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的外れな結果を防ぐための

初心者向CAE解析ステップアップセミナー
【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ:ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

オープンセミナー 会場受講WEB受講

エレクトロニクスコンサルティング機械

CAE解析ソフトに入力すべき情報,解析結果の見方,ミゼス相当応力・主応力の定義と使分け,的外れな解析結果防止法,CAE解析ソフトを使った金属疲労の有無の予測するノウハウについて,初学者にも分かりやすく基礎から解説する特別セミナー!!

講師

RTデザインラボ 代表 技術士(機械部門) 高橋 良一 先生

計算力学技術者 上級アナリスト 米MIT Francis Bitter Magnet Laboratory 元研究員

講師紹介

日時
2025/7/11(金) 10:00〜16:00
会場
受講料

(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円   

※WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト
製本資料(受講料に含む)

受講概要

受講形式

会場・WEB

受講対象

業種:ものづくり産業
所属部署:設計・開発,CAE専任部門
レベル:CAE初心者

予備知識

材料力学の初歩的な知識

3次元CADの初歩的な経験があれば理解が進みます。

習得知識

1)CAE解析ソフトに入力すべき最小限の情報
2)解析結果の見方
3)ミゼス相当応力,主応力の定義と使分け
4)的外れな解析結果を防止する方法
5)CAE解析ソフトを使った金属疲労の有無の予測方法 など

講師の言葉

 3次元CADにはCAE解析ソフト(有限要素法ソフト)が付属されCAE解析を手軽に実施できるようになりました。これに伴いCAE解析ソフトユーザが拡大し,特に初心者層の増加にめざましいものがあります。そして解析ソフトのユーザインターフェイスが進歩し,そして解析結果の表示のためのソフトとハードの進歩した結果,一見もっともらしい解析結果が容易に得られるようになりました。しかしここには,解析ソフトをブラックボックスとして扱っている危険性をはらんでいます。

 例えば,入力する材料定数の単位系の間違い,境界条件の設定間違い,不適切な要素分割,間違った解析アルゴリズムの選択などにより,きれいなコンタ図でありながら実は的外れの結果が得られる危険性があります。

 次にCAE解析では最大応力と材料の降伏応力との比(安全率)を求めるだけに留めておられないでしょうか。応力が降伏応力を超えた場合,その問題は開発段階で見つかります。問題は工場出荷後に発生する金属疲労破壊です。機械の開発段階でのロスと比較すると金属疲労による損失はその10倍以上となります。

 本講座では,解析ソフトをブラックボックスとして扱っていることの危険性を排除する方法,CAE解析ソフトを使った金属疲労の有無の予測方法を説明します。
受講者の理解度を深めるために適宜練習問題を組み込みます。

プログラム

1.CAE解析ソフトの落とし穴

1-1 CAEソフトに仕掛けられたトラップ


1-2 最大応力値と材料の降伏応力を比較するだけでいいのだろうか


1-3 片持ちはりについてCAE解析結果と理論値が40%ずれる事例


1-4 接触要素を正しく使わなかった事例


1-5 すみ肉溶接の疲労強度評価を単純なCAE解析でできるのだろうか


1-6 一発破断したときと金属疲労を起こしたときの対策コストの違い

2.有限要素法ソフト(CAE解析ソフト)初心者のための基本的な情報

2-1 CAE解析ソフトに入力すべき最小限の情報


2-2 材料定数


2-3 境界条件


2-4 出力される情報


2-5 弾性力学の理論解とCAE解析ソフトは一致する

3.有限要素法に関する知識

3-1 有限要素法プログラムに関する最小限の知識


3-2 ミゼス相当応力


3-3 解析の流れ


3-4 主応力

4.有限要素法ソフト(CAE解析ソフト)を間違わずに活用するための知識

4-1 1次要素と2次要素


4-2 メッシュスタディ


4-3 四面体要素と六面体要素


4-4 応力特異点


4-5 解析結果の見方


4-6 接触要素の活用


4-7 オーダーエスティメーション(桁あってますか検算)

5.CAE解析ソフトを使った 金属疲労の有無の予測方法

5-1 材料の破壊基準


5-2 疲労破壊基準


5-3 応力集中がある場合の予測法


5-4 公称応力と真応力


5-5 溶接部の解析方法


5-6 CAE解析結果から公称応力を求める


5-7 CAE解析ソフトを使った金属疲労の有無の予測方法


5-8 昔ながらの安全率と現代の安全率

6.設計最適化

6-1 設計最適化の利点 軽量化,材料費削減,耐振動性能向上

6-2 トポロジー最適化


6-3 形状最適化

略歴

構造・熱流体系のCAE専門家と機械設計者の両面を持つエンジニア。

約40年間,大手電機メーカーにて医用画像診断装置(MRI装置)の電磁振動・騒音の解析,測定,低減設計,二次電池製造ラインの静音化,液晶パネル製造装置の設計,CTスキャナー用X線発生管の設計,超音波溶接機の振動解析と疲労寿命予測,超電導磁石の電磁振動に対する疲労強度評価,メカトロニクス機器の数値シミュレーションの実用化などに従事。

現在RTデザインラボにて,受託CAE解析,設計者解析の導入コンサルティングを手掛けている。