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FDA査察指摘2,500に学ぶ!!

製造ラボにおけるペーパレス化実践セミナー
データインテグリティ対応記録とレビュー方法~監査証跡の日常レビューとQAレビュー~

【WEB受講(Zoomセミナー)ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

オープンセミナー WEB受講

コンサルティング医薬

データインテグリティの基礎, データインテグリティの査察指摘,スプレッドシートのDI留意点,ラボにおけるDI対応実務, ERES(電子記録・電子署名)とCSVの基礎について,事例を基に分かりやすく解説する特別セミナー!!

講師

合同会社エクスプロ・アソシエイツ代表 望月 清 先生

米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー

講師紹介

日時
2025/7/23(水) 10:00〜16:30
会場
※本セミナーはWEB受講のみとなります。
受講料

(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円

※別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

WEB受講のみ

 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

受講対象

データインテグリティに対応したペーパレス化の検討や実施に係る以下のような部門の方にご参加いただきたい。
• QA、QC、薬事監査(社内監査、委託先監査)
• 製造、製造技術、エンジニアリング、IT、装置/システムの供給者
• CMC、製剤研究、分析研究 など

予備知識

特に必要ありません。

習得知識

1)DIの基礎

2)DI査察指摘

3)スプレッドシートのDI留意点

4)ラボにおけるDI対応実務

5)ERES(電子記録・電子署名)とCSVの基礎 など

事前質問

事前質問をお受けいたします。 CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシートなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。事前にプロフィールアンケートを送付しますので、質問と合わせて事務局(th@thplan.com)へ送付してください。

講師の言葉

 製造やラボにおいてペーパーレス化(電子化)を進めるにあたり、紙記録以上のデータインテグリティ対応が求められる。例えば、変更の痕跡が残らない電子記録の場合、記録の改ざんを見抜くのは難しい。GMP省令の逐条解説によれば、記録の信頼性がデータインテグリティ(DI)であり、そのようなDI対応をGMP省令は求めている。

 DI対応の基本はERES(電子記録・電子署名)とCSVである。CSVの教科書としてコンピュータ化システム適正管理ガイドラインやGAMPがある。どちらの方法を採用してもよいが、ペーパレス化の内容にあわせてCSVを実施するのがポイントある。本講座においてCSVの本質を理解したうえでCSV対応力を高めていただく。

 DI対応の要件はALCOAであるといわれているが、色々なDIガイダンスを読み込んでALCOAを頭のなかで深掘りしても、当局が期待するDI実務レベルにたどりつけない。当局が期待するDI実務レベルは、当局査察における指摘事例から学び取るのが確実である。査察指摘の開示が最も進んでいるのはFDAであり、生の査察指摘文書(FDA Form 483)をすべて入手できる。

 本講座では、米国情報公開法(FOIA)にもとづきFDAへ開示請求して入手した2,500件を越す生の査察指摘事例を踏まえて、CSVとDIの基礎と実務を具体的に説明する。なお、FDAの年間査察指摘件数は約1,000件である。

FDAの生の査察指摘によれば以下の様なDI指摘が多い。
・監査証跡をレビューしていない
・電子記録が保護されていない
・製造やラボの実務担当者がバックアップを行っている
・システム管理者権限で試験や製造を行っている
・製造やラボの記録用紙が現場でコピー出来てしまう
・製造装置のアラーム履歴が維持されていない
・製造装置のレシピが改変から保護されていない
電子記録を生成しない製造装置もDI対応対象である。

FDA査察におけるDI指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めてきた。特に製造におけるDI実務対応の要件は査察指摘事例から学び取る必要があり、製造管理のインテグリティと考えて実務対応するのがよい。

 ERES(電子記録/電子署名)とCSVの本質と基礎を説明したうえでFDAの査察指摘事例を紹介するので、コンピュータに馴染みのなかった方でもペーパレス化において「行うべきこと」を具体的に基礎から実務までを習得していただける。また、増加しつつあるクラウドサービス利用における留意点やスプレッドシートのCSV/DI対応の概要も説明する。

プログラム

1. 改正GMP省令とPIC/S

 

2. データインテグリティとは

 

3. CSVとERESの基礎

 

4. データインテグリティ用語

 

5. FDAのDI査察指摘
• 指摘トップ10
• 国内における指摘
• ラボにおける指摘
• 製造における指摘

 

6. スプレッドシートのFDA指摘とその対応

 

7. DI実務対応
• 紙記録(ラボ、製造共通)
• コンピュータ化システム(ラボ主体)
• 製造装置と検査装置

 

8. DIポリシーと手順書の策定方針

 

9. クラウドサービス利用における留意点

 

10. 主要ガイダンスの概況

 

11. PIC/S査察官むけガイダンスの解説

 

12. MHRAガイダンスの要旨(英国医薬品庁)

 

13. FDAガイダンスの要旨

 

14. 良くある質問

下記の良くある質問の回答はテキストに記載されている。
1) 監査証跡の定期的レビューをどのようなタイミングで行えばよいのか
2) 監査証跡の定期的レビューをどのような方法で行えばよいのか
3) 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
4) 監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか
5) 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか 
6) 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
7) HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
8) データインテグリティはどのように査察されるのか
9) 工程内検査のインテグリティは査察されるのか
10) 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
11) 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
12) スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
13) ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
14) FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
15) 治験薬における対応はどの程度必要か
16) リスク対応はどのように行えばよいのか
17) OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか
18) LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか
19) Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか
20) バックアップの定期的リストアテストは必要か
21) ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい
22) 試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか
23) 同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか
24) 電子記録バックアップの隔離保管は必要か
25) システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か
26) OSへの共通IDログインは許容されないのか
27) スプレッドシートのデータインテグリティ留意点
28) LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか
29) デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか
30) 機器使用台帳(機器使用ログ)に何を記載しなければならないのか
31) AIの使用は認められるか
32) コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か
33) バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか
34) CDやDVDの劣化確認方法
35) バックアップHDDの点検頻度
36) アジャイル型開発は認められるか
37) サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか
38) 崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は
39) 装置や機器のエラーをQAに報告すべきか
40) ミラーリング(RAID1)はデータバックアップになるか 
41) 業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か
42) 検量線と面積計算のバリ資料を査察で求められた時の対応は
43) イベントログの定期レビューを査察で求められた時の対応は
44) CMCなど研究開発におけるDI対応は
45) バックアップ/リストアの要件とその対応方法は
46) 旧システムのデータが新システムで異なる結果となる場合の対応方法は
47) 見読性の長期維持方法は
48) 電子署名した電子記録をシステムから取り出してよいか
49) 電子署名した電子記録のプリントアウトに手書き署名は必要か
50) PDFを編集できると査察指摘を受けるか
51) 装置バリデーションにおけるURS必要性の指導方法は
52) デジタル署名と電子署名の使い分けは(リモートワーク対応)
53) 電子文書を電子的に照査・承認する方法は(リモートワーク対応)
54) パスワード定期変更の頻度は
55) バリデーション指針とはどのようなものか
56) エクセルの保護機能破り対策は
57) CSVをはじめて要求された装置メーカの対応は
58) 製造検査装置における個々検査データ(計量値)のバックアップは必要か
59) 理不尽な監査指摘へどのように対応すればよいか
60) 監査証跡の回顧的レビューにおける留意点は
61) アジャイル型で開発されたシステムのバリデート方法は
62) ChatGPTに正当性はどの程度あるのか
63) CAPAはどのように指摘されるのか
64) バックアップデータのリストアはどのように検証すればよいのか
65) 臨床試験におけるラボの管理はどのようにすればよいのか

 

15. 質疑応答

CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシート、クラウドなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。講演当日の活発な質問は大歓迎ですが、質疑応答時間に限りがありますので、事前にご提出いただいた事前質問への回答を優先いたします。

略歴

1973年4月 山武ハネウエル株式会社(現アズビル株式会社)入社
2014年4月 アズビル株式会社 退職
2015年4月 合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表

ハネウエル社と分担開発。2002年よりPart 11およびコンピュータ化システムバリデーションのコンサルティング。2009年より微生物迅速測定装置の啓蒙普及に従事。2014年5月より現職。

資格など
米国ISPE GAMPデータインテグリティ専門部会メンバー
米国PDA認定コンピュータシステムオーディター
日本QA研究会認定 GLP-QAプロフェッショナル(GLP-QAP)
日本PDA製薬学会 無菌製品GMP委員会 環境モニタリンググループメンバー
日本ISPE無菌委員会 環境モニタリングWG(元リーダー)

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