有限要素法を理解し，強度設計に役立てるための
有限要素法の基礎と強度解析精度向上と強度設計への活用のポイント
強度解析の基礎，有限要素法の手順，解析結果に基づく強度評価および
解析精度標準化による製品設計への応用について解説する特別セミナー！！
- 講師
株式会社 応用技術研究所 代表取締役 技術士（機械） 日名地 輝彦 先生
- 日時
- 会場
- 受講料
- 1名：48,600円 同時複数人数申込みの場合 1名：43,200円
- テキスト
受講概要
受講対象
(１)材料力学や有限要素法について理解不十分で強度解析・強度評価をしている若手エンジニア
(２)三次元CADで部品形状のモデリングするスキルを持ち、有限要素法による強度検討に取り組み始めた方
(３)機械や設備設計に、有限要素法の利用を検討している方。
予備知識
材料力学
- 基本的な専門用語(応力や縦弾性係数、ポアソン比など)の意味が理解できる
- 断面二次モーメントや梁のたわみ計算式が理解できる
- 行列演算に関する基本的な知識
習得知識
1) 強度解析・強度評価に関する材料力学の基礎
2) 強度解析の基礎となる有限要素法の概要
3) 有限要素法の手順
4) 解析結果に基づく強度評価
5) 解析結果の精度標準化による製品設計への応用
講師の言葉
鉄道車両や送電鉄塔などのようなフレーム構造や自動車のミッションに組み込まれている金属部品、内装用の樹脂部品など、 有限要素法による強度解析や強度評価を業務として幅広く取り組んできました。 本セミナーでは、これらの経験を踏まえ、若手設計者を対象に以下のことを説明いたします。 (１)強度解析・強度評価に関する材料力学の基礎 (２)強度解析の基礎となる有限要素法の概要 (３)有限要素法の手順 一方、有限要素法によって得られる解析結果に対して強度評価をする場合、かならず解析結果の精度が問題になります。 実は、解析結果の精度は有限要素の分割数に影響されます。本セミナーでは、以下のポイントを通じて要素分割数による 解析結果の精度への影響について事例をご紹介いたします。 さらに、製品設計に応用していただけるように、ご紹介した解析結果の精度の標準化手法を、デモなどを通じて 説明いたします。 デモにはLISA (http://lisafea.com/) を使用します。 また強度評価において、取引先から根拠を求められることがあります。本セミナーでは、根拠として利用可能な資料を 示し、利用した事例についてご紹介いたします。 (４)解析結果に基づく強度評価 (５)解析結果の精度標準化による製品設計への応用 以上のポイントを通じ、強度解析・強度評価の基礎と製品設計への応用を身に着けていただきます。
プログラム
１.材料力学の基礎 (１)応力とひずみ ①材料強度について ②材料硬度と引張強度 (２)はりの曲げ (３)組合せ応力と破壊 ①主応力とミーゼス応力 ②最大主応力説と最大せん断応力説 ２.強度解析の基礎 (１)有限要素法の概要 ①CAEと有限要素法 ②有限要素法の歴史 (２)剛性マトリックスの説明 (３)有限要素法による製品設計への活用 ３.有限要素法の手順 (１)三次元CADによるモデリング (２)拘束条件・負荷条件 (３)有限要素の種類と特性 ①一次元要素 ②二次元要素 ③三次元要素 (４)材料特性 ①降伏応力と材料強度 (５)強度要件 ①応力値の評価方法 ４.解析結果に基づく強度評価 (１)強度の評価方法 (２)強度評価の事例紹介 ５.解析結果の精度標準化による製品設計への応用 (１)要素分割に左右される解析精度 ①解析結果の精度検証モデルに関する説明 ②精度検証結果の紹介 ③解析結果の精度向上のポイント (２)解析結果の精度標準化に関するデモと実習 ６.まとめ
講師紹介
職歴 株式会社ｺﾝﾋﾟｭｰﾀ･ﾃｸﾉﾛｼﾞｰ･ｲﾝﾃｸﾞﾚｲﾀ 科学計算事業部 応用技術部 構造解析Gr. 平成4年(1992年) ～平成7年(1995年) (2003年より株式会社中電シーティーアイに社名変更) 株式会社アツミテック 商品開発部 平成8年(1996年) ～平成20年(2008年) 技術士事務所 応用技術研究所 平成21年(2009年) ～平成26年 株式会社 応用技術研究所 平成26年～現在 専門 材料力学、強度・破断解析 所属学会名 日本機械学会, 自動車技術会 現在の研究テーマ ①三次元CADおよび3Dデータの活用応用 ②ScilabやMATLABによる数値教育およびサポートサービス 資格 登録年月 資格名称 登録番号 発行機関 平成7年 (1995年)4月 Engineer in Training 10938EIT Oregon State Board of Engineering Examiners 平成23年 (2011年)3月 技術士(機械) 第73265号 日本技術士会