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分散が関わる問題解決のための

粒子の分散安定化の基礎と分散剤の選定の仕方

粒子の特性と分散安定化のメカニズム,実験に役立つ実際的なアプローチ,塗布性の改善,
      分散剤の構造と選定方法,最新の添加剤技術について解説する特別セミナー!!

講師

ビックケミー・ジャパン株式会社 添加剤技術部 部長 若原 章博 先生
  関西ペイントにて塗料設計、顔料評価に従事。 その後、上記企業にて添加剤ビジネスに20年間従事。

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
テキスト

受講概要

予備知識

材料技術の基礎知識があると好ましいが、化学系に限らず電気系・物理系などの分野でも理解できる。

習得知識

1)粒子の特性と分散安定化のメカニズム
2)分散安定化の実験を行う上での視点・着目点
3)塗布性の改善方法
4)分散剤の構造及び選定の方法

講師の言葉

 材料設計には、各構成要素の素材への知識が必要である。 ただ、粒子や分散剤などきわめて個別的・専門的な
知識を身に付けるのも時間が必要である。
 ここでは、粒子の特性と分散安定化のメカニズムの基本点をおさえた上で、実験に役立つより実際的なアプローチを
説明する。
 粒子の沈降、凝集、粘性制御、貯蔵安定性。液の塗布性(タレ、パターン保持、泡、ハジキ・凹み、平滑性・均一性)。
 塗布・乾燥後の膜の特性などを取り上げる。 これら課題の解決につながる、湿潤分散剤・表面調整剤・粘性付与剤・
消泡剤などの構造と働く仕組みについても、実例を挙げてわかりやすく解説したい。
 実験の基となる考え方を提示するとともに、実際の添加剤も紹介することで、分散がかかわる問題解決の糸口を
一緒に考えていく。

プログラム

1.どんな問題を抱えていますか?
 粒子の沈降、高粘度、貯蔵による変化、他の材料との混合不良、膜特性の不足、密着性
2.そもそも粒子の分散安定化とは?
 1)粒子表面の特性と吸着
 2)金属・金属酸化物、カーボン系、有機顔料など
 3)マトリクス・媒体との関係と安定化
 4)水系と溶剤系、固体系
3.どんなアプローチがありますか?
 1)分散剤の使用 粘性の制御
 2)分散配合の例
4.実際の添加剤の中身は?ブラックボックスのまま実験していませんか?
 1)分散剤の基本構造
 2)選定の指標となる特性(吸着基・相溶性鎖・分子量)
5.最新の添加剤技術の紹介
 1)構造制御された分散剤
 2)超分岐構造・ハイパーブランチ

講師紹介

 名古屋大学工学部、同工学研究科修士修了。
   関西ペイントにて自動車塗料の設計、顔料評価等に従事8年。
   河合塾学園を経て、1994年よりビックケミー・ジャパンにて添加剤ビジネスに従事。
   色材協会・塗装技術・コンバーテック等での執筆ほか各種講演等。