
振動騒音に対する静粛性の確保のための
防音材(制振材・吸遮音材)による振動騒音低減手法とその効果の把握
遮音・吸音に必要な音と振動の基礎,制振材料による振動低減,遮音材料・吸音材料による騒音低減,遮音・吸音の評価指標の
透過損失・吸音率の解析手法,最も性能がよくなる仕様を検討する方法を解説する特別セミナー!!
- 講師
工学院大学 工学部 機械工学科 准教授 博士(工学) 山本 崇史 先生
三菱自動車工業(株)研究部,日産自動車(株)先行開発本部を経て2011年より現職
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
1自由度系の振動,音響管の共鳴など音・振動工学の基礎知識
習得知識
振動騒音に対する制振材・吸遮音材のはたらきとその効果,および仕様を適正化する手法についての知識を深めていただくことを目的としています
講師の言葉
自動車の室内や建築構造物内の居室などの室内空間の快適性を向上させるためには,静粛性の確保は 欠くことができません。そのために,遮音材や吸音材といった材料を用いた設計をすることが多いと思います。 しかし,実際の設計現場においてはコストや質量に厳しい制約が課せられることも多く,より効率的な設計が 求められています。 本セミナーでは,静粛性を確保・向上するために重要となる遮音および吸音に関して,まず基礎的な事項に ついて説明いたします。そして,それらの代表的な評価指標である透過損失および吸音率について,それらを 予測するための解析手法を解説いたします。さらに,そうした解析手法を用い,与えられた質量の中で, 最も性能が良くなる仕様を検討する方法について概説いたします。
プログラム
1.音と振動の基礎 1.1 振動・騒音低減の考え方と主な手法 1.2 防音材の基礎 2.制振材料による振動低減 2.1 材料損失係数とその同定方法 2.2 モード損失係数とその評価方法 2.3 制振材の貼付位置の適正化 3.遮音材料による騒音低減 3.1 物理的な現象の説明 3.2 透過損失と挿入損失 3.3 質量則とコインシデンス効果 3.4 二重壁による性能向上と共鳴透過による性能低下 3.5 伝達マトリックス法および有限要素法によるによる透過損失の予測 4.吸音材料による騒音低減 4.1 物理的な現象の説明 4.2 吸音率とその測定方法 4.3 Biotモデルによる吸音率の予測 4.4 微細空間における吸音 5.積層型の吸遮音材による騒音低減 5.1 積層構造の利点 5.2 伝達マトリックス法によるモデル化と性能予測 5.3 パレート解のマップ化とそれを用いた積層構造の適正化
講師紹介
1998年京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻修了, 同年三菱自動車工業株式会社研究部, 2005年日産自動車株式会社先行車両開発本部, 2011年より現職,日本機械学会,自動車技術会所属