1.スクリーン印刷とは?
・原理的には、スクリーン印刷は最も安定な印刷工法
・版とインキを適正化すれば30μmラインも手刷りができる
・適正化できない最大の理由はインキの印刷性能不足と不適切な版仕様
1-1.各種印刷工法の種類とインキの粘度範囲
・各分野のスクリーン印刷でのインキの粘度範囲の違い
1-2.スクリーン印刷は「特殊印刷」、だから印刷安定性が高い
1-3.スクリーン印刷は、最も「伸びしろ」が大きい印刷工法
2.「ペーストプロセス理論」の考え方の基本
2-1.印刷条件のほとんどは、適正化すべき「前提条件」
2-2.スクリーン版の反発力での「版離れ」の重要性
3.「オフコンタクト印刷」と「コンタクト印刷」の違いは「版離れ」
3-1.「コンタクト印刷」の「時差版離れ」の問題点
3-2.≪新技術≫メタルマスクでの「同期版離れコンタクト印刷工法」
3-3.≪新技術≫メタルマスクでの低粘度インキの定量塗布技術
4.スクリーン印刷の4つのカニズムの理解
4-1.「ローリング」のメカニズム
4-2.「充てん・掻き取り」のメカニズム
4-3.「版離れ」のメカニズム
4-4.「レベリング」のメカニズム
5.≪最新情報≫ 印刷後半での「版離れ」遅れ悪化の解決策
5-1.印刷後半での版離れ遅れ悪化の原因は「版離れ角度」の漸減
5-2.通常ピールオフ動作での実質クリアランス量増加と「版離れ角度」の変化
5-3.等クリアランス+「版離れ角度」維持動作で「版離れ力」を1.5倍向上
6.スクリーン印刷装置とスキージの重要性
6-1.印刷機の種類とスクリーン版
フラットベッド、曲面(シリンダー)、ロータリー印刷機
6-2.印刷位置合わせの方法
6-3.スキージが最も重要な印刷パラメータの要素
・最適なスキージの選択方法・斜め研磨スキージの効果
・スキージエッジの面取り仕上げの必要性
7.4つの印刷条件の適正化
7-1.4つの印刷条件と印刷品質への影響
7-2.二通りの印圧設定方法 「押し込み」方式と「エアー圧」方式
7-3.「適正印圧」の定義と印刷膜厚均一性
7-4.「充てん力」 スキージ角度、スキージ速度での制御
8.スクリーンメッシュとスクリーン版と
8-1.ステンレスメッシュ開発の歴史とスクリーン印刷の技術進歩
8-2.スクリーンメッシュの「弾性変形」、「比例限界」と適正クリアランス
8-3.スクリーンメッシュ開口率とインキの吐出性
低開口率(25%)メッシュでのにじみ抑制効果
8-4.超高強度ステンレスメッシュ「無変形スクリーン版」での課題解決
8-5.スクリーン版の製作工程 密着露光の重要性
8-6.スクリーン版の洗浄方法
8-7.スクリーン版の高品質再製版システムの実際例
9.インキ・ペーストの印刷性能
9-1.分散安定性、溶剤揮発性および濡れ性の影響
9-2.連続印刷中のインキの含有溶剤揮発と印刷膜厚変化
9-3.インキの粘性特性と弾性特性の理解 TI値への過信
スクリーン印刷中の気泡発生の原因と対策
10.≪最新情報≫「トーンジャンプ」のないグラデーション印刷
10.1 なぜ、スクリーン印刷でグラデーションの印刷が困難か
10.2 「トーンジャンプ」が発生する根本原因
10.3 原理的に「トーンジャンプ」が発生しない網点形状
11. ≪最新情報≫ベタ印刷での「サドル」の解消策
11.1 ライン幅違い、ベタパターンでの印刷膜厚決定メカニズムの違い
11.2 スクリーン印刷の宿命とされていた「サドル現象」
11.3 「サドル」無しベタ印刷の実現方法
12.高品質スクリーン印刷プロセス実践のための具体的な対策手法
12-1 印刷均一性を阻害する要因とその対策手法
12-2 印刷寸法精度を損なう要因とその対策
12-3 スクリーン印刷におけるその他の不具合対策
乾燥のメカニズムとその重要性 静電気とインキの糸引き対策
13.スクリーン印刷8つの適用工法と高品質スクリーン印刷の応用例
・べた、ファイン、ドット、スルーホール、ビア埋め、落とし込み、積層印刷、転写印刷
スピンドル柄 プリンテッドエレクトロニクス ナノ銀インキ 等
質疑応答
講師紹介
略歴
専門商社でのマイクロエレクトロニクス用導電ペーストの営業職を経て
1990~東京プロセスサービス㈱ スクリーン版の技術営業職
1994~マイクロ-テック㈱ 印刷機メーカー スクリーン印刷プロセス技術担当
2000年10月 ㈱エスピーソリューション設立
スクリーン印刷の技術コンサルタント業務開始
現在までPDP,MLCC、LTCC,HIC、FPC,PE,加飾・商業、工業印刷、ペーストメーカー、メッシュメーカー等へ60社以上の企業への技術支援の実績
2019年~日本印刷学会 スクリーン印刷技術研究会 主査