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電子部品の故障問題を解決するための

電子機器・部品におけるメカケミカルな故障モードとそのメカニズムの追求
― 自然現象との対比による故障の発生メカニズムの追求・探索 -

故障解析―故障現象を自然界の現象と対比させて写真図解によりわかりやすく解説する特別セミナー!!

講師

技術コンサルタント 伊藤 千秋 先生
 オムロン株式会社 品質保証部長,部品技術部長等歴任後現職
 制御機構部品の品質保証を15年,自動車電装部品の品質保証23年経験,品質・信頼性一筋のプロフェッショナル
 この間,日本科学技術連盟 信頼性開発技術研究会 委員長などを歴任 

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

受講対象

クレーム処理に関わる技術者、試験・解析に関わる技術者、部品メーカの監査・育成に関係する技術者、メカ機構の設計に関係する技術者

予備知識

特に不要(初心者にもわかるように説明します)

習得知識

電子部品の各種故障メカニズムと原因とその対策

講師の言葉

 故障物理とは故障メカニズムを故障モード(事象)から故障ファクタ(真因・誘因)、故障ストレス(促進要因)を追求、
故障メカニズム(故障発生の機構・成り立ち)を明らかにする学問である。
 この故障の起こり方をとことん突き詰めていくとダム、半導体などの対象物の大きさに関係なく、建築、電気、機械などの
分野にも関係なく、同じ事象、メカニズムにいきつく。
 そして、これらの事象は物理学、化学、力学、金属学、ときに地学、天文学、気象学であらわされることになる。
 信頼性工学はこうした学問の集大成で成り立っているのである。
 我々が仕事の中で目にする故障現象は実は我々のまわりにある自然現象と同じ事象がいくらでも転がっている。
その見た目同じ、その現象の起こり方を紐解くことは、我々の目にしている故障モードのメカニズム解析と同じ、その解が
自然現象に秘められているのである。
 バイオミメティクスという言葉がある。これは生体模倣技術とも呼ばれ、自然界の動物、植物などからヒントを得て
工業生産物に転用する技術である。
 この講座はバイオミメティクス(生体模倣技術)と同じ発想をもって我々の目にする故障とよく似ている自然現象とを
対比してその自然現象に秘められた発生の原理から故障モードのメカニズム解析の解をといていく。
 目から鱗、固定概念を打破しようとする講座である。 また、三現主義あるいは二源三現主義という言葉があるが、これらは
もともと自動車業界から起こった言葉であり、そこから創り出された文化である。
 これをさらに10GEN主義に拡大する。 つまり、現場、現品、現実、原理、原則、現象、源流、原因、再現、限界である。
 その技術の原点をなすものが故障解析である。分析と解析とは分けて考えないといけない。
 分析は分析機器を使って分析サンプルの良し悪しを化学の目を通してデータ化すること、解析はそれらの複数の観点からの
分析データを集めて何が言えるかを検討、データに語らせることなのである。電子顕微鏡を使って分析する。
 それはただ、オペレーションに過ぎない。
 それらの分析データから何が言えるかを導き出すのが解析である。これは料理と同じ、材料が分析データであり、味付け、
レシピが解析である。
 この講座では「故障モード・メカニズム」と「自然現象・そのおこり方」とを対比して楽しく、写真図解でわかりやすく、
解説する講座である。

プログラム

基本的な考え方
バイオミメティクス(生態模倣技術)との発想の類似
10GEN主義
 PART 1 € 硫化銀ウィスカー
 PART 2 € イオンマイグレーション
 PART 3 € トラッキング
 PART 4 € 亜酸化銅増殖現象
 PART 5 € 真性ウィスカー
 PART 6 € 毛髪銀
 PART 7 € プラスチックウィスカー
 PART 8 € 応力腐食割れ
 PART 9 € 水素脆性割れ
 PART10 € 熱疲労
 PART11 € 疲労
 PART12 € 局部電池腐食
 PART13 € 脱亜鉛現象
 PART14 € 選択腐食
 PART15 € 微小摺動摩耗
 PART16 € 応力環境割れ
 PART17 € 加水分解割れ
 PART18 接触分解劣化(銅害)
 PART19 € 凝固割れ
 PART20 クリープ破壊
 PART21 くわれ
 PART22 オゾン劣化
 PART23 酸化劣化
 PART24 アンモニア劣化
 PART25 膨潤
 PART26 接触障害(ブラックパウダ)
 PART27 接触障害(ブラウンパウダ)
 PART28 接触障害(シリコーン生成物)
 PART29 プラスチック樹脂配合剤による劣化
 PART30 溶着(橋絡)
 PART31 粘着 
 PART32 腐食(硝酸反応腐食)
 PART33 金原現象
 PART34 € クリープ腐食
 PART35 接触障害(ブラックパウダ)
 PART36 接触障害(ブラウンパウダ)
 PART37 接触障害(シリコーン生成物)
 PART38 プラスチック樹脂配合剤による劣化
 PART39 溶着(橋絡)
 PART40 粘着 
 PART41 腐食(硝酸反応腐食)
 PART42 金原現象
 PART43 € クリープ腐食