課題解決、品質向上、技術向上のセミナーならTH企画セミナーセンター

ボルト破壊など各種ねじトラブル解決のための

ねじの各種不具合の防止対策(ゆるみ以外の問題点)

ねじの締付け,ボルトの疲労破壊,ねじ山破壊,被締結体の遊離・すべりなどについて原因と防止対策,
                 ねじ締結体設計検討手順,信頼性試験の注意事項等を解説する特別セミナー!!

講師

酒井ねじ締結相談室 工学博士 日本機械学会フェロー 酒井 智次先生
元 トヨタ自動車(株)第1車両技術部 シニア・スタッフ・エンジニア

日時
会場

連合会館 (東京・お茶の水)

会場案内

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受講料
1名:48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名:43,200円
*中小企業従業員で、事前の申請が中小企業庁に認可採択されると、
  受講料等費用の2/3以内が補助されるセミナーです
テキスト

受講概要

予備知識

中学・高校程度の力学
 材料力学、 (できれば、材料強度学も)

習得知識

1)ねじ締結計算の基礎知識
2)ねじ締結部の主な不具合の防止方法
 a.ボルトの静的破壊
 b.ボルトの疲労破壊
 c.ねじ山破壊
 d.ねじ部品の遅れ破壊
 e.被締結体の遊離とすべり
3)信頼性試験時の注意事項など。


補助金対象講座

 このセミナーは中小企業庁の「ものづくり中核人材育成事業」の指定講座につき、
 中小企業の方には受講料,旅費,宿泊費の合計の2/3以内の補助金が支給されます。 
 詳細は下記URLにてご確認願います。
 指定講習会受講希望者の方へ
  事務局ホームページ
   http://www.mstc.or.jp/jinzai/demand.php
  (一財)製造科学技術センター ものづくり人材育成事業部 TEL. 03-3500-4891
  補助金の事前申請締切日:2015年6月25日(木)  セミナー申込み締切日:2015年7月10日(金)

講師の言葉

 ある部品を締める場合に、どのようなボルト(サイズ・強度)を使い、どこまで締めればよいか、を力学的な根拠をもって
決定しているだろうか? 勘やフィーリング、類似商品の模倣などから決めているようでは、時として問題を起こしたり、逆に
大幅に過剰品質になっていたりする。不具合が無くかつ過剰品質でもない、いわゆる最適設計に近づけないと最近の厳しい
企業間競争に勝てない。 少なくともねじ締結部に発生し得る全ての不具合を起こさないように、検討洩れのない設計を
しなければならない。
 このセミナーでは、ねじのゆるみを除いた、ねじ締結部に発生する主な不具合現象について、その発生原因と防止方法を
解説する。 
 すなわち、先ず準備として、ねじ締結部に発生する不具合現象全般を述べ、次にねじ締結理論の基本であるねじの力学を
簡単に復習する。
 本論として、ねじの締付け、ボルトの疲労破壊、ねじ山破壊、被締結体の遊離・すべりなどについて、原因と防止の考え方を
述べる。 その後、設計検討手順概略や信頼性試験時の注意事項を述べる。

プログラム

 1 ねじ締結部の不具合現象
 2 ねじの力学
   2.1 斜面の原理
   2.2 締付けトルクと締付け力の関係
   2.3 締結体の締付け線図とその意味
   2.4 外力とボルト負荷荷重の関係
   2.5 ボルトと被締結体のばね定数
 3 ねじの締付け
   3.1 ボルトの降伏
   3.2 トルク法による締付け
   3.3 塑性域締付け
 4 各種の不具合現象とその防止方法
   4.1 ボルトの静的破壊
   4.2 ボルトの疲労破壊
   4.3 ねじ山破壊
   4.4 ねじ部品の遅れ破壊
   4.5 被締結体の遊離
   4.6 被締結体のすべり
 5 ねじ締結体の設計手順
 6 信頼性試験の注意事項
   6.1 供試品の条件
   6.2 試験荷重
   6.3 故障解析の手掛り
   6.4 ねじ部品の摩擦係数測定
 ※閉講後、質疑応答(30分程度)

講師紹介

略 歴:名古屋大学工学部機械学科卒、
     名古屋大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了(1966.3)、
     トヨタ自動車工業(株)   (2001.9 定年退職 )
     トヨタテクニカルディベロップメント(株)  (2007.3 定年退職 )
     酒井ねじ締結相談室
所属学会名:日本機械学会。フェロー。