
量産段階や市場で問題を発生させないための
間違え易い事例に基づいた試作品の品質評価方法と評価データの解釈
試作品の評価段階における適切な評価方法と評価データの解釈について間違え易い事例演習を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
有限会社アイウエル 代表取締役 林 裕人 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特にありません。
習得知識
1. 試作データから現状の商品と比較して「“ばらつき”が改善されたのか、“平均値”の変化があったのか」の評価ができるようになる
2. 市場に出荷した後、市場クレームを発生させないための事前の判断ができるようになる
3. F検定、t検定だけでは評価できなかった市場での使い方によるばらつきの評価も学ぶことができる
4. 1~3により試作段階で得られたデータから量産工程に移行していいかどうかを判断できるようになる
講師の言葉
平均値だけで評価し、ばらつきの評価をしないで量産すると量産段階で歩留まりが悪くなるだけでなく、市場で 大きなトラブルが発生してしまいます。 量産段階や市場で問題が発生しないようにするためには、適切な評価方法が必要です。 そのためには、平均値だけでなく、量産段階、ならびに市場で使われるときの“ばらつき要因”を考慮して 評価しなければなりません。 ばらつきを評価するためには、平均値、標準偏差、工程能力指数(Cp,Cpk)、F検定、t検定の意味、その評価値の 読み方と後工程に移行して良いかどうかの判断が必要です。 また、量産段階で問題が発生しないようにする 設計の中心値(寸法、硬度、処理温度等)と中心値からのズレ(公差)配分と市場の様々な条件で使用されたときに 問題が発生しないようにするための評価の方法を学ぶことができます。
プログラム
1.試作品の評価段階における適切な評価方法 (演習形式) 1.1 20回の試作品5個の平均をプロットして評価した場合 1.2 上限規格が重要で重要でない下限規格は評価しない場合 1.3 不良率を0.5%以下であることを確認したいときに、試作200個で評価した場合 1.4 協力工場の出荷検査成績書の有効数字のデータが10データ全て同じで、標準偏差が“0”でばらつきがないため合格であると評価した場合 1.5 10個の評価データについて、最大値,最小値と平均値だけでばらつきを評価した場合 1.6 10個のデータの平均値、標準偏差を計算し、工程能力指数(Cp,Cpk)で評価した場合 1.7 120個のサンプルの平均値、標準偏差を計算し、工程能力指数(Cp,Cpk)で評価した場合 1.8 2つの部品で構成されている中間材の評価を一つの部品のみを変えて120個の評価した場合 1.9 2つの機械の優劣の評価をしたい。複数のロットからランダムにサンプリングした製品についてF検定、t検定し、「差がないとはいえない」という計算結果が得られたので、両方の機械を量産工程に導入した場合 1.10 従来の部品(部材)をコスト低減のために社内規格に基づき6項目の評価を行った結果、全ての項目で合格となった場合 1.11 設計変更を行い、重量を30%低減し社内規格に基づき6項目の評価を行った結果、全ての項目で合格となった場合 2.品質工学による評価方法 2.1従来の商品開発と品質工学の評価方法 (※解説) 2.2後戻りしない商品開発 (※解説) 2.3製品のばらつきを改善し、コストを低減する方法 (※解説)
講師紹介
1955年 富山県生まれ 1978年 日本大学生産工学部電気工学科卒 ㈱和泉電気富山製作所入社 技術課(汎用リレーの設計、品質管理、信頼性試験) 1988年 品質技術保証室 室長 1990年 和泉電気㈱に吸収合併 第3事業部富山生産部技術課主任 1994年 本社 研究開発センター主任 1998年4月 有限会社アイテックインターナショナル シニアコンサルタント 2004年4月 有限会社アイウエル代表取締役 ・専門分野 電気工学,品質管理,品質工学(タグチメソッド),ISO 9000,発明的問題解決法(TRIZ)NM法,等価変換理論,品質機能展開(QFD),FMEA,FTA,信頼性工学,統計的手法(検定・推定) ・著書 「転写性の技術開発」 (日本規格協会)事例執筆 「標準化と品質管理」 ( 〃 )投稿記事一件 「合成樹脂」 (日本合成樹脂技術協会)事例執筆 「開発・設計の効率化」(日科技連)共著 「入門パラメータ設計」(日科技連)共著 「本当に役立つTRIZ」(日刊工業新聞)共著 「常識をくつがえすモノづくり発想法」工学研究社 共著