ノイズトラブルを未然に防ぐための
ノイズ対策技術規格試験の基礎
【WEB受講(Zoomセミナー)

電気現象としてのノイズとは何か,何故回路からノイズが発生するのか,代表的な
EMC試験の手順・内容,設計段階からノイズを抑えるための開発手法,トラブルに
対する効率的対処方法について,具体的かつ実践的に解説する特別セミナー!!
講師
倉西技術士事務所 所長 工学修士 技術士(電気電子部門) 倉西 英明 先生
日時
2021/7/26(月)10:00〜16:00
会場

*本セミナーはWEB受講のみとなります

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
倉西技術士事務所 所長 工学修士 技術士(電気電子部門) 倉西 英明 先生
日時
2021/7/26(月)10:00〜16:00
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受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
  WEB受講のみ  
  *本セミナーはZoomシステムを利用したオンライン配信となります。

受講対象
 電子回路を利用した全ての装置、システムを扱う企業で
 ・電子回路や基板の開発・設計経験のある方
 ・これから電子機器のノイズ対策・試験をされる方
 ・日常的にノイズトラブルでお困りの方
 各ご経験のレベル・期間の長短は問いません。

予備知識
 電気物理の基礎知識、又は電子回路の基礎知識

習得知識
 1)電気現象としてのノイズとは何か、がわかる
 2)何故、回路からノイズが発生するのか、が理解でき、設計に活かせる
 3)代表的なEMC試験の手順や内容が分かる
 4)設計段階からノイズを抑えるための開発手法が分かる
 5)起きてしまったトラブルに対しても、効率的に対処する方法が分かる

講師の言葉
 今日では、車や医療機器から玩具に至るまで、電子機器の開発の中で、商品化直前に行われる
EMC(電磁両立性)試験は、適合が難しいものの代表格です。それは、ノイズの性質とEMC試験が
どんな試験なのか、の両方を知った上で、設計段階から対応策を考えておかなければならない
ためです。回路が微細化、高速化、大電力化してきていますが、それに伴って生じるノイズ問題も
複雑化しており、対処療法的に立ち向かう従来の解決法は、既に限界に近付いています。
シミュレーション等の「物を作る前にノイズ対策を行う」手法も有効ですが、電磁気学をはじめとする、
基礎的な知識がないままに、これらに頼ると落とし穴にはまります。
 本セミナーは、ノイズでお困りの、或いはこれから開発上避けられない、とお考えの方々を対象に、
数式を極力極力使わず、「ノイズとは何か」から始めて「EMC試験とはどんな試験か」「設計段階から
ノイズに対処するにはどうしたらよいのか」といった基本的な内容を具体的に学べるようにしました。
設計段階ではノイズに対処した設計が独力ででき、ノイズ評価やEMC試験では、現物を前にして、
どうすれば効率的に進められるか、が分かる実践的な内容としました。

プログラム

1. ノイズの基礎とEMC
 1.1 電子機器とノイズ
  1.1.1 電子機器と電磁エネルギー
  1.1.2 ノイズの定義
  1.1.3 電子機器の干渉とEMC
  1.1.4 エネルギーの出入りとEMC
  1.1.5 ノイズの時間的特性
  1.1.6 ノイズの伝達経路
  1.1.7 3つの観点
  1.1.8 具体的ノイズ源とその特性
 1.2 ノイズの物理
  1.2.1 ノイズと電磁気学
  1.2.2 交流の基礎知識
  1.2.3 交流とスペクトル
  1.2.4 見えないLとC
  1.2.5 共振現象とノイズ
  1.2.6 電磁波の発生
  1.2.7 電磁波とアンテナ
  1.2.8 コモンモードとノーマルモード
 1.3 ノイズの計測・評価
  1.3.1 ノイズ計測とデシベル
  1.3.2 高速波形の測定
  1.3.3 スペクトル測定の要点
  1.3.4 電波暗室とレシーバ

2. 共通EMC規格とその意味
 2.1 EMC規格試験の目的
 2.2 エミッション試験
  2.2.1 雑音端子電圧
  2.2.2 雑音電界強度
  2.2.3 電源高調波
  2.2.4 フリッカ
 2.3 イミュニティ試験
  2.3.1 静電気放電
  2.3.2 放射イミュニティ
  2.3.3 ファーストトランジェント・バースト
  2.3.4 雷サージ
  2.3.5 伝導イミュニティ
  2.3.6 電源周波数磁界
  2.3.7 電源電圧ディップ・瞬停

3. ノイズ対策の基礎と実践
 3.1 ノイズ問題の特質と解決法
  3.1.1 素早く本質を掴む実験
  3.1.2 再現性を確保する手法
  3.1.3 効率の良い試行錯誤とは
  3.1.4 ノイズの発生源を抑える
  3.1.5 伝達経路を断つ
  3.1.6 ノイズ耐性を上げる
 3.2 設計時の対策技術
  3.2.1 回路・基板
  3.2.2 機内・機外ケーブル
  3.2.3 フレーム・筐体
  3.2.4 既製品・外部設計品
 3.3 設計後の対策技術
  3.3.1 フェライトコア類
  3.3.2 フィルタ
  3.3.3 シールド・GND強化部材
  3.3.4 電磁波吸収体

講師紹介
略歴
(1) 1990年4月-2016年5月 富士フイルムにて
  ・印刷機器のアナログ回路設計
  ・医療画像診断機器のEMC設計・試験実施・市場不具合対策
(2) 2016年6月-現在
  倉西技術士事務所 開業
(3) 2017年4月-2019年3月
  横浜国立大学産学官連携コーディネーター(兼業)
(4) 2018年10月-現在
   (株)キョウデン ノイズ設計・対策(協業)

・iNARTE EMC Engineer, iNARTE/KEC Senior EMC Design Engineer
・第一級陸上無線技術士・電気通信主任技術者(伝送交換・線路)
・電子情報通信学会 通信ソサイエティ EMCJ
・エレクトロニクス実装学会 低ノイズ実装研究会