シールトラブル解決のための
液漏れ・異物混入防止のシール設計のポイントと不具合対策（演習付）
シールの基礎，シール材の特徴，密封原理，設計・取扱い上の留意点，トラブルと対策について
グループ討議を交えて解説する特別セミナー！！
- 講師
（株）ワールドテック 講師 岡本 邦夫 先生
(株)デンソーにて開発設計，(株)デンソーテクノにて技術者教育に従事の後，現職
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名：48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名：43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特にありません。
習得知識
１）様々なシール部品のその基礎から応用までを総括し学べます。
２）多くのシール部品の使用例や具体的なトラブル事例を聴講頂ければ、良い設計や良い取扱いをする上でのノウハウが習得できます。
３）不具合事例を題材にした演習やグループ討議の中でシール部品に対する理解が深まり、設計者の技術力向上につながります。
講師の言葉
自動車製品を始めとして、多くの機械製品には流体（潤滑剤、ガス等）の漏れや外部からの異物の侵入防止のため、 様々なシール部品が用いられている。 シール部品には密閉性や長寿命、および運動用シールには低摩擦特性が求められている。 しかし、シールの目的にあったタイプのシール部品の選定や、使用環境に適したシール材質の選定、さらに取扱いなどが 不適切であると、流体の漏れや異物混入など、重大な品質問題を引き起こしてしまいます。 今回のセミナーの狙いは、代表的なシール部品の基礎知識とシール材の特徴、設計・取扱い上の留意点を学ぶとともに、 演習およびグループ討議を通して理解を深め、職場で役立つ実践力を習得して頂くことです。
プログラム
１．シールの基礎 例えばＯリングのように多くの皆様が関心を持っている個別のシール技術だけで なく、シール技術全般について解説する。 (1)シールとは (2)分類と特性比較 (3)使用例 (4)運動用シールと固定用シールの違い ２．各種シールの密封原理と用途・取扱い 運動用・固定用の代表的なシール技術を題材に、その密封原理を解説するとともに、設計・取扱い上の考え方や留意点を解説する。 (1)運動用・・・オイルシール、メカニカルシール 等 (2)固定用・・・ガスケット、スクイズパッキン（Ｏリング）、リップパッキン（Ｕパッキン）等 (3)特殊シール・・・ラビリンスシール、磁性体シール ３．トラブルと対策 運動用のオイルシールと、運動用・固定用の両方に広く使用されているＯリングを題材に、漏れ要因と対策する上での考え方を演習を通じて理解度を深めていただく。 (1)代表的な漏れ要因 (2) オイルシールの漏れ原因・対策（シールリップ部、嵌め合い部） (3) 往復動用リップパッキンの漏れ原因と対策（Ｏリング） ４．シール用材料 シール用として必要な材料特性と設計・取扱い上の留意点を解説する。 （１）シール材料の概要 （２）各種シール材料の特徴と用途 ５．これからのシール技術 （１）自動車技術とシール技術の課題 （２）将来に向けて
講師紹介
略歴： 1973年4月～2005年3月：(株)デンソー（旧日本電装）開発部にて車載用セラミックス製品、空気浄化フィルタ、 燃料電池関連システムの開発・設計。 2005年4月～2009年3月：(株）デンソーテクノ（（株）デンソーグループ会社）人材育成部にて技術者教育の企画と実践 2009年11月～現在：テクノサポートオーテス代表。自動車関連企業の技術者を対象に技術教育を支援。 （主な分野は「ねじ締め」、「トライボロジー」、「自動車用シール技術」、「自動車用燃料」、「接着剤」、「VE実践」など。） 現在、（株）ワールドテック講師 著作：1996年―自動車工学シリーズ「カーエアコン」共著･･山海堂 研究業績：1995年JSAE(自動車技術会)発表（テーマ：車室内空気の清浄化技術）、1996年SAE International国際会議発表（前記の関連テーマ）。