します。
 粉体物性を簡便な機器測定によりデータベース化すると,新商品の設計や複合粉体の開発も的確に行えます。
化粧品が肌面で不均一分散するとSPFが半減することもあります。粉砕機器メーカー(日本コークス工業)との
共同研究により開発した1-stepスラリー混合乾燥プロセス技術が,この不均一分散の問題を解決する新たな製品
加工技術として注目されています。この技術の着想と開発経緯を通し,処方設計の改良を紹介します。
 粉体技術の基礎から応用まで理解を深めるために有用な機器評価法を解説すると共に,最近注目を集める角層
転写切餅を用いた保湿効果試験法も詳しく紹介します。

プログラム

1. ファンデーションの粉体技術と市場動向
(1) 日本人の肌環境と消費者が望む透明感のトレンドの変化
(2) メイクアップ化粧品の使用動作と使用感の知覚要素
(3) メイクアップ化粧品の粉体技術;体質顔料・着色顔料・光学的微粒子・結合油剤
(4) 化粧品開発における人工知能の応用に不可欠な機器分析データ

2. 粉体化粧品の使用感の官能評価と機器分析の基礎
(1) 素肌のような透明感を演出する粉体技術
(2) アスペクト比と粉体形状係数
(3) 雲母,タルク,セリサイト,合成マイカの物性と用途の違い
(4) フワッと軽くのびる粉体の心地よさと嵩密度と動摩擦係数
(5) 均一にのびてピタッとつく付着力と分散性と結合油剤の影響
(6) 隠す効果とぼかす効果の光学的機能の差異と粉体形状と屈折率の関係
(7) 化粧くずれを防ぐ持続性の官能指標と粉体の物性機能
(8) ファンデーションの皮脂濡れによる外観の変化と撥水撥油効果をもたらす表面処理
(9) 製品開発に用いる機器分析の常用項目

3. 肌の光老化防御と紫外線・近赤外線の遮蔽技術の設計方法
(1) 紫外線・ブルーライト・近赤外線による肌の光老化と防御剤の特徴
(2) SPFとPA
(3) 紫外線・近赤外線遮蔽複合粉体の設計と使用感の改良
(4) 湿式充填プレス法と乾式粉砕プレス法の特徴
(5) 湿式スラリー複合化と撹拌乾燥・溶媒回収工程の1ステップ連続処理プロセス
(6) 処方を変えずに紫外線・近赤外線防御効果を高め,使用感を改善する粉体加工プロセス技術の要点


4.化粧品の保湿効果評価法を用いた新処方開発
(1) 肌の保湿機能と老化メカニズム
(2) 保湿剤による水分蒸散加速メカニズムの検証
(3) 肌の保湿効果測定の問題点;肌水分率計,経皮水分蒸散量計,ラマン分光計
(4) 角層転写切餅を用いた化粧品の保湿効果試験法による保湿機能の改良法
(5) 布地の使用感評価と保湿効果に基づく化粧品の保湿機能の改良法


講師紹介
略歴
 1988年名古屋大学農学博士,マサチューセッツ工科大学,通産省工業技術院,
 英国王立医学大学院留学,東京理科大学,トピー工業㈱マイカ部,
 日本ロレアル㈱・ファンデーション開発室長を経て,2010年より現職

所属学会
日本化粧品技術者会,日本香粧品学会,日本粉体工学会,他