現場ですぐに役立てるための
金属材料熱処理による組織機械的性質の関係と
熱処理の種類トラブル対策ならびに熱処理を用いた
表面硬化・改質技術【WEB受講(Zoomセミナー)

熱処理の目的と必要性,種類・材料の特性,鉄鋼材料の種類・熱処理の適用例,
非鉄金属材料の熱処理,熱処理による表面改質技術,評価方法・トラブル対策
について、豊富な経験をもとに詳しく解説する特別セミナー!!
講師
エア・ウォーターNV株式会社 顧問 工学博士 冨士川 尚男 先生
元 住友金属工業株式会社 専門部長 ,元 アイルランド リムリック大学客員教授
日時
2020/12/11(金)10:30〜17:20
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
講師
エア・ウォーターNV株式会社 顧問 工学博士 冨士川 尚男 先生
元 住友金属工業株式会社 専門部長 ,元 アイルランド リムリック大学客員教授
日時
2020/12/11(金)10:30〜17:20
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内
受講料 (消費税等込み)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト
受講形式
 WEB受講のみ
  *こちらのセミナーはZoomシステムを使用したオンラインセミナーとなります。

受講対象 
 自動車関連、設備製造関連、熱処理、表面処理・改質を扱っているメーカー、 
 設備・部品開発担当、保守・保全担当、品質保証担当、研究所などの開発担当など 
 数年以上の経験者ないしは、これから熱処理にかかわることになる方々で高校程度の知識がある方。 


予備知識 
 高校教育レベルの知識があれば理解しやすい 


習得知識 
実際に扱う金属材料の組織、
機械的性質をはじめ、耐食性などの特性を所定通りのものにするために
どのような熱処理を選定し、且つ、どのような評価をする必要があるかなどの知識が得られる。  
1)熱処理の目的と必要性(鉄鋼材料) 
2)熱処理の種類と材料の特性  
3)鉄鋼材料の種類と熱処理の適用例 
4)非鉄金属材料の熱処理 
5)熱処理による表面改質技術 
6)熱処理品質の評価方法とトラブル対策 等  


講師の言葉    
 熱処理技術は鉄鋼材料をはじめ多くの金属材料の持っている機械的性質、特に強度、 延性、靭性、 
耐摩耗性をはじめ、耐食性などの特性を目的によって最大限に引き出す ための技術です。   
金属材料に適した最適の熱処理を行うことによって、必要とする特性を材料にもたらし、 設備や 
部品の安全性、信頼性、耐久性などを満足させることができるようにする極めて 重要な技術である。 
 本講習は、先ず熱処理の必要性とそれによって得られる特性について、十分理解し、部品、 設備
などの設計・開発を適正に行うことができるための、基礎知識をはじめ種々の技術を 理解・習得する
ことに役立つセミナーです。   
従って、数年以上の現場、開発、品証などに従事した経験があり、また現在熱処理に関する 問題に 
取り組んでいる方々に極めて役立つセミナーである。 
講習の構成は主に次のような内容を重点的に説明する。   
(1)熱処理の目的と必要性(鉄鋼材料)   
(2)熱処理の種類と材料の特性    
(3)鉄鋼材料の種類と熱処理の適用例   
(4)非鉄金属材料の熱処理(アルミ合金、銅合金など)   
(5)熱処理による表面改質技術(高周波焼入れ、浸炭、窒化、PVD,CVDなどの表面改質技術)   
(6)熱処理品質の評価方法とトラブル対策   
(7)熱処理に関する個別相談

プログラム

1.熱処理の目的と必要性
(1) 熱処理とは?なぜ熱処理をするのか?
(2) 鉄鋼材料の熱処理技術と組織及び機械的性質との関係
2.熱処理の種類と方法ならびに特性の変化
(1) 焼きなまし(完全焼きなまし、等温やきなまし、球状やきなまし、応力除去焼きなまし)
(2) 焼きならし
(3) 焼入れ
(4) 焼戻し
(5) 固溶化熱処理
(6) 時効処理
(7) 残留オーステナイトとサブゼロ処理 など
3.熱処理の適用例
(1) 機械構造用鋼の熱処理
(2) 工具鋼の熱処理
(3) 軸受け鋼の熱処理
(4) ばね鋼の熱処理
(5) 鋳鋼・鋳鉄の熱処理
(6) ステンレス鋼の熱処理
4.非鉄金属材料の熱処理
(1)アルミ合金
(2)Ti合金など
5.熱処理による表面改質技術
(1) 材料表面の加熱による方法(炎焼入れ法、高周波焼入れ法、レーザー焼入れ法)
(2) 拡散浸透法による表面硬化方法
  ① 浸炭(ガス浸炭、真空浸炭、プラズマ浸炭)
  ② 浸炭窒化 
  ③ 窒化(塩浴軟窒化、ガス窒化、ガス軟窒化、プラズマ窒化など)
  ④ 表面改質技術(PVD、CVDなど)
6.熱処理の評価方法とトイラブル対策
(1)品質検査法(硬さ、強度、変形、面粗度など)
(2)トラブル例(脱炭、焼き割れ、変形、粒界酸化など)
7.新しい熱処理技術による耐熱・耐食性を兼ね備えた表面硬化技術

8.個別相談

講師紹介
住友金属工業株式会社総合技術研究所で腐食防食、特に高温装置材料の腐食防食に関する
研究に長く従事した。
その間、溶液腐食、高温腐食、耐熱材料、熱処理及び表面処理・改質等について専門として、
新材料の開発に努めた。
その後10年以上住友金属グループの自動車材料全般の開発関連を統括する専門部長に就任し、
鉄鋼材料からアルミ及び新素材まで含めて担当した。2000年に定年退職。
その後、2年間アイルランドのLimerick University のMaterial Science and Surface 
Engineering Departmentで2年間客員教授を務め、帰国後、エア・ウォーター株式会社の
顧問として表面硬化処理に関わる処理及び材料に関する問題を支援。その間、韓国の昌原
国立大学新素材研究学科の客員教授を1年間務めた。
2010年4月より表面処理を行う事業部が子会社として独立したことから、子会社のエア・
ウォーターNV株式会社の顧問となって現在に至る。

学会活動
論文関係はステンレス鋼の応力腐食割れ、ボイラチューブの高温腐食・水蒸気酸化、
自動車排気系材料の高温酸化および高温腐食を始め、熱処理による組織変化、自動車
部品などへの浸炭、窒化に関する論文及び解説など約200数十件がある。
さらに便覧、ハンドブック、書籍等の共同執筆多数。
また学会活動は現在ASM International, 日本熱処理技術協会及び腐食防食学会であるが、
住友金属工業の定年前には、日本金属学会、鉄鋼協会、日本化学会及び日本応用物理学会にも
所属して多くの学会発表及び論文を発表。 また現在、International Conference on 
Diffusion in Solids and LiquidsのVIP member の一人。