
感性品質を設計するための
感性設計学入門~演習で学ぶ手法の基礎と研究開発事例~
感性設計に必要な基礎知識、感性の抽出・解析・指標化の方法、感性の多様性への対応と感性設計事例、
期待効果について、演習を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
東京大学大学院工学系研究科 准教授 博士(工学) 柳澤 秀吉 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
一般教養レベルの数学的知識(ただし,数式は最低限に留めて講義する予定)
習得知識
1) 感性設計を計画,実施する上で必要となる基本的な考え方 2) 感性評価の手法と解析法の基礎(一部,実習あり) 3) 感性設計の具体事例 4) 感性設計学における先端研究
講師の言葉
製品の魅力は,スペック(仕様)に明記される性能だけでなく、ユーザーが五感を介して知覚する感性的な「良さ」、 すなわち感性品質に依るところが少なくない。成熟期に入った製品の開発において、感性品質は大きな競争力を持つ。 また、末永く愛される製品の設計においても感性品質の寄与は大きい。 本講座では、感性品質を設計するために必要な考え方と方法を紹介する。設計は モノ作りの計画であり、 計画には論理が必要である。そこで、感性に論理を与えるための考え方および方法の習得を主な目的とする。 講座の構成として、まず、感性設計に必要な基礎知識と手法について、一部、実習を交えて学ぶ。また、 感性設計の最近の動向として、現在、講師らが取り組んでいるデライトデザインプラットフォーム,および 感性データベースについて紹介する。さらに、講師が取り組んでいる先端研究として特に期待効果について解説する。
プログラム
1.感性品質とは 1.1 魅力価値としての感性品質 1.2 品質タイプ判定法(演習) 1.3 感性とは何か 1.4 感性の構造 1.5 感性価値の3つのタイプ:本能,行動,内省 2.感性の抽出、解析、指標化の方法 2.1 評価グリッド法による認知構造の抽出(演習) 2.2 感性品質の評価法(一部演習) 2.3 感性の解析法と指標化 2.4 デライトデザインプラットフォーム 2.5 感性データベース 3.感性の多様性への対応と感性設計事例 3.1 個人差と多様性の違い 3.2 感性の多様性分析法(一部演習) 3.3 設計事例:製品音の感性設計 3.4 感性指標としての音の特徴量 3.5 感性因子の意味分解 3.6 指標にもとづく感性設計 4.期待効果縲怺エ性の本質に迫る 4.1 期待不一致と顧客満足 4.2 ユーザー体験における文脈効果 4.3 知覚の不思議縲怎Nロスモーダルと錯覚 4.4 期待効果~期待が経験を変える 4.5 期待効果の事例~視覚が触覚を変える 4.6 同化と対比 4.7 期待効果の計算モデル~知覚のメカニズム まとめ&質疑
講師紹介
2004年博士号取得後,UCLA客員研究員,東京大学助教,講師,産総研客員研究員などを経て現職. 一貫して,感性設計の方法論と応用の研究および教育に従事している。 その成果は、日本機械学会賞をはじめ,学内外の教育賞,海外での学会賞など多数受賞している。 また,感性設計の切り口から、様々な業界の企業との間で共同研究を実施している。 最近では、SIP(内閣府戦略的イノベーションプログラム)において、感性設計学を応用した新しい 設計環境であるライトデザインプラットフォームの研究開発にコアメンバーとして従事している。