フラクトグラフィの基礎,破断面の採取から肉眼・電子顕微鏡観察による破損原因の推定法について,豊富な経験に基づき,事例を含め分かりやすく解説する特別セミナー!!
- 講師
独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 機械システム安全研究グループ上席研究員 博士(工学)山際 謙太 先生
- 日時
- 会場
- ※本セミナーはWEB受講のみとなります。
- 受講料
- (消費税率10%込)1名:44,000円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:38,500円
- テキスト
受講概要
受講形式 WEB受講のみ ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。 受講対象 フラクトグラフィ・破断面解析に関連する技術者、設計者、管理者、品質・信頼性保証担当者 予備知識 特に必要なくても理解できるような内容にしてありますが、基本的な材料強度に関連する知識があれば理解は進みます。 習得知識 1)フラクトグラフィの基礎 2)破断面の採取から肉眼による破損原因の推定法 3)破断面の採取から電子顕微鏡観察による破損原因の推定法 など 講師の言葉 製品、工具などが破損もしくは損傷したとき、「なぜ壊れたのか?」という原因を調べて改善をすることは、とても大切なことです。しかし、壊れた物から原因の推定するためには、ある程度の知識と経験が必要となってきます。このセミナーでは、このような知識と経験が無い方向けに、金属の壊れた部分 (破断面) の解析の仕方について説明をいたします。 セミナーの内容は、はじめに解析で守るべき破断面の取り扱い方、解析に使用する機器について説明します。次に肉眼で見たときの破面の解析の仕方、電子顕微鏡で見たときの破面の様子について説明します。最後に、破断面から破損原因を特定する事例の紹介をいたします。特にこれから損傷調査を始めようとする方に、わかりやすく解説することを心がけております。多くの方の参加をお待ちしております。 注:本セミナーでは観察のみについて講義を行い、応力、荷重推定など定量的な解析についての話はしませんので、その点をご注意ください。
プログラム
1. フラクトグラフィ概論 1. はじめに 2. 解析機器 3. 破断面の取り扱い 3-1. 破損部の特徴の把握 3-2. 破断面の保護 3-3. 破断面の洗浄 2. マクロ破断面の典型的な例 1. マクロ破断面の解釈の仕方 2. 破壊メカニズムごとの典型的なマクロ破断面例の紹介 2-1. 脆性 2-2. 延性 2-3. 疲労 2-4. 環境 3. マクロ破断面の解析事例紹介 3. ミクロ破断面の典型的な例 1. ミクロ破断面の解釈の仕方 2. 破壊メカニズムごとの典型的なミクロ破断面例の紹介 4. 破損事故解析例 1. チェーンの疲労破断面 2. アウトリガーボルトの疲労破壊 3. 減速機の疲労破壊 他事例 質疑・応答
講師紹介
略歴
2003年6月:東京大学 大学院 工学系研究科 機械工学専攻 博士課程 単位取得 終了
2003年7月:独立行政法人 産業安全研究所(現:労働安全衛生総合研究所)任官
2004年3月:学位取得 (博士(工学))
論文題目:「局所パラメータの導入による破面の特性化に関する研究」
2007年9月〜2008年2月:Visiting Scholar:Department of Mechanical Engineering, University of Utah
2008年3月:独立行政法人 産業安全研究所(現:労働安全衛生総合研究所) 復職
2013年4月: (兼)東京電機大学 連携大学院 客員教授 (夏学期・設備安全工学)
学会等
日本機械学会、日本材料学会、日本材料学会フラクトグラフィ部門委員会委員長