
トラブルなく長期間信頼性の高い性能を発揮するための
カム機構の基礎と高速かつ滑らかな伝達を実現する設計技術およびトラブル対策
カム機構の基礎,タイミング線図,高速度化・高性能化を図るカム機構の設計技術,トラブル対策について解説する特別セミナー!!
- 講師
テクファ・ジャパン(株) 代表取締役社長 工学博士 香取 英男 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
機構学
習得知識
各種産業機械の高速度化・高性能化を図るための設計における、必須の基本事項を把握できる
1)カム機構の基礎
2)タイミング線図
3)カム機構の設計技術
4)カム機構のトラブル発生要因と対策
講師の言葉
カム機構は、長い歴史を持つ伝統的な機構の1つで、これまでに、印刷機械や食品・薬品などを製造する 機械などに多用されてきた。 従来、搬送や位置決めの機構への適用が多かったが、最近では、薄板の切断・ 穴あけや曲げなど、直接加工への適用も目立っている。 これは、コンピュータおよびNC機械を利用した設計・ 製作の技術の進展により、高性能な優れたカム機構が実現していることによる。 このために最近では、微小な半導体や電子部品などを高速かつ多量に製造する機械に用いられている。 しかも、長期間にわたって信頼性の高い性能を発揮できることから、重要な機構として再認識されている。 この講座では、その優れたカム機構の設計手法を理解することで、各種産業機械の高速度化・高性能化を 図る設計能力を得る。
プログラム
1.カム機構の形式 1)構成要件 2)運動速度の領域 3)機構形式とその体系的な分類方法 4)機構の構成要素 5)機構のレイアウトの留意点
2.タイミング線図 1)運動を定義するタイミング線図とは 2)運動の特性からのカム曲線の選定 3)カム曲線式の無次元化 4)代表的なカム曲線とその曲線式 5)運動における実次元単位と無次元単位の変換 6)カム曲線の特性値 7)カスタマイズなカム曲線の作り方 8)高速度駆動用カム曲線を選定する際のポイント
3. カム機構の設計法 1)設計の手順 2)仕様限界の幾何学的なチェックの方法 圧力角と切り下げ 3)カム軸トルクの算出方法 4)材質と熱処理 5)潤滑の方法 6)カムの加工 7)標準的なカム機構の図面の書き方
4.カム機構におけるトラブルの発生要因とその対策 1)トラブル発生箇所とその要因 2)トラブル事前防止のための基本チェック項目と処置策
講師紹介
出身地 神奈川県横浜市 出身校 明治大学 大学院 理工学研究科 機械工学専攻 博士課程修了 工学博士 経歴 1968 年~1989 年 財団法人 機械振興協会技術研究所 技術主幹 1977 年~1979 年 東京都立大学 工学部 講師 1983 年~1985 年 東京工業大学 研究員 1990 年5 月~現在 埼玉県 委嘱 技術アドバイザ(機構設計・CAD/CAM 部門) 1991 年~1992 年 法務省 東京地方裁判所 鑑定人(CAD/CAM システム) 1994 年9 月~2012 年3 月 青山学院大学 理工学部 兼任講師 1995 年4 月~2014 年3 月 明治大学 理工学部 兼任講師 1997 年6 月~現在 テクファ・ジャパン(株) 代表取締役社長 1999 年6 月~2014 年5 月 日本カム工業会 会長 2005 年2 月~現在 高齢・障害・求職者雇用支援機構 講師 委員会など対外的な活動(現在就任中分のみ) ・ PTC・ジャパン ユーザ会 Mathcad TC 議長 ・ 生産システム懇談会 代表幹事 ・ 埼玉県 委嘱 技術アドバイザ (機構設計、CAD/CAM部門) ・ 高齢・障害・求職者雇用支援機構 講師 所属学会 ・日本機械学会 ・精密工学会 主な著書 ・非円形歯車の設計・製作と応用 (日刊工業新聞社、2001 年) ・カム機構ハンドブック (共著、日刊工業新聞社、2001 年) ・カム機構図例集 (共著、日刊工業新聞社、2006 年) ・3次元CAD実践活用法 (共著、コロナ社、2006 年) ・カム・リンク機構入門 (監修、DVD 教材、ものづくりネット(株)&(株)新宿スタジオ、2011 年)