摺動部の品質向上のための
摩擦・摩耗・潤滑の基礎と
開発・設計・不具合対策・メンテナンスの実務で役立つトライボロジーのポイント
固体潤滑,境界潤滑・混合潤滑,摩耗,潤滑剤,流体潤滑等の解説と
不具合事例の原因・対策の演習等によりトライボロジーの理解と活用に役立てる特別セミナー!!
- 講師
(株)ワールドテック 講師 岡本 邦夫 先生
(株)デンソー開発部にて車載用セラミックス製品等の開発設計に従事,
(株)デンソーテクノにて技術者教育に従事,その後現職
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
①摩擦・摩耗・潤滑に関する基礎知識
②潤滑剤が潤滑部材や周辺部材への与える影響
③講師からの一方的な講義ではなく、講師と受講者とのやり取りやグループ討議の中で、もの作
りの中でのトライボロジーの知識の理解と活用について学べる。
講師の言葉
トライボロジーとは摩擦、摩耗、潤滑に関する技術です。自動車はエンジンやトランスミッション、各種ギヤなど 多くの摺動部を持った製品や部品で構成されています。自動車は省エネや品質向上ニーズが非常に高く、 この摺動部が原因で生じるエネルギーロスの低減や摺動部消耗の低減、さらにスティック&スリップを原因とする 異音・騒音の低減などが重要課題となっています。 従って、この摺動部の品質向上のためトライボロジーの基礎知識と設計・取扱いのポイントを理解することが 不可欠です。 このセミナーは皆様にそのきっかけを提供できるものと思います。
プログラム
1.トライボロジーとは
トライボロジーの概要と、それを学ぶ学術・経済的な意義などを解説する。
1.1 定義、 1.2 摩擦や摩耗によるトラブル、 1.3 トライボロジーの概要
2.固体潤滑
固体摩擦のメカニズムを理解して頂いた上で、摩擦の法則の意味とその限界を解説する。
2.1 摩擦・摩耗・潤滑を理解するために 2.2固体摩擦を引き起こす要因、
2.3アモントン-クーロンの摩擦の法則 2.4 固体摩擦、 2.5法則の限界、
2.6スティック&スリップ
【演習1】
不具合事例を題材にその原因と対策をグループ討議にて追及する中で、研修内容の理解を深めるとともに、受講意欲の喚起を目指す。
3.境界潤滑と混合潤滑
実使用時に問題となる、速度・温度・荷重が摩擦係数に与える影響について、潤滑油の吸着モデルを用いて解説する。
3.1 境界潤滑と混合潤滑の関係 3.2 境界層の構造と境界摩擦、
3.3 境界摩擦の力学的意味 3.4 速度・温度・荷重の影響、 3.5 境界潤滑膜の破断 3.6 各潤滑状態の摩擦への貢献
4.表面損傷
摩耗の種類とそのメカニズムを解説する。
4.1 表面損傷の種類、 4.2 摩耗の種類 4.3凝着摩耗 4.4アブレッシブ摩耗
4.5 腐食摩耗 4.6表面疲れ 4.7 フレッチング摩耗 4.8その他の摩耗
5.潤滑剤
各種潤滑剤の種類と特徴、さらに使用時の留意点を解説する。
5.1 潤滑剤とは
5.2 潤滑油
・潤滑油の組成と役割 ・製法と特徴 ・添加剤 ・使用条件別の分類と特徴
・潤滑油の性状とその試験 ・物理的性質 ・耐荷重能試験機と試験条件
・化学的性質と試験法 ・潤滑油の寿命 ・粘度分類と用途別潤滑油
・油による潤滑法
5.3グリース
5.4 固体潤滑剤
・概要 ・固体潤滑剤の種類(層状構造化合物、軟質金属、高分子、その他)
・固体潤滑剤の使い方 ・性状と使用形態
【演習2】
不具合事例を題材にその原因と対策をグループ討議にて追及する中で、研修内容の理解を深める。
6.流体潤滑
流体潤滑のポイントとなる動圧型流体ができるメカニズム(くさび膜効果、ストレッチ効果、絞り膜効果)を、レイノルズ基礎方程式を基に解説するとともに、その限界と修正ポイントを解説する。
6.1 流体潤滑の概要 6.2理論 6.3 レイノルズ方程式の限界と修正
7.すべり軸受と転がり軸受
各種軸受の概要と特徴、適用例を解説する。
7.1 すべり軸受
・概要 ・特徴 ・ジャーナル軸受の流体潤滑 ・エンジンへの適用例
7.2 転がり軸受
・概要 ・種類と構造 ・転がり軸受の潤滑
7.3 各種軸受
8.軸受の問題
各種軸受の問題点と設計上の留意点を解説する。
8.1 すべり軸受
8.2 転がり軸受
講師紹介
略歴:1973年4月~2005年3月:(株)デンソー(旧日本電装)開発部にて車載用セラミックス製品、空気浄化フィルタ、燃料電池関連システムの開発・設計。 2005年4月~2009年3月:(株)デンソーテクノ((株)デンソーグループ会社)人材育成部にて技術者教育の企画と実践 2009年11月~現在:テクノサポートオーテス代表。自動車関連企業の技術者を対象に技術教育を支援。 (主な分野は「ねじ締め」、「トライボロジー」、「自動車用シール技術」、「自動車用燃料」、「接着剤」、「VE実践」など。) 現在、(株)ワールドテック講師 著作:1996年―自動車工学シリーズ「カーエアコン」共著・・山海堂 研究業績:1995年JSAE(自動車技術会)発表(テーマ:車室内空気の清浄化技術)、1996年SAE International国際会議発表(前記の関連テーマ)。
