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設計をより良いものにするための

設計ミスを減らす検図のポイント

チェックリストを用いる検図,検図の変更指摘事項,構造図・組立図の検図,3次元CADを用いた検図,
設計ミスの抽出から再設計への手順について実際の設計図や各種事例により実践的に解説する特別セミナー!!

講師

株式会社DEMS 代表取締役 岡村 大 先生
 機械機器・装置の設計受託,技術開発支援コンサルタントとして活動中
 著書:「はじめての機械設計―やさしいからすぐに使える」,「専門用語を理解する!機械設計」

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

特に必要としない。

習得知識

1)検図の概念 検図の方法 検図の重要チェックリスト、検図の技術等ノウハウ
2)仕様、コスト、機能、強度、精度、加工に対する設計図の検図事例
3)読み取りやすい部品図面の作成,ポカミス防止への検図

講師紹介

 
 設計で品質をいかに作りこむためには図面ができてしまってからの検図では、すでに手遅れであり、
設計構想段階から各担当者が話し合い、各ステップごとに問題点を、なくしていく事が良い製品を作る上で
一番大切です。
 設計ミスは
 ・図面に対する気づきが足りなかったポカミスや
 ・工作知識 不足や
 ・ものづくり技術の経験不足からくる未熟さ
 ・製品ニーズに対 して新しい発想の考えができないこと
 ・専門用語と設計知識の勉 強不足による打合せ誤差
 ・チェックリストがあっても活用しないこと
 ・新規設計テーマに対して過去からの情報が途切れて情報の活用 がされず過去からの学びが
定着していない事などが要因となっています。
 本講座は設計技術経験の幅の広さや歴史からくる多様な設計力が必要になるので材料、機能、コスト、
 工作 組立、耐久寿命、事故防止などを考慮して設計を創造的により良いものにする為の検図講座です。
 設計ミス低減を心がける技術者や新人設計者の聴講をお勧めします。

プログラム

 

1. 検図の概念
(1)何をもって「検図」というのか
 ・図面の描き方ではなく、「図面どおりに造れるか」を検証せよ!
 ・検図が出来れば設計力向上につながる。
2. ノウハウ技術のチェックリストを用いる検図
(1)検図で何をチェックするのかノウハウの継承
 ・強度的に問題がないか・製造上問題が発生しないか
 ・材質は適正か・オーバースペックになっていないか
 ・加工できるか・公差の設定は適切か
 ・組み立てられるか・過去のクレームに対する対策がいるか
 ・干渉してないかなど設計的に問題ないかを検図!
3. 検図の変更指摘事項
(1)使用者の求めている諸機能をつかんでいるか
(2)設計基本思想を確立しているか
(3)既設計の実績を活用した安全設計
(4)コストパフォーマンス設計にやっているか
4.剛性と強度不足に対する検図
・様々な機械の構造図、組立図を題材に検図のやり方を解説
(1)ブラケットの剛性が足りているか
(2)ワークのぶつかる衝撃でたわむ心配はないか
(3)力が集中する箇所で軸や締結部が破損しないか …etc.
5. 効果的に3次元CADを用いた事例検図
(1)効果的に検図を行うための【検図標準図】の作成
(2)3次元CAD解析による検図
(3)投影図と寸法記入について(寸法漏れ防止や加工する側にきちんと伝わる配慮を)
(4)過去の経験を反映させた失敗のない検図
(5)ピニオンシャフトの製造加工工程検図
(6)加工の際の懸念検討
6. だめだし検図事例による再設計図面作成
・設計ミスの抽出から再設計への手順を事例で解説
(1)位置決めピンに関する設計ミス 【使用用途ごとの部品選択】
(2)モータの焼付けを起すコンベヤ 【モータの負荷軽減対応策】
(3)客先指定の減速機で部品点数が増加【減速機の再選定でスリム化、コストダウンを実現】
(4)回転装置設計に関する設計ミス 【類似の機械を参考に取り付け方法を見直した】
(5)ケーブル(配線)と筐体との干渉 【取付金具の向きを変え、干渉を回避】
(6)その他、分解性の向上、締結部の負荷軽減、加工しやすい形状への変更、加工方法そのものの変更など再設計事例を紹介。

講師紹介

 経歴:1961年に(株)協伸製作所に入社し、空気圧縮の研究・開発に従事。そのかたわら1963年に
  工学院大学専修学校機械科卒業、其の後も同大学で機械工学を学び、学校法人工学院大学や
  東京都立高等専門学校での非常勤講師として機械設計や3DCADを教える。1988年に独立し、
  機械機器・装置等の設計受託、技術開発支援コンサルタントとして活躍している。

出版物
 はじめての機械設計―やさしいからすぐに使える-日刊工業新聞社
 専門用語を理解する!「機械設計」-日刊工業新聞社
学会発表
 新技術開発のための創造設計(ニーズに対する高機能発見)の発表日本設計工学会
 日本設計工学会2010年秋季研究発表講演日本設計工学会
 3次元CADを利用した創造設計教育、日本設計工学会誌・2012年共同発表