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複雑多様な自動車の各種振動騒音問題を解決するための

自動車の振動騒音とその対策技術

自動車の各種振動騒音の原因と対策,振動解析手法についてハイブリッド車の振動を含め経験を交えて解説する特別セミナー!!

講師

NPO法人 テクノプロス 理事 鈴木 康郎 先生
 トヨタ自動車(株)にて振動騒音性能研究開発,振動システム開発に従事,(株)ジェイテクトにて技術担当取締役,その後現職

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

特に事前準備は必要ない。

習得知識

個々の技術は受講者の担当製品によってことなるので、期待することは、製品の振動騒音対策を進める上での心構えとか、方法論を深く突き詰めていくきっかけにして欲しいと言うことである。

1)振動工学の基礎
2)自動車の各種振動騒音の原因と対策
3)振動解析手法

講師の言葉

 自動車の振動騒音は非常に複雑多様な振動系によって形成されていることが多い。また厳密には殆どの場合
非線型である。 従って理論解析する場合は線形化し、また振動系は影響の大きいと思われる系に極小化、
単純化した上で解析を進めるべきである。近似解であるので、その正当性を必ず実験によって確認しておくことも
大切である。機器の発達により、解析は効率よく精度も高くなっているが、やはり粘り強く、泥臭く、労を惜しまない
作業の反復が重要である。
 自動車の振動騒音品質は感性品質と言われるように、お客さまによって、感じ方、不快度が大きく異なる。
 従って振動騒音品質目標設定にあたっては、出来る限り多くのお客様の声をフィードバックして決めなければならない。
 次に対策にあたっては、必ず、加速性能、操縦性安定性、燃費等の当たりまえ品質やコスト、重量スペース等
基本スペックとの背反事象となる。 
 従って対策法はできるだけ多数用意しておき、それらを有効に組み合せることによって、背反事象とのレベルの
高い適合を図っていく最適化手法として推進していくことが重要ある。経験工学と言われる所以である。
 このへんの所を経験を交えてお話していくつもりである。また、ハイブリッド車、電気自動車の出現により、
振動騒音の内容が変貌しているので、それについても触れておきたい。

プログラム

Ⅰ.機械振動工学の基礎
Ⅱ.自動車の振動騒音とその対策
 1.振動騒音の重要性
 2.振動騒音の特徴
 3.振動騒音品質向上の基本
 4.振動騒音の種類
 5.振動騒音の原因と対策
 €1)主要な起振源
 1-1)エンジン
 1-2)ドライブトレーン
 1-3)タイヤ、ホイール
 1-4)路面
 1-5)ステアリング
 1-6)ブレーキ
 1-7)サスペンション
 1-8)補機系
 1-9)ボディ
 €2)振動騒音の対策法
 2-1)こもり音
  ⅰ)車室空洞共鳴
  ⅱ)低速こもり音
  ⅲ)中速こもり音
  ⅳ)高速こもり音
 2-2)カーシェイク
 2-3)ハーシュネス
 2-4)ロードノイズ
 2-5)乗り心地
 2-6)駆動系の歯車に起因する騒音
  ⅰ)デフギヤーノイズ
  ⅱ)トランスミッションギヤーノイズ
  ⅲ)ガラ音
  ⅳ)ジャラジャラ音
  ⅴ)その他の歯車騒音
 2-7)ブレーキの振動騒音
  ⅰ)低速時ブレーキ振動
  ⅱ)高速時ブレーキ振動
  ⅲ)ブレーキ鳴き
 2-8)アイドル振動
 2-9)空力騒音
 € ⅰ)風漏れ音
  ⅱ)風切り音
 2-10)発進時ブルブル振動
 2-11)ハイブリッド車の振動騒音
6.振動解析手法
 1)ボディ振動解析モデル
 2)ボディー振動解析法
 3)ボディー音響特性解析
 4)ボディー構造最適化
 5)ボディー制振技術
7.結び

講師紹介

 京都大学工学部航空工学科卒業
 トヨタ自動車技術部で振動騒音性能研究開発に従事
  同     駆動システム開発に従事
 (株)ジェイテクトで技術部門担当取締役
 京都大学、静岡大学非常勤講師として自動車工学を講義