
現場での問題の根本的解決に結びつけるための
熱処理における変形・割れ・残留応力の発生メカニズムと対策・事例
熱処理による変形,残留応力,焼割れの発生メカニズムと対策について
浸炭焼入れ,高周波焼入れ,窒化を交えて解説する特別セミナー!!
- 講師
(有)アリモテック 取締役 有本 享三 先生
日立造船(株),(株)CRC総合研究所等を経て現職
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
- テキスト
受講概要
予備知識
特になし
習得知識
現象の理解と問題解決へのアイデア
1)熱処理部品における変形・応力・割れ発生メカニズム
2)熱処理シミュレーションによる問題解決
講師の言葉
なぜ、熱処理により、鋼製部品には変形や割れが生じるのでしょうか。このような質問に対する答えは、熱処理の 通常の解説書には書かれていないような気がします。実は、この問題の本質は、シミュレーションとその結果の 分析により、ようやく明らかになってきたというのが実情です。 本セミナーではできるだけ分りやすく、熱処理による変形、残留応力、そして焼割れの発生のメカニズムについて 説明したいと思っています。 より理解しやすくするために日本刀の事例を使用します。もちろん、浸炭焼入れ、 高周波焼入れ、窒化のような実際のプロセスでの現象にまで踏み込むつもりです。変形と割れのメカニズムだけでなく、 その知見を対策に活かす方法、さらには最近のこの分野に対する国内外での取組みとその展望についてお話しいたします。 現象の本質を知ることが、現場での問題の根本的な解決に結びつけばと考えています。
プログラム
1.熱処理における変形・残留応力・割れの概要 1)熱処理変形・焼割れの事例 2)変形と応力・ひずみの関係 3)変形と残留応力の発生理由 4)焼割れの発生理由 2.熱処理シミュレーションの仕組み 1)熱処理シミュレーションの開発の経緯とシステムの概要 2)相変態とそのモデル 3)各種ひずみとそのモデル 3.熱処理部品における変形・応力・割れの発生メカニズム 1)軸の焼曲り 2)片側浸炭板の焼曲り 3)浸炭焼入れリングの変形と残留応力 4)高周波焼入れリングの変形と残留応力 5)窒化による変形と残留応力 6)部品の焼割れ 4.熱処理シミュレーションによる問題解決と展望 1)海外での取組み 2)国内での取組み 3)展望
講師紹介
日立造船㈱、㈱CRC総合研究所[現:伊藤忠テクノソリューションズ㈱]、Scientific Forming Technologies Corporation(米国オハイオ州)などを経て、2002年より現職。