
蒸留装置の設計や合理化のための
<講義とExcel演習で学ぶ>蒸留技術の基本知識と蒸留塔設計・最適化のポイント
蒸留の原理、連続蒸留塔の理論段の求め方、回分蒸留からエネルギー収支、
コスト計算や運転条件の最適化について、Excelを用いた演習を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
鈴鹿工業高等専門学校 生物応用化学科 教授 博士(工学)、技術士(化学部門) 澤田 善秋 先生
三菱油化(株)(現 三菱化学(株))を経て、現職に至る
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
化学、石油、食品、薬品、環境およびエネルギー産業関連企業で、製造プラントや 化学装置の運転、製造技術の管理・開発および設備管理に関わる新人から中堅の技術者で 蒸留塔の設計および合理化に興味がある方。
予備知識
高専・大学等で化学関係の学科を卒業された方または、化学の基礎知識をお持ちの方が望ましい。
習得知識
蒸留の原理、連続精留塔の理論段数、マッケーブ・シールの図解法、回分蒸留、 物質収支・熱収支に基づくコスト計算および最適運転条件に関する検討が可能となる。
持参品
Excelが搭載されたパソコン(推奨 Excel2010以降)
講師の言葉
蒸留は液体混合物を各成分に分離する単位操作であって、アルコール工業、石油工業を はじめ多くの化学工業で古くから用いられている重要な単位操作である。 本講座では、蒸留の原理、連続蒸留塔の理論段の求め方、回分蒸留からエネルギー収支 およびコスト計算等について学び、Excelを用いた演習を行う。企業における最適化は、 目的組成や収率を得るだけではなく、消費エネルギーの観点から最適なコストで得られる ことが重要である。企業技術者として必要な経済性評価を含めた蒸留塔の設計に主眼をおき、 日常の業務遂行の一翼を担えればと思う。
プログラム
1. 蒸留の原理および各種蒸留装置の構造と特徴 1-1 蒸留とは,蒸留の原理 1-2 沸点組成線図 1-3 ラウールの法則 1-4 x-y線図 1-5 精留の原理 1-6 連続精留塔の理論段数 1-7 マッケーブ・シールの図解法 1-8 演習 1-9 還流比の理論段数への影響 1-10 原料供給状態の理論段数への影響 1-11 最小還流比 1-12 最小理論段数 1-13 段効率 1-14 塔高と塔径の求め方 1-15 多成分,非理想系の計算 1-16 回分式蒸留 1-17 演習 1-18 塩効果による回分単蒸留
2. 蒸留塔の物質収支および熱収支とコスト 2-1 エネルギー収支 2-1-1 ヒートバランス表 2-1-2 リボイラー加熱量と凝縮器持ち出し熱量 2-2 原単位とコスト計算 2-3 損益分岐点 2-4 演習 2-5 投下資本回収期間 2-6 Excelを用いた最適還流比の求め方(演習) 2-6-1 逐次段計算にて留出組成を求む。 2-6-2 還流比を変化させた時の留出液組成を求む。 2-6-3 還流比の留出液組成への影響をコストで表す。 2-6-4 還流比の最適条件を経済性から求める。 2-6-5 最適条件における総コストを計算する。 2-6-6 合理化実施時の投下資本回収期間を求める。
<質疑応答>
講師紹介
1975 三菱油化㈱(現・三菱化学)入社 2004 同社・退社、鈴鹿工業高等専門学校・助教授 2007 同校・教授 現在に至る。 化学工学会