測色に関する基礎,視覚と人間の感覚の基礎,表色系の種類・適用の考え方,マルチアングル測色の活用方法,目視評価結果との照合と予測の考え方について,事例交え分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
株式会社クリイノ創研 代表取締役 若井 宏平 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。 テキスト PDF資料(受講料に含む) 受講対象 ・色彩や意匠に関連する業務で生産準備、品質管理、商品開発に携わる技術者 ・塗装、自動車、建材、電子部品関連メーカーの技術者・研究者 予備知識 特に予備知識は必要ありません。実務経験に生かしたいという意欲のある方を歓迎いたします。 習得知識 1)測色に関する基礎知識 2)視覚と人間の感覚の基礎知識 3)表色系の種類と適用の考え方 4)マルチアングル測色の活用方法 5)目視評価結果との照合と予測の考え方 など 講師の言葉 色や色差の話は難しい、わからないとよく言われますし、そう思います。 わからないのは、数多くの概念に基づき定義や式、専門用語が多いこと。また感覚 の問題であるにも関わらず、機器による値が自分の感覚や経験とマッチせず、結果 が想像しにくいといったことがあるからではないかと考えています。 本セミナーでは、色差管理についての内容に絞り、難しい色彩学の話に深入りしないように、特にカラー部品の製造や管理に関連しない情報は取り上げません。前半は測色や表色の基礎を、一般的な技術者にもなじみやすいように専門用語を極力排してお話しします。後半は多角度測色による色差管理についてお話しいたします。 多角度測色(マルチアングル測色)では複数の受光角で取得する分光反射率による 色情報が得られるので、メタリックやパールといった塗色だけに限らず応用ができ ます。ここでは実践的なアプローチで、複数の測色点を組み合わせて目視評価を機器で表し、そして予測を行っていくアプローチを解説していきます。
プログラム
1.色の感覚はなぜ生じるか 1-1.光と視細胞 1-2.情報を処理する脳 1-3.言語化と分類 1-4.個人差と認識 1-5.照明とメタメリズム 2.色を表現する手法 2-1.感覚から作られた表色系 2-2.等色実験と座標化 2-3.均等色空間の模索 2-4.座標と色差計算 3.色差と違和感 3-1.画像でみる連続性 3-2.図形要素と色差のわかりやすさ 3-3.測色した色の座標が正しくない場合 3-4.目視再現とカメラ画像の解析 3-5.どのような条件で観測するか 4.マルチアングル測色機器でできること 4-1.メタリック塗色の特徴 4-2.正面視と斜視評価 4-3.測色機器の種類 4-4.複数の点で得られる色情報 4-5.点からグラデーションへ 4-6.座標スケールの違いと補正 4-7.補正式の考え方 5.粒子撮影機構を備えた多角度測色機器でできること 5-1.粒子感とグラデーション 5-2.輝きの強さと粒子面積 5-3.粒子の色 6.評価者の目視にあわせるために 6-1.個人差や認識違いにどう対処するか 6-2.色見本の活用 6-3.マンセル表色系への回帰 質疑・応答 講師紹介 略歴 印刷インキメーカー勤務後、自動車メーカーに入社し、塗装技術に従事。 色材、設備、生産工程、先行生産技術開発などを担当、塗装の外観評価機器や測色機器の導入に携わる。自動車メーカーを退社後、株式会社クリイノ創研を創業し、測色機器の活用を図った色差評価アルゴリズムの開発とアプリ制作を行なっている。 学会等 (一社)日本塗装技術協会 (一社)日本色彩学会 日本視覚学会会員