受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 ※Live配信のみ、録画視聴はありません。 受講対象 燃料電池・水電解分野での新たなビジネスを考えている方 これから燃料電池・水電解関連業務に関わる予定で、基本から学びたい方 既に燃料電池・水電解関連業務に関わっているが、基本から振り返りたい方 予備知識 特に必要ありませんが、森田敬愛著「トコトンやさしい燃料電池の本 第2版」(2018年3月、日刊工業新聞社)の一読をお勧めします。 習得知識 1)燃料電池・水電解を理解するための電気化学の基礎 2)燃料電池・水電解の全般的な基礎知識 3)燃料電池および水電解の研究開発動向と課題 講師の言葉 カーボンニュートラル社会の実現に向けて、エネルギー媒体としての水素の注目度が高まっています。水素を利用する燃料電池および水電解による水素製造技術の開発がますます重要となっていく中で、水素関連のビジネスに取り組もうとしている方が多いと思います。 本セミナーは、今後の新たな水素関連ビジネスを考える上で、当該技術の基本を理解しておきたいという方を対象に開催いたします。 本セミナーの第1部では、燃料電池・水電解を理解するために必要な電気化学の基礎について解説します。第2部の前半では主に固体高分子形燃料電池について、重要部材の1つである電極触媒を中心に基本事項から研究開発動向までを解説します。第2部の後半では、水電解技術の基本から研究開発動向、最後に燃料電池・水電解技術の課題と展望について解説します。
プログラム
第1部~燃料電池と水電解を理解するための電気化学 1-1.電気化学の基礎の基礎(電気化学の理解に必要な化学の基本事項) 1-2.エネルギーの変換 1-3.水電解の進み方 1-4.電気化学測定の準備 1-5.電気化学反応を支配する因子 1-6.基本的な電気化学測定法 1-7.電気化学に関する教科書 第2部~燃料電池と水電解の基本 2. 燃料電池の基本 2-1. 燃料電池の概要 2-2. 燃料電池の構成部材と要求性能 2-3. 電極触媒の活性・耐久性 2-4. セパレーターについて 2-5. 電解質膜について 2-6. 電極触媒の最近の研究開発動向 (1)日本のNEDOプロジェクトの動向 (2)米国DOEプロジェクトの動向 3. 水電解の基本 3-1. 各種水電解法の概要 3-2. 水素製造電力原単位と電解効率 3-3. 各種水電解法の基本 (1)アルカリ水電解 (2)プロトン交換膜形水電解 (3)アニオン交換膜形水電解 (4)固体酸化物形水電解 3-4. 水電解の過電圧 3-5. 水電解の最近の研究開発動向 (1)日本のNEDOプロジェクトの動向 (2)米国DOEプロジェクトの動向 (3)EUプロジェクトの動向 4. 燃料電池・水電解の課題 4-1.貴金属の資源量 4-2.貴金属の価格 4-3.PFAS規制の動向 4-4.技術開発ロードマップ 4-5.電極触媒の今後の展望 質疑・応答 講師紹介 略歴 1991年3月 北海道大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了 1991年4月~1993年6月 株式会社ほくさん(現エア・ウォーター) 1993年7月~2005年3月 ジョンソン・マッセイ・ジャパン株式会社 2005年5月~2014年3月 田中貴金属工業株式会社 2014年4月 敬愛技術士事務所設立 現在に至る 著作 ・トコトンやさしい燃料電池の本 第2版、日刊工業新聞社、単著、2018年3月 ・水電解による水素製造技術~各種水電解法の基本・最新技術と世界の水素政策動向、シーエムシー・リサーチ、監修、2023年6月8日 ・メタネーションとグリーン水素の最新動向、シーエムシー出版、共著、2023年10月31日 所属学会・協会 日本化学会、電気化学会、触媒学会、日本技術士会(化学部会幹事)